株式会社グローバルダイニングの2024年1月~3月期の決算報告書が発表されました。飲食事業を中心とするこの企業は、コロナ禍から回復基調に転じています。売上高は前年同期比8.4%増と好調に推移し、各利益指標も大幅な増益となりました。固定費の削減や人件費の抑制など、経営の効率化が奏功したと見られます。
企業情報
企業名: 株式会社グローバルダイニング
証券コード: E03327
決算期: 12月期
株式会社グローバルダイニングの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社グローバルダイニングの決算日は12月31日です。年1回の本決算に加え、四半期決算も行っています。本決算は翌年5月に発表されます。
主な事業
株式会社グローバルダイニングは、飲食事業を中心に事業を展開しています。人気のイタリア料理「ラ・ボエム」や和食「権八」、モダンなカフェ「モンスーンカフェ」など、様々な業態の飲食店を全国に展開しています。近年は、インバウンド需要の取り込みにも注力しており、海外からの観光客も取り込んでいます。
今期の業績と利益率は?
2024年1月~3月期の業績は、売上高27億41百万円(前年同期比8.4%増)、営業利益1億47百万円(同97.3%増)、経常利益1億37百万円(同81.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億34百万円(同84.9%増)と、全ての利益指標が大幅に改善しています。業況の着実な回復が確認できます。
売上・利益の推移
2024年1月~3月期の既存店売上高は前年同期比8.5%増と好調でした。コロナ禍でダメージを受けた業績も徐々に回復傾向にあります。好調なインバウンド需要の取り込みや、店舗運営の効率化により、売上増加と利益率向上につながっています。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月31日時点の資産合計は85億96百万円で、前期末比35百万円の増加となりました。負債合計は37億41百万円と、前期末比231百万円減少しています。自己資本比率は56.2%と、財務体質も改善傾向にあります。
資産の部
流動資産は19億65百万円と前期末比218百万円の減少、固定資産は66億31百万円と254百万円増加しています。現金及び預金が減少しましたが、有形固定資産が増加したことが主な要因です。
負債の部
流動負債は15億99百万円と前期末比6百万円増加、固定負債は21億42百万円と237百万円減少しました。長期借入金の返済が進んでいます。
純資産の部
純資産は48億55百万円と前期末比266百万円増加しました。利益剰余金の増加と為替換算調整勘定の増加が主な要因です。自己資本比率は56.2%と、財務体質の強化が進んでいます。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は1.6%、ROE(自己資本利益率)は2.8%と、両指標とも改善傾向にあります。売上の回復と経営の効率化により、収益性が高まってきていることがわかります。今後さらなる収益力の向上が期待できます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは64百万円の収入となりました。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは331百万円の支出と、設備投資に積極的に取り組んでいます。財務活動では借入金の返済により283百万円の支出となりました。全体としては267百万円の減少となりました。
配当の支払額
当第1四半期は配当の実施はありませんでした。通期での配当予想については、未定となっています。今後の業績動向と財務状況を見ながら、株主還元策を検討していくものと思われます。
今後の展望
グローバルダイニングは、人材の育成と確保を重要課題として位置付けています。社内の人材発掘・登用を進めるほか、外部からの人材採用も強化しています。また、店舗運営の効率化を進め、コスト抑制にも取り組んでいきます。経済の正常化とともに、業績の着実な回復が期待されます。さらに、インバウンド需要の取り込みも強化し、成長につなげていくことが課題です。
編集部のまとめ
株式会社グローバルダイニングの2024年1月~3月期の業績は、コロナ禍からの着実な回復が確認できます。売上高、各利益指標とも大幅に増加しました。経営の効率化も進み、収益性も高まりつつあります。今後も、人材の確保と育成、店舗運営の効率化、インバウンド需要の取り込みなどに取り組み、更なる業績拡大が期待できそうです。
株式会社グローバルダイニングの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は12月31日です。年1回の本決算のほか、四半期決算も行っています。本決算は翌年5月に発表されます。一方で、当第1四半期は配当の実施はありませんでした。通期での配当予想については未定となっています。今後の業績動向と財務状況を見ながら、株主還元策を検討していくものと思われます。