株式会社エスケイジャパンの2023年3月期第1四半期決算が公表されました。売上高は前年同期比15.5%増の2,811百万円となり、好調な業績を維持しています。キャラクターエンタテインメント事業とキャラクター・ファンシー事業がともに増収となり、営業利益は前年同期比5.1%増の292百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益も前年同期比5.7%増の222百万円と堅調な成績を収めました。
企業情報
企業名: 株式会社エスケイジャパン
証券コード: 76080
決算期: 2023年2月期
株式会社エスケイジャパンの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社エスケイジャパンの決算期は2月で、第1四半期は3月1日~5月31日の期間を対象としています。四半期報告書は四半期決算終了後45日以内に近畿財務局に提出する必要があります。
主な事業
株式会社エスケイジャパンは、キャラクターエンタテインメント事業とキャラクター・ファンシー事業の2つを主力事業としています。キャラクターエンタテインメント事業では、クレーンゲーム等のプライズゲーム市場向けの定番キャラクター商品の開発・販売を行っています。一方、キャラクター・ファンシー事業では、ファンシーグッズの専門店やインバウンド需要等を取り込んだ販路を通じて定番キャラクター商品の販売に注力しています。
今期の業績と利益率は?
2023年3月期第1四半期の業績は売上高2,811百万円(前年同期比15.5%増)、営業利益292百万円(同5.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益222百万円(同5.7%増)と好調に推移しています。営業利益率は10.4%、親会社株主に帰属する四半期純利益率は7.9%となり、いずれも前年同期を上回る水準を確保できました。
売上・利益の推移
直近3年間の推移をみると、売上高は堅調に増加しており、2022年2月期には10,612百万円を達成しています。利益面でも、営業利益は2020年2月期の688百万円から2022年2月期には755百万円に増加。親会社株主に帰属する当期純利益も同期間に788百万円まで伸長しており、収益性の向上が継続しています。
四半期連結貸借対照表について
2023年5月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は5,968百万円となっています。前期末比で14百万円減少していますが、概ね前期並みの水準を維持しています。一方、負債合計は1,075百万円と146百万円減少しており、純資産は4,892百万円と132百万円増加しています。自己資本比率は82.0%と高水準を保っています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が3,440百万円と前期末比34百万円増加しました。一方、受取手形、売掛金及び契約資産が1,256百万円、商品が371百万円と、いずれも前期末から減少しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が569百万円と前期末比123百万円増加しましたが、未払法人税等が92百万円と前期末比213百万円減少しています。その他の流動負債も減少しており、全体としての負債圧縮が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が3,928百万円と前期末比139百万円増加しています。その他、自己株式の増加や為替換算調整勘定の増加もありました。こうした中で、自己資本比率は82.0%と健全な財務状況を維持しています。
ROAとROE
株式会社エスケイジャパンのROA(総資産経常利益率)は過去3年間で4.6%~5.2%の水準を維持しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)は15.9%~16.8%と高い水準を保っています。これは同社のコアビジネスであるキャラクターエンタテインメント事業とキャラクター・ファンシー事業が堅調に推移し、収益性が高いことを示しています。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期比で40百万円増加して333百万円となりました。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは△13百万円、財務活動によるキャッシュ・フローは△284百万円と、それぞれ前年同期より支出が増加しました。結果として、現金及び現金同等物の当第1四半期末残高は3,440百万円と、健全な財務体質を維持しています。
配当の支払額
株式会社エスケイジャパンは、株主還元を重視しており、直近では2023年4月に1株当たり10円の期末配当を実施しました。この結果、当期の1株当たり年間配当金は10円となっています。今後も配当性向40%前後を目標に、堅調な業績に連動した配当を実施していく方針です。
今後の展望
株式会社エスケイジャパンは、引き続きプライズゲーム市場やファンシーグッズ販路を中心とした既存事業の拡大に注力していく方針です。特に、インバウンド需要の回復を見据えたアジア市場での事業展開強化や、新たなキャラクター IP の取り扱いなど、海外展開とプロダクトラインアップの拡充にも注力していく考えです。
編集部のまとめ
株式会社エスケイジャパンの2023年3月期第1四半期決算は、主力のキャラクターエンタテインメント事業とキャラクター・ファンシー事業が牽引役となり、売上高、営業利益、純利益のいずれも前年同期を上回る好調な結果となりました。同社は人気キャラクターを活かしたプライズゲームやファンシーグッズの販売に強みを発揮しており、収益性の高い事業モデルを構築できています。今後も、海外展開や新規IPの獲得などを通じて、持続的な成長が期待されます。
株式会社エスケイジャパンの決算日や配当についてまとめました。
株式会社エスケイジャパンの決算期は2月で、第1四半期は3月1日から5月31日の期間です。同社は株主還元を重視しており、2023年4月には年間配当金10円を実施しました。今後も、堅調な業績に連動した配当を実施していく方針です。