シグマ光機株式会社の2023年6月期第3四半期決算が発表されました。売上高は83億9千万円、営業利益は8億8千8百万円、経常利益は9億9千8百万円と、前年同期比では売上高は微減、利益は減少しているものの、全体としては健闘している印象です。
企業情報
企業名: シグマ光機株式会社
証券コード: 77130
決算期: 5月31日
シグマ光機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
シグマ光機株式会社は5月31日を決算期末日としており、四半期決算は2月28日、5月31日、8月31日、11月30日に実施しています。
主な事業
シグマ光機株式会社は、光学機器や光学システムなどの製品開発・製造・販売を行っている企業です。半導体・FPD装置業界向けの光学部品や、顕微鏡などの医療機器に使用される光学ユニットなどを提供しています。半導体や電子部品、フラットパネルディスプレイなどの装置に不可欠な光学機能を支える重要な企業といえます。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の業績は、売上高は83億9千万円と前年同期比1.5%の減収、営業利益は8億8千8百万円と21.8%の減益となりました。原材料価格高騰や海外需要の一部鈍化などの影響を受けて、売上総利益率が低下したことが主因です。一方で、高付加価値製品の販売や生産性向上に取り組んでおり、利益率は健闘している状況です。
売上・利益の推移
直近3期の売上高と利益の推移をみると、売上高は82.5億円→85.2億円→83.9億円と微増傾向にあります。一方で、経常利益は16.9億円→12.9億円→9.9億円と減少しています。コスト上昇などの影響で利益率が低下したと言えます。
四半期連結貸借対照表について
シグマ光機の2023年2月末の総資産は206億3千9百万円となっています。前期末からほぼ横ばいとなっています。
資産の部
資産の内訳をみると、流動資産は126億7千万円で前期末比4.4%減少しています。一方、固定資産は79億6千8百万円で前期末比7.9%増加しています。これは、新工場の建設投資などによる増加です。
負債の部
負債合計は38億5千6百万円で、前期末比10.3%減少しています。短期借入金や未払法人税等の減少が主な要因です。
純資産の部
純資産は167億8千3百万円と、前期末比2.8%増加しています。自己資本比率も80.9%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
シグマ光機のROAは前期5.0%、今期3期累計では4.4%と減少傾向にあります。これは、一時的な設備投資の影響などで総資産が増加したためです。一方、ROEは前期4.8%、今期3期累計では3.6%と低下しており、利益率の低下が響いています。
キャッシュフロー
営業キャッシュフローは11.4億円を確保しています。一方で、設備投資に7.2億円支出したため、フリーキャッシュフローは4.2億円となっています。今後の事業拡大に向けて必要な投資を行っているといえます。
配当の支払額
シグマ光機は年2回の配当を行っています。第2四半期末と期末に21円ずつの配当を実施し、年間では1株当たり42円の配当を支払っています。配当性向は30%前後で推移しています。
今後の展望
シグマ光機は、半導体・電子部品製造装置や医療機器等の分野で事業を展開しており、今後も成長が期待できる分野にフォーカスしています。原材料価格高騰などの課題はありますが、高付加価値製品の開発や生産性向上に取り組むことで、さらなる収益力の向上を目指しています。
編集部のまとめ
シグマ光機株式会社は、半導体や電子部品、医療機器等の重要な部品を供給する企業です。直近の業績は一時的な原材料価格高騰の影響を受けて減益となりましたが、引き続き高付加価値製品の投入や生産性向上に注力し、収益力の向上を目指しています。市場環境の変化に柔軟に対応しつつ、中長期的な成長を果たしていくことが期待されます。
シグマ光機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
シグマ光機株式会社は5月31日を決算期末日としており、四半期決算は2月28日、5月31日、8月31日、11月30日に実施しています。配当は年2回、1株当たり21円ずつ、年間では42円の配当を行っています。