上場企業の株式会社ヤシマキザイの2023年12月期第3四半期決算報告書が公開されました。鉄道事業を中心に事業を展開する同社は、コロナ禍での厳しい状況も徐々に改善し、増収増益を実現しています。さらに、今後の成長に向けて新しい取り組みにも注目が集まります。決算の内容をわかりやすくお伝えしますので、ぜひチェックしてみてください。
企業情報
企業名: 株式会社ヤシマキザイ
証券コード: 76770
決算期: 2023年12月期第3四半期
株式会社ヤシマキザイの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ヤシマキザイの決算日は3月31日で、第3四半期決算は同年12月31日に行われています。決算の発表は、四半期決算では2ヶ月以内、年間決算では3ヶ月以内に行われる見込みです。
主な事業
株式会社ヤシマキザイは、鉄道車両用電気用品や同車体用品を中心とした鉄道事業が主力です。また、産業機器メーカー向けのコネクタや電子部品の販売などを行う一般事業にも取り組んでいます。国内鉄道事業者はもちろん、海外の鉄道事業者とも取引があり、幅広い顧客基盤を持っているのが特徴です。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が20,543百万円と前年同期比10.2%増加しました。また、経常利益は276百万円と大幅に改善し、前年同期から434%も増加しています。この背景には、鉄道事業の業績回復に加え、一部の製品供給不足も緩和されたことがあげられます。
売上・利益の推移
直近の決算では、売上高、利益ともに増加傾向にあります。2023年3月期の売上高は25,523百万円、経常利益は234百万円でした。前年同期比では、それぞれ36.9%、347.7%の大幅な増加となっています。足元の業績改善が続いていることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の連結貸借対照表は、総資産が23,537百万円と前期末から1,715百万円増加しました。また、負債は14,171百万円、純資産は9,365百万円となっています。自己資本比率は39.8%と、健全な財務体質を維持しているといえます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が9,077百万円と前期末から2,597百万円増加しているほか、電子記録債権が2,549百万円と542百万円増加しました。一方で、営業未収入金やたな卸資産などが減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が9,440百万円、電子記録債務が1,407百万円と増加しました。一方で、営業未払金や賞与引当金が減少しています。
純資産の部
純資産の部では、その他有価証券評価差額金が517百万円、為替換算調整勘定が352百万円と増加しました。一方で、利益剰余金が7,652百万円と前期末から49百万円減少しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は1.2%、ROE(自己資本利益率)は3.1%となっています。前年同期と比較すると大幅に改善しており、収益性の向上が見られます。今後は更なる向上が期待されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが632百万円のプラスとなりました。投資活動によるキャッシュ・フローも90百万円のプラスとなっているため、現金及び現金同等物は2,597百万円増加し、期末残高は9,077百万円となっています。
配当の支払額
株式会社ヤシマキザイは年2回の配当を実施しています。当事業年度の年間配当金は1株当たり50円を予定しており、前期と同水準の配当を維持する見通しです。堅実な利益配分を続けていくことが期待されます。
今後の展望
株式会社ヤシマキザイは、2023年度を最終年度とする「中期経営計画」に取り組んでおり、「ポストコロナに向け、安定成長軌道への回帰」や「事業環境の変化を見据え、新たな企業価値・存在価値の創出」などを目標に掲げています。引き続き、鉄道事業の業績回復と新分野への取り組みを通じて、企業価値向上につなげていくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ヤシマキザイは、コロナ禍の影響を受けながらも着実に業績を回復させつつあります。鉄道事業を中心に、収益性の改善が進んでいる点が注目されます。また、今後の成長に向けた新しい取り組みにも期待が高まっています。同社の決算内容を詳しくチェックし、今後の動向にも注目していきましょう。
株式会社ヤシマキザイの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ヤシマキザイの決算日は3月31日で、第3四半期決算は12月31日に行われています。年間配当金は1株当たり50円を予定しており、前期と同水準の安定した配当を維持する見通しです。決算内容と合わせて、株主還元の動向にも注目が集まるところです。
