株式会社薬王堂ホールディングスは、東北地方を中心に展開するドラッグストア大手企業です。売上高1,068億円、経常利益49億円と堅調な業績を示しています。アフターコロナの消費環境の中で、エリアドミナントの強化や商品ラインナップの充実など、積極的な成長戦略を展開しています。今期の業績は前年同期比で10.4%増収、15.9%増益と大幅な伸びを見せており、今後も着実な成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: 株式会社薬王堂ホールディングス
証券コード: E34943
決算期: 2月末
株式会社薬王堂ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社薬王堂ホールディングスの決算日は2月末日です。決算発表は翌年の5月下旬に行われます。また、四半期決算は5月、8月、11月に発表しています。
主な事業
株式会社薬王堂ホールディングスは、東北地方を中心にドラッグストア事業を展開しています。薬局、化粧品、日用品、食品などの幅広い商品ラインナップを取り揃え、地域のお客様のニーズに合わせた店舗展開を行っています。現在383店舗を展開し、東北地方のドミナント戦略を推進しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,068億円、営業利益46億円、経常利益49億円と前年同期比で大幅な増収増益となりました。特に営業利益率4.3%、経常利益率4.6%と高い水準を維持しており、収益性の高い企業といえます。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、売上高は堅調に増加しており、経常利益も年々増加傾向にあります。前期は新型コロナの影響で若干減益となりましたが、今期は15.9%増益と大幅な業績改善を果たしています。今後も継続的な売上と利益の成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社薬王堂ホールディングスの直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は718億円となっています。うち流動資産は345億円、固定資産は373億円と、資産構成は良好といえます。一方、負債合計は390億円で、自己資本比率は45.7%と健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が57億円、商品が247億円となっています。また、有形固定資産が313億円と、店舗の設備投資が積極的に行われていることがわかります。
負債の部
負債の部では、買掛金が173億円、長期借入金が92億円となっています。借入金は年々減少傾向にあり、財務体質の改善が進んでいます。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が307億円と、着実に積み上がってきています。また、自己資本比率も45.7%と高水準を維持しており、財務の健全性が高いことがわかります。
ROAとROE
株式会社薬王堂ホールディングスのROA(総資産経常利益率)は7.0%、ROE(自己資本利益率)は10.7%となっています。いずれも前年同期から上昇しており、経営の効率性が高まっていることが分かります。今後もさらなる収益性の向上が期待できそうです。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが38億円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが32億円のマイナスとなっています。店舗の新設や改装などに積極的な投資を行いつつ、経常的な収益力も高く、健全な財務状態が維持できています。
配当の支払額
株式会社薬王堂ホールディングスは、年間配当金25円を実施しています。配当性向は15%前後と、株主還元にも努めながら内部留保の充実にも力を入れる方針です。今後も安定的な配当が期待できると評価できます。
今後の展望
株式会社薬王堂ホールディングスは、引き続き東北地方を中心にドラッグストアの出店を進め、店舗網の拡大を図っていく方針です。また、既存店の改装や品揃えの強化にも注力し、お客様のニーズに合った店舗づくりを推進していきます。さらに、物流拠点の整備やシステム投資など、経営基盤の強化にも取り組んでいきます。これらの施策を通じて、今後も安定的な成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社薬王堂ホールディングスは、東北地方を中心に着実な成長を遂げるドラッグストア大手企業です。新型コロナの影響を乗り越え、今期は売上高10%増、経常利益15%増と大幅な業績改善を達成しました。財務面でも健全性が高く、今後も出店やリニューアルなどの積極的な投資を続けながら、継続的な成長が期待できます。株主還元にも配慮しつつ、地域に密着したドミナント戦略を推進する同社の今後の動向に注目が集まります。
株式会社薬王堂ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社薬王堂ホールディングスの決算日は2月末日です。決算発表は翌年の5月下旬に行われます。また、年間配当金は1株25円となっています。同社は東北地方を中心に堅調な業績を維持しており、今後も着実な成長が期待できる企業だと言えます。