日本ライフラインは、心臓病治療に特化した医療機器メーカーです。2023年12月期第3四半期の決算では、売上高が前年同期比0.5%減の38,302百万円となりましたが、売上総利益は5.3%増の23,305百万円と堅調に推移しました。主力のEP/アブレーション事業が前年同期比で10%増と好調だったことが大きな要因です。今後も新製品の投入やグローバル化を進め、事業の更なる成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 日本ライフライン株式会社
証券コード: 75750
決算期: 2024年3月期
日本ライフライン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
日本ライフライン株式会社の決算日は3月31日です。2024年3月期の決算発表は、2024年5月予定となっています。
主な事業
日本ライフラインは、心臓病治療に特化した医療機器の開発・製造・販売を手掛けています。具体的には、心臓リズムを正常に保つペースメーカー、不整脈治療のアブレーションカテーテル、血管内治療に使う人工血管やステントグラフトなどを提供しています。これらの製品は、国内外の医療機関に販売されています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の売上高は38,302百万円と前年同期比で0.5%減少しました。一方で、売上総利益は23,305百万円と5.3%増加し、売上総利益率は60.8%まで改善しました。製品構成の変化などにより、自社製品比率が上昇した影響が大きいようです。
売上・利益の推移
日本ライフラインの売上高は、2023年3月期に51,750百万円を記録しました。直近の2023年12月期第3四半期では、38,302百万円と微減となっています。一方で、営業利益は2023年3月期に10,905百万円、2023年12月期第3四半期では8,450百万円と、高水準を維持しています。中長期的に安定した収益基盤を築いていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
日本ライフラインの2023年12月期第3四半期の連結貸借対照表をみると、資産が70,213百万円、負債が13,244百万円、純資産が56,968百万円となっています。資産の大部分を占める流動資産は40,590百万円で、うち現金及び預金が10,499百万円となっています。健全な財務体質を維持していると言えるでしょう。
資産の部
資産の部では、流動資産が40,590百万円と全体の58%を占めています。その中で現金及び預金が10,499百万円で、経営の安定性を示しています。また、固定資産は29,622百万円で、うち投資有価証券が7,908百万円と大きな割合を占めています。
負債の部
負債の部では、流動負債が11,574百万円、固定負債が1,669百万円となっています。流動負債の主な内訳は、支払手形及び買掛金の3,423百万円や短期借入金の3,500百万円となっています。健全な財務体質を維持しているといえるでしょう。
純資産の部
純資産の部は56,968百万円となっています。資本金は2,115百万円、資本剰余金は13,802百万円、利益剰余金は45,949百万円となっています。自己資本比率は81.1%と高水準を維持しており、財務の健全性が高いと評価できます。
ROAとROE
直近の2023年3月期のROAは9.2%、ROEは12.3%となっています。ROAは前年度から0.9ポイント上昇し、ROEも0.8ポイント上昇しています。これは、売上高と経常利益が順調に推移したことで収益性が改善したためです。今後も安定した収益基盤を維持し、株主資本利益率の向上に取り組んでいく必要がありますね。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは5,870百万円の収入となっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは2,704百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは11,023百万円の支出となっています。設備投資や自己株式取得、配当金支払いによる資金流出が大きかったようです。
配当の支払額
日本ライフラインは、1株当たり年間配当金38円を実施しています。2023年3月期は年間配当総額が2,965百万円でした。株主還元にも積極的に取り組んでおり、安定的な配当政策を継続していくと期待できます。
今後の展望
日本ライフラインは、心臓病治療分野でのリーディングカンパニーを目指しています。今後も、自社製品の拡販や新製品の投入、グローバル展開の強化などに取り組み、事業の成長を加速させていく方針です。特に、脳血管領域や消化器領域への進出にも注力しており、新たな収益源の確保を目指しています。中長期的な企業価値向上に期待が高まっているといえるでしょう。
編集部のまとめ
日本ライフラインは、心臓病治療に特化した医療機器メーカーとして、着実な業績を残してきました。直近の2023年12月期第3四半期決算も、売上高は微減ながら、利益は好調に推移しています。今後も、主力のEP/アブレーション事業の伸長に加え、新領域への進出によって、更なる成長が期待されます。財務面でも健全性が高く、株主還元も積極的に行っていることから、投資家から高い評価を得ているといえるでしょう。
日本ライフライン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
日本ライフラインの決算日は3月31日で、2024年5月に2024年3月期の決算発表を予定しています。同社は、1株当たり年間配当金38円を実施しており、2023年3月期の配当総額は2,965百万円となっています。安定的な配当政策を継続しながら、企業価値の向上に取り組んでいることが確認できました。