こんにちは!飲食業界でも有名な株式会社サイゼリヤの決算内容をお伝えします。サイゼリヤは、気軽に本格的なイタリアンを楽しめるチェーン店として人気があります。この度の決算では、新型コロナの影響が和らぎ、売上高・利益ともに大幅に増加した良い内容となりました。今後の事業展開にも期待が高まりそうです。
企業情報
企業名: 株式会社サイゼリヤ
証券コード: 75810
決算期: 2023年8月期
株式会社サイゼリヤの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社サイゼリヤは、9月1日から8月31日までが事業年度となります。従って、本決算は2023年8月31日が決算期末日で、2024年4月12日に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社サイゼリヤは、主にファミリーレストラン向けのイタリアンメニューの提供を行っている企業です。1975年の創業以来、日本全国を中心に店舗展開を行っています。簡単な注文システムや店舗作業の改善など、チェーンストア経営の実現に取り組んでおり、気軽に利用できる本格的なイタリアンレストランを展開しています。
今期の業績と利益率は？
今期の売上高は1,046億円と、前年同期比で24.8%増加しました。経常利益は64億円と、前年同期比で487.4%も増加しています。売上高営業利益率は5.7%となり、前年同期より大幅に改善されています。新型コロナウイルス感染症の影響が和らいだことで、客数の回復が進んだことがこうした業績の改善につながりました。
売上・利益の推移
サイゼリヤは、新型コロナ禍で大きな打撃を受けた2022年には売上高708億円、経常利益79億円と大幅な減収減益となりました。
しかし、今回の2023年8月期第2四半期では、売上高1,046億円、経常利益64億円と大幅な回復が見られます。経済活動の正常化が進み、客数の増加に伴い業績が改善したと言えるでしょう。今後もこの回復基調が持続することが期待されます。
四半期連結貸借対照表について
サイゼリヤの2023年8月期第2四半期末の連結貸借対照表を見ると、総資産は1,577億円となっています。前期末比で26億円の増加ですね。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が増加したことが特徴的です。現金及び預金は710億円と、前期末より32億円も増加しました。店舗を増やし、来店客数も回復したことで、現金が蓄積されたと考えられます。
負債の部
一方、負債の部では、リース債務が増加しています。リース債務は76億円と、前期末より3億円増加しました。新規出店に伴い、店舗設備のリース債務が増えたためと推測されます。
純資産の部
純資産合計は1,009億円と、前期末から約20億円増加しました。自己資本比率も63.8%と、安定した財務体質を維持しています。
ROAとROE
サイゼリヤの2023年8月期第2四半期のROA（総資産利益率）は2.3%、ROE（自己資本利益率）は5.1%となっています。
前年同期と比べると、ROAは4.2ポイント、ROEは11.2ポイントそれぞれ大幅に改善されています。売上高と利益が大幅に回復したことで、収益性が大幅に高まったことがわかります。
キャッシュフロー
サイゼリヤの2023年8月期第2四半期のキャッシュフローをみると、営業活動によるキャッシュ・フローは111億円のプラスとなっています。
一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは33億円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローは49億円のマイナスとなっています。
これらの結果、現金及び現金同等物は710億円と、前期末より32億円増加しています。
配当の支払額
サイゼリヤは、2023年11月28日の定時株主総会で1株当たり18円の期末配当を決議しました。
この配当金総額は892百万円となり、前年同期比では1百万円増加しています。
株主還元に積極的な姿勢が窺えますね。
今後の展望
サイゼリヤは、今後も店舗の運営体制の強化やDXの活用など、生産性の向上に向けた取り組みを進めていく方針です。
また、食の安全と品質管理の強化にも尽力し、顧客満足度の向上を目指しています。
今期の好業績を背景に、更なる事業拡大と収益力の向上が期待されます。今後の展開にも注目が集まりそうです。
編集部のまとめ
株式会社サイゼリヤの2023年8月期第2四半期決算は、新型コロナの影響から完全に回復した様子が伺えます。
売上高や利益が大幅に改善し、ROAやROEなどの収益性指標も大きく改善されています。
今後も店舗運営の強化やDXの活用などに取り組み、さらなる成長が期待できそうです。
株主還元も積極的に行っており、投資家にとっても魅力的な企業といえるでしょう。
株式会社サイゼリヤの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サイゼリヤの決算日は8月31日で、2023年8月期の決算報告書は2024年4月12日に提出されました。
配当金は1株当たり18円で、前期比1円増加しています。
この決算内容から、同社は新型コロナ禍からしっかりと回復し、業績も大きく改善されていることがわかります。今後の更なる成長が期待できそうです。
