株式会社ナカニシの2024年第1四半期決算が発表されました。売上高は18,159,888千円と前年同期比33.4%増と大幅な増収となり、経常利益も5,090,423千円と13.2%増と着実な業績改善が確認できました。今回の決算では、歯科事業やDCI事業などが好調に推移したことが主な要因です。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は3,376,884千円と堅調な利益水準を維持しています。今後も中期的な成長戦略を着実に実行し、さらなる業績向上が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社ナカニシ
証券コード: E02331
決算期: 12月
株式会社ナカニシの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社ナカニシの決算日は12月31日です。毎年3月下旬に定時株主総会を開催し、翌年5月中旬に四半期報告書を提出しています。
主な事業
株式会社ナカニシは、歯科医療機器や外科医療機器、産業機器などの製造・販売を行う総合医療機器メーカーです。国内はもちろん、北米、欧州、アジアなどグローバルに事業を展開しており、幅広い顧客層に製品を提供しています。特に歯科事業とDCI事業が主力となっています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は売上高が18,159,888千円、経常利益が5,090,423千円と、前年同期比で大幅な増収増益となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益も3,376,884千円と高水準を維持しています。利益率においても、営業利益率は22.2%、経常利益率は28.0%と高い水準を記録しています。
売上・利益の推移
2023年通期の売上高は59,692,369千円、経常利益は17,238,331千円でした。前年比では売上高は3.4%増、経常利益は5.2%増と、堅調な業績推移となっています。2024年第1四半期も大幅な増収増益を達成しており、中期的な成長軌道に乗っていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表では、総資産が148,069,180千円と前期末比7,356,089千円増加しています。主な増加要因は現金及び預金の増加やのれんの増加、建設仮勘定の増加などです。一方、負債は32,164,532千円と前期末比4,652,437千円増加し、純資産は115,904,648千円と前期末比2,703,652千円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が72,161,816千円と前期末比4,020,857千円増加しました。また、固定資産が75,907,364千円と前期末比3,335,232千円増加しています。資産全体では堅調に増加しており、企業の成長を裏付ける結果となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が23,686,873千円と前期末比2,186,053千円増加し、固定負債が8,477,658千円と前期末比2,466,384千円増加しています。総負債は32,164,532千円と前期末比4,652,437千円増加しました。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が104,924,367千円と前期末比840,546千円減少しましたが、その他の包括利益累計額が10,638,345千円と前期末比3,543,534千円増加しています。純資産全体では115,904,648千円と前期末比2,703,652千円増加しました。
ROAとROE
ナカニシグループのROA(総資産利益率)は12.4%、ROE(自己資本利益率)は20.7%となっています。前年同期と比較しても、ROAは1.1ポイント、ROEは0.6ポイントそれぞれ上昇しており、着実にグループの収益性と効率性が改善されています。これは売上高の拡大と利益率の向上によるものです。
キャッシュフロー
2024年第1四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが3,834,775千円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが2,739,575千円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが980,586千円のプラスとなっています。全体としては2,075,786千円の現金及び現金同等物の増加となり、手元流動性が確保できている状況です。
配当の支払額
2024年3月開催の定時株主総会において、1株当たり26円の期末配当が決議されました。前期の1株当たり配当24円から増配となっており、安定的な配当政策を維持しています。こうした利益還元は株主に対するメリットになっている と評価できます。
今後の展望
ナカニシグループは、新製品の投入や既存事業の拡大、さらにM&Aによる事業基盤の強化などに積極的に取り組んでいます。こうした施策により、市場シェアの拡大と収益性の向上を目指しています。また、成長市場であるアジアや新興国への事業拡大にも注力しており、グローバルな事業展開を加速させる計画です。今後も持続的な成長が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
今回の決算では、ナカニシグループが着実に業績を伸ばしていることが確認できました。各事業セグメントの好調な推移により、大幅な増収増益を達成しています。収益性指標のROAやROEも向上しており、財務基盤の強化も進んでいます。今後も新製品開発や市場開拓、M&Aなどにより、さらなる成長が期待できそうです。安定配当の維持も株主還元策として評価できるでしょう。ナカニシグループの今後の動向に注目していきたいと思います。
株式会社ナカニシの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ナカニシは12月31日を決算日としており、毎年3月下旬に定時株主総会を開催しています。2024年3月の株主総会で1株当たり26円の期末配当が決議されました。安定的な配当政策を維持しつつ、成長投資にも積極的に取り組んでいる同社の経営姿勢が窺えます。今後も着実な業績拡大と株主還元が期待できそうです。