助川電気工業株式会社の2023年12月期第1四半期決算報告書を分析したので、ご紹介します。
企業情報
企業名: 助川電気工業株式会社
証券コード: E01997
決算期: 9月期
助川電気工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
助川電気工業株式会社の決算期は9月期で、第1四半期の決算は2023年12月31日となります。四半期決算は年4回、通期決算は年1回の開示スケジュールとなっています。
主な事業
助川電気工業株式会社はエネルギー関連事業と産業システム関連事業を主力事業としています。エネルギー関連事業では、核融合炉や原子力発電所の部品・装置を手がけ、産業システム関連事業では半導体製造装置や液晶パネル製造装置向けの製品を提供しています。また、飲食店の経営などのその他事業も営んでいます。
今期の業績と利益率は?
2023年12月期第1四半期の業績は、売上高が12億6千万円と前年同期比10.1%増加しました。営業利益は2億1千9百万円と前年同期比128.8%と大幅に増加しています。営業利益率は18.2%と高い水準となっています。
売上・利益の推移
助川電気工業は第1四半期の売上高が12億6千万円と前年同期比で増加しました。また、営業利益も2億1千9百万円と2倍近く伸長しています。エネルギー関連事業が好調に推移し、産業システム関連事業でも半導体製造装置関連が堅調であったことが主な要因です。
四半期連結貸借対照表について
助川電気工業の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は前期末比15百万円増加の63億66百万円となっています。負債合計は前期末比79百万円減少の27億50百万円と改善しています。純資産は前期末比94百万円増加の36億15百万円となっており、財務体質は健全に推移しています。
資産の部
資産の部では、受取手形・売掛金が増加した一方で、たな卸資産が減少した結果、流動資産が前期末比17百万円増加しています。固定資産も同様に前期末比2百万円増加しました。
負債の部
負債の部では、短期借入金が増加しましたが、支払手形・買掛金などの仕入債務が減少したことで、前期末比79百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、四半期純利益の計上により利益剰余金が94百万円増加しました。自己資本比率は前期末の55.4%から56.8%に上昇するなど、財務体質は改善傾向にあります。
ROAとROE
助川電気工業の収益性指標であるROA(総資産経常利益率)は3.4%と高水準を維持しています。また、ROE(自己資本当期純利益率)も4.3%と健全な水準を保っています。これは、売上高利益率の向上と資産効率の改善により、収益性が向上していることを示しています。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況については四半期財務諸表に記載されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは黒字を維持しているものとみられます。投資活動によるキャッシュ・フローは設備投資に伴う支出がある一方で、財務活動によるキャッシュ・フローは借入の増加などで全体としてプラスの水準を確保できているものと考えられます。
配当の支払額
助川電気工業は2023年12月に1株当たり15円の配当を実施しました。前期の年間配当29円と比べると減少していますが、業績水準に合わせた配当政策を採用していると評価できます。今後も安定的な配当を続けることが期待されます。
今後の展望
助川電気工業は、エネルギー関連事業と産業システム関連事業を中心に、堅調な業績を維持することが期待されます。特に、原子力発電所の再稼働需要や半導体製造装置の追加受注など、主力事業の成長により、今後も収益力の向上が見込めるでしょう。また、財務体質の健全性も高く、株主還元も安定的に行われることから、助川電気工業は魅力的な投資先といえます。
編集部のまとめ
助川電気工業は2023年12月期第1四半期の業績が好調で、売上高、営業利益ともに前年同期を大幅に上回りました。財務体質も健全に推移しており、ROAやROEも高水準を維持しています。今後も原子力発電所関連や半導体製造装置関連の需要が見込め、収益力の向上が期待できる企業です。株主還元も安定的に行われているため、助川電気工業は投資家にとって魅力的な企業だと言えるでしょう。
助川電気工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
助川電気工業株式会社の決算日は9月30日で、第1四半期決算は12月31日となります。配当については2023年12月に1株当たり15円の配当を実施しました。今後も安定的な配当が期待できる企業といえます。