株式会社音通の決算報告書を見てみました。同社は楽しい音楽とスポーツにかかわるサービスを展開する企業で、この度の決算は前年同期比で売上高、経常利益、当期純利益がそれぞれ好調な結果となりました。
特に経常利益は前年同期比62%増、当期純利益も23.7%増と、収益面で大きな伸びを示しています。今期の業績は好調で、同社の儲かり体質が表れていると言えそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社音通
証券コード: 76470
決算期: 3月期
株式会社音通の決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社音通の決算日は3月31日です。よって、今回の決算は2023年4月1日〜2023年12月31日の第3四半期決算となります。
主な事業
株式会社音通は、カラオケ機器の賃貸・販売やスポーツクラブの運営、不動産賃貸事業など、音楽とスポーツに関するさまざまなサービスを展開しています。音楽を通じた豊かなライフスタイルの提案や、健康的な生活を支援することで、顧客のニーズに応えています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は3,347,188千円と前年同期比で8.3%増加しています。また、経常利益は354,466千円と前年同期比で62.0%も大幅に増加しました。このように、売上、利益ともに良好な結果を残しており、利益率も高い水準を維持できていることがわかります。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と利益の推移を見ると、売上高は着実に増加し、経常利益も好調に推移しています。特に今期の経常利益は前年同期比で大きく伸びており、同社の収益力の高さがうかがえます。これは、主力事業であるカラオケ関連事業とスポーツ事業が順調に推移したことが要因と考えられます。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を確認すると、総資産は6,330,684千円と前期末比で822,068千円増加しています。これは主に現金及び預金の増加によるものです。
一方、負債合計は3,132,676千円と前期末比で578,692千円増加しましたが、純資産は3,198,008千円と前期末比で243,375千円増加しており、健全な財務体質が維持されています。
資産の部
流動資産は3,239,774千円と大幅に増加しています。これは主に現金及び預金の増加によるものです。一方、固定資産は3,089,741千円と減少しています。
負債の部
流動負債は1,571,655千円、固定負債は1,561,020千円となっており、借入の増加などにより負債総額が増加しています。
純資産の部
純資産は3,198,008千円となっており、有利子負債の増加に伴い自己資本比率は50.5%となっています。
ROAとROE
同社の収益性を示す指標であるROA(総資産利益率)は前年同期の7.0%から5.3%に低下しました。一方、ROE(自己資本利益率)は前年同期の5.3%から6.0%に上昇しています。これは、利益が増加した一方で総資産が大きく増加したため、ROAが低下したものの、自己資本の効率的な運用により、ROEは改善されたことを示しています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは481,524千円の収入となっています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは314,907千円の支出となっており、設備投資などに資金が充当されています。
財務活動によるキャッシュ・フローは555,532千円の収入となっており、借入金の増加などによるものです。この結果、現金及び預金は大幅に増加しており、財務基盤の強化が図られています。
配当の支払額
同社は、株主への利益還元として年間配当金を1株当たり24円と設定しています。当期は中間配当として12円、期末配当として12円の配当を実施する予定となっています。この配当水準は、業績の推移に応じて適切に見直していく方針だそうです。
今後の展望
今後の事業戦略としては、カラオケ関連事業の販売力強化や、スポーツ事業の収益性向上に注力していく方針です。また、不動産賃貸事業においても、収益性の高い物件の開発や運営の効率化に取り組んでいきます。
これらの施策により、更なる業績拡大と企業価値の向上を目指していくとのことです。
編集部のまとめ
株式会社音通の決算は全体的に好調で、売上高、経常利益、当期純利益のいずれも前年同期を上回る結果となりました。特に経常利益の大幅な増加は注目に値します。
また、財務体質も健全で、キャッシュ・フローの状況も良好です。今後は、主力事業の強化とともに、新規事業の開発にも注力していく方針のようです。株主還元面でも、着実な配当の実施が評価できる企業だと言えるでしょう。
株式会社音通の決算日や配当についてまとめました。
株式会社音通の決算日は3月31日で、今回は2023年4月1日から2023年12月31日までの第3四半期決算でした。業績は好調で、売上高、利益ともに前年同期を上回る結果となっています。
同社は年間配当金を1株当たり24円と設定しており、中間配当12円、期末配当12円の予定となっています。この配当水準は、業績に応じて適切に見直されるとのことです。