株式会社星医療酸器は、医療用ガスやガス設備、在宅医療機器、介護福祉商品などを手がける大手企業です。2023年12月期第3四半期決算では、売上高が前年同期比8.2%増の10,644百万円、営業利益は前年同期比11.1%増の1,396百万円と、順調な業績を収めました。特に医療用ガス関連事業と在宅医療関連事業が大きく伸長しており、新型コロナの影響を受けつつも需要が拡大していることがわかります。
企業情報
企業名: 株式会社星医療酸器
証券コード: E03330
決算期: 3月期
株式会社星医療酸器の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社星医療酸器の決算日は3月31日です。そのため、通常の決算スケジュールとしては、第1四半期決算が8月、半期決算が11月、第3四半期決算が2月、本決算が5月ごろに発表されます。
主な事業
株式会社星医療酸器は、医療用ガス関連事業、在宅医療関連事業、医療用ガス設備工事関連事業、介護福祉関連事業、施設介護関連事業の5つのセグメントを展開しています。医療用酸素やCO2ガスの供給、在宅酸素療法機器のレンタル、医療施設への配管工事、介護用品の販売など、幅広い事業領域をカバーしています。これらの事業を通じて、医療現場や在宅、介護の現場で重要な役割を果たしています。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高が10,644百万円、営業利益が1,396百万円と、前年同期比で増収増益となりました。特に医療用ガス関連事業と在宅医療関連事業の好調が目立ち、全体の業績を押し上げています。営業利益率は13.1%と、高水準の収益性を確保しています。
売上・利益の推移
株式会社星医療酸器の売上高は、2022年3月期が13,779百万円、2023年12月期第3四半期が10,644百万円と堅調に推移しています。一方、営業利益は、2022年3月期が1,817百万円、2023年12月期第3四半期が1,396百万円と、前年同期と比べて増加傾向にあります。長年の事業基盤と経営力を活かし、業績を安定的に拡大してきたといえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産が22,022百万円と前連結会計年度末比で増加しています。この増加の主な要因は、投資有価証券の増加によるものです。一方、負債合計は5,317百万円と前連結会計年度末比で減少しています。これは主に、未払法人税等や賞与引当金、リース債務の減少によるものです。
資産の部
総資産の22,022百万円のうち、主な内訳は、現金及び預金が9,014百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が2,657百万円、投資有価証券が2,467百万円などとなっています。業績好調に伴い、手元流動性が増加しつつ、長期的な投資も積極的に行われていることがわかります。
負債の部
負債合計は5,317百万円で、主な内訳は、支払手形及び買掛金が2,574百万円、未払法人税等が203百万円、賞与引当金が90百万円などとなっています。業績拡大に伴い、仕入先への支払いなどの運転資金需要が増加しているものの、借入などの有利子負債は抑えられています。
純資産の部
純資産は16,705百万円と、前連結会計年度末比で大幅に増加しています。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による利益剰余金の増加(788百万円増)や、その他有価証券評価差額金の増加(316百万円増)などが主な要因です。自己資本比率は74.7%と高水準を維持しており、財務体質の健全性が高いといえます。
ROAとROE
株式会社星医療酸器のROA(総資産経常利益率)は直近で6.6%、ROE(自己資本利益率)は6.0%となっています。両指標とも、業界平均を上回る水準を維持しており、効率的な資産運用と収益性の高さが確認できます。今後も、引き続き高水準の収益性を保ちながら、さらなる成長が期待されます。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが660百万円のプラスとなっています。これは、税金等調整前四半期純利益の計上などが主な要因です。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは250百万円のマイナスとなっており、設備投資などに資金を投下しています。全体としてキャッシュ・ポジションは安定しており、今後の事業展開に資金的な余力があると言えるでしょう。
配当の支払額
株式会社星医療酸器は、2023年11月10日開催の取締役会において、第3四半期末配当金を1株当たり35円と決定しました。これにより、2023年3月期の年間配当金は、中間配当30円と合わせて65円となる見込みです。同社は、株主還元を重視しており、安定的な配当政策を維持しています。
今後の展望
株式会社星医療酸器は、医療・在宅・介護分野でのニーズの高まりを背景に、さらなる成長が期待されています。特に、医療用ガス関連事業と在宅医療関連事業の伸長が目立っており、これらの事業を中心に、収益力の向上と事業基盤の強化に取り組んでいくと考えられます。また、介護関連事業でも新規施設の開設などを通じて、事業拡大を目指していくと見られます。引き続き、安定的な業績と株主還元の維持が期待できる企業だといえるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社星医療酸器は、医療や在宅、介護の現場で重要な役割を果たす企業です。コロナ禍でも業績は堅調に推移しており、2023年12月期第3四半期では売上高10,644百万円、営業利益1,396百万円と、前年同期比で増収増益となりました。特に医療用ガス関連事業と在宅医療関連事業が好調で、全体の業績を牽引しています。また、強固な財務基盤と高水準の収益性も特徴で、株主還元にも意欲的です。今後も医療介護分野での需要拡大を背景に、着実な成長が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社星医療酸器の決算日や配当についてまとめました。
株式会社星医療酸器の決算日は3月31日で、通常の決算スケジュールとしては、第1四半期決算が8月、半期決算が11月、第3四半期決算が2月、本決算が5月ごろに発表されます。また、同社は株主還元を重視しており、2023年3月期の年間配当金は1株当たり65円の見込みです。今後も、安定的な配当政策を維持していくと考えられます。