株式会社トップカルチャーの決算報告書を分析してみました。主力のこれまでの「蔦屋書店」事業が影響を受け、2期連続で営業損失を計上したものの、新たな事業の導入や収益改善に向けた取り組みに注目が集まっています。今後の成長にも期待が高まりそうです。ぜひ企業情報をお読みいただき、株式会社トップカルチャーの動向をチェックしてみてください。
企業情報
企業名: 株式会社トップカルチャー
証券コード: E03336
決算期: 10月期
株式会社トップカルチャーの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社トップカルチャーの決算期は10月期で、毎年10月31日が決算日です。次の決算発表は毎年3月頃に行われます。
主な事業
株式会社トップカルチャーは、「蔦屋書店」の運営を主力事業としています。書籍、雑貨、レンタルなどを取り扱う総合エンターテイメント型の書店を展開しています。
また、ゲーム・トレーディングカード事業、スポーツ関連事業、訪問看護事業、飲食事業も展開しており、多角化に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高5,073百万円、営業損失31百万円、経常損失48百万円となりました。
主力の「蔦屋書店」事業の売上高が前年同期比88.5%と減少し、収益性の低下が影響しています。一方で、新しい事業への取り組みにより、全体の売上高は前年同期比94.0%となりました。
売上・利益の推移
当社グループは、2022年10月期以降、2期連続で営業損失を計上しています。
売上高は減少傾向にあるものの、自動発注システムの構築や店舗オペレーションの見直しなどにより、販管費の削減に努めています。今後の新規事業の成長に期待が寄せられています。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は、17,800百万円となり、前連結会計年度末より563百万円増加しました。
流動資産は619百万円増加し、10,335百万円となりました。一方、固定資産は55百万円減少し、7,464百万円となりました。
資産の部
総資産の主な内訳は、現金及び預金が2,152百万円、商品が7,294百万円となっています。前期末と比べ、現金及び預金が582百万円増加し、商品が26百万円増加しました。
負債の部
負債合計は、15,452百万円と前連結会計年度末より726百万円増加しました。
主な変動は、買掛金が1,130百万円増加した一方、長期借入金が173百万円、短期借入金が100百万円減少したことによるものです。
純資産の部
純資産は、2,347百万円と前連結会計年度末より162百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純損失を56百万円計上したことによるものです。
ROAとROE
当第1四半期のROAは-1.0%、ROEは-2.4%となりました。
売上高の減少や利益の悪化により、収益性指標が前年同期と比べて悪化しています。今後の新事業の成長と収益性の改善が課題となります。
キャッシュフロー
当第1四半期連結会計期間のキャッシュフロー計算書は作成していないため、詳細な情報は開示されていません。
ただし、営業活動によるキャッシュ・フローは、買掛金の増加などにより前年同期と比べて改善している可能性があります。財務体質の強化に向けた取り組みが期待されます。
配当の支払額
当第1四半期では、普通株式3円、A種優先株式4,000円、B種優先株式500円の配当を実施しています。
前期と同水準の配当を維持することで、株主還元を継続しています。
今後の展望
当社は、2024年10月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画を策定しており、新たな売上創出や不採算店の早期撤退、グループ企業との連携強化などに取り組んでいます。
新しい事業が軌道に乗れば、収益性の改善と企業価値の向上にもつながるとみられます。
編集部のまとめ
株式会社トップカルチャーは、主力の「蔦屋書店」事業の業績低迷により2期連続の営業損失を計上しましたが、新たな事業展開やコスト削減策などに注目が集まっています。
今後の中期経営計画の進展次第では、業績回復と企業価値向上につながる可能性があります。引き続き同社の動向を注視していきたいと思います。
株式会社トップカルチャーの決算日や配当についてまとめました。
株式会社トップカルチャーの決算期は10月期で、毎年10月31日が決算日です。
配当については、当第1四半期では普通株式3円、A種優先株式4,000円、B種優先株式500円の配当を実施しました。前期と同水準の配当を維持しており、株主還元を継続しています。