クボテック株式会社の決算内容をご紹介します。過去5年で営業損失が続いており、資金繰りにも懸念が残る状況ですが、画像処理外観検査装置や3Dソリューションシステムの販売拡大など、収益力の向上と財務体質の強化に取り組んでいます。今後の事業展開に注目しましょう。
企業情報
企業名: クボテック株式会社
証券コード: 77090
決算期: 3月期
クボテック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
クボテック株式会社の決算は3月期で、四半期決算は6月、9月、12月、3月に行われています。
主な事業
クボテック株式会社は、画像処理外観検査装置や3Dソリューションシステムの開発・製造・販売を主な事業としています。特に、半導体や液晶ディスプレイ向けの画像処理外観検査装置が主力製品となっています。最近では新規事業として、オーディオ製品やフライホイール発電装置の開発にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期では、売上高646百万円、営業損失232百万円と厳しい決算となりました。主力の画像処理外観検査装置の売上が低調で、経常的な赤字が続いています。収益力の改善が課題となっています。
売上・利益の推移
クボテック株式会社は、過去5期連続で営業損失を計上する厳しい業績推移が続いています。特に前期は営業キャッシュフローがマイナスとなり、財務面での懸念も高まっています。今後の業績回復に向けた取り組みが重要となります。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期の四半期連結貸借対照表では、総資産が前期末比346百万円増加しました。一方で、純資産は267百万円減少しており、自己資本比率は23.5%と低水準にあります。今後の収益力向上と財務体質の改善が課題です。
資産の部
資産は前期末に比べ3億46百万円増加しました。主な変動は、現金及び預金の減少171百万円、売上債権の減少101百万円、棚卸資産の増加539百万円などです。
負債の部
負債は前期末に比べ6億13百万円増加しました。主な変動は、仕入債務の増加185百万円、短期借入金の増加172百万円、契約負債の増加305百万円などです。
純資産の部
純資産は前期末に比べ2億67百万円減少しました。主な要因は、親会社株主に帰属する四半期純損失241百万円の計上と、為替換算調整勘定の減少26百万円などによるものです。
ROAとROE
クボテック株式会社のROAはマイナスで、ROEもマイナスとなっています。赤字が続いていることから、収益性が低下しており、財務体質の改善が喫緊の課題となっています。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュフローの状況は開示されていませんが、前期は営業キャッシュフローがマイナスとなるなど、資金繰りにも懸念が残る状況です。今後の事業展開と並行して、キャッシュの確保にも注力する必要があります。
配当の支払額
クボテック株式会社は、直近の3期連続で無配となっています。赤字が継続する中で、配当の支払いは難しい状況にあります。今後の収益力の回復と財務体質の改善が、配当再開の前提となります。
今後の展望
クボテック株式会社は、主力製品の画像処理外観検査装置と3Dソリューションシステムの販売拡大に注力するほか、新規事業のオーディオ事業や次世代フライホイール発電装置の開発にも取り組んでいます。業績回復と財務基盤の強化に向け、各事業の収益力向上が重要な課題となります。
編集部のまとめ
クボテック株式会社は、過去5期連続の赤字と営業キャッシュフローの悪化などから、財務面での懸念が高まっている企業です。主力製品の画像処理外観検査装置や3Dソリューションシステムの販売拡大、新規事業の育成などに取り組んでいますが、業績の回復には時間がかかる見通しです。今後の企業の取り組みと業績推移に注目していく必要がありますね。
クボテック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
クボテック株式会社の決算は3月期で、四半期決算を行っています。配当については3期連続で無配となっており、収益力の改善と財務基盤の強化が課題となっています。新規事業の展開など、今後の事業展開に注目が集まります。