株式会社フジ・コーポレーションの決算が発表されました。2023年11月1日から2024年4月30日までの第52期第2四半期の業績をみていきましょう。主力のカー用品販売事業を中心に順調に推移しており、増収増益となりました。今後も安定した経営基盤を活かし、さらなる成長が期待されています。
企業情報
企業名: 株式会社 フジ・コーポレーション
証券コード: E03315
決算期: 10月
株式会社 フジ・コーポレーションの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社フジ・コーポレーションの決算は毎年10月末日を基準日としており、11月頃に決算発表が行われます。第2四半期(2月-4月)の決算も4月末に発表されています。
主な事業
株式会社フジ・コーポレーションは、カー用品の販売を主力事業としています。主にタイヤ、ホイール、カーアクセサリーなどのカー用品を全国の直営店舗や本部を通じて販売しています。新車販売事業や中古車事業など、自動車関連の事業も展開しています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は27,260百万円と前年同期比2.5%増加しました。一方で営業利益は3,715百万円と8.3%減少しました。売上高は堅調に推移したものの、急激な円安による仕入コストの上昇により減益となりました。
売上・利益の推移
過去数年の売上高と経常利益の推移をみると、売上高は順調に増加しており、経常利益も5,000百万円前後を維持する安定した業績を記録しています。タイヤ需要の季節変動はあるものの、地域密着型の営業と商品開発力により、安定した収益基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
株式会社フジ・コーポレーションの総資産は36,762百万円となり、前期末比3,077百万円増加しました。資産の中で最も大きいのが現金及び預金の8,755百万円です。一方、負債は9,739百万円と前期末比557百万円増加しているものの、自己資本比率は73.4%と高水準を維持しています。
資産の部
資産の部では現金及び預金が8,755百万円と前期末比2,780百万円増加したほか、商品が7,139百万円と減少しています。これは販売が好調だったことを示しています。
負債の部
負債の部では買掛金が3,658百万円と増加し、一方で前受金が848百万円と減少しています。負債全体としては堅調に推移しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が24,975百万円と順調に積み増されており、自己資本比率は73.4%と高水準を維持しています。健全な財務体質が維持されています。
ROAとROE
ROAは11.2%、ROEは11.4%と、高い収益性を維持しています。タイヤ販売を中心とする主力事業が安定しており、効率的な経営管理体制のもと、高収益を実現し続けています。今後も持続的な成長が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によって7,250百万円のキャッシュを獲得し、投資活動では123百万円を使用しました。財務活動では351百万円を使用して、配当金の支払いなどを行いました。この結果、現金及び現金同等物は8,750百万円と前期末比大幅に増加しています。
配当の支払額
株式会社フジ・コーポレーションは、株主還元を重視しており、1株当たり年間30円の配当を予定しています。うち中間配当は1株当たり20円を計画しています。安定的な配当政策により、株主の皆様への利益還元に努めています。
今後の展望
今後も主力のカー用品販売事業を中心に、安定した経営基盤を活かし、さらなる成長が期待されます。新型車への対応力の強化や、オンライン販売の拡充など、時代のニーズに合わせた取り組みを進めていくことで、市場シェアの拡大と収益力の向上が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社フジ・コーポレーションは、カー用品販売を中心とした安定した事業基盤を活かし、堅調な業績を続けています。第52期第2四半期は、売上は増加したものの、急激な円安による仕入コスト上昇により減益となりました。ただし、財務基盤は健全で、安定した収益力を維持しており、今後も持続的な成長が期待される企業です。
株式会社 フジ・コーポレーションの決算日や配当についてまとめました。
株式会社フジ・コーポレーションの決算日は毎年10月末で、第2四半期決算は4月末に発表されています。配当については、1株当たり年間30円の安定配当を行う予定で、そのうち中間配当が20円となっています。安定的な経営基盤を背景に、株主への利益還元にも力を入れている企業です。