オリンパス株式会社の2024年3月期第3四半期決算が発表されました。売上高は6,757億円と前年同期比で5.3%増加し、営業利益は390億円と前年同期から下落しましたが、科学事業の売却益により親会社の所有者に帰属する四半期利益は2,352億円と大幅な増益となりました。今後も新製品投入や事業ポートフォリオの最適化などを通じて持続的な成長を目指していくことが期待されます。
企業情報
企業名: オリンパス株式会社
証券コード: E02272
決算期: 2024年3月期
オリンパス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
オリンパス株式会社の決算日は3月31日です。第3四半期の決算発表は2024年2月14日に行われました。
主な事業
オリンパス株式会社は主に 内視鏡事業、治療機器事業、その他事業 を展開しています。消化器内視鏡や外科内視鏡、各種処置具や治療デバイスなどの医療機器を中心に事業を行っています。また、新規事業開発にも注力しており、今後の成長が期待されます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は、売上高6,757億円、営業利益390億円と前年同期から増収増益となりました。利益率については、売上総利益率が33.2%と前年同期比0.8ポイント悪化しましたが、科学事業の売却益の計上により、親会社の所有者に帰属する四半期利益は2,352億円と大幅な増益となりました。
売上・利益の推移
前年同期と比べ、売上高は5.3%増加し6,757億円、営業利益は72.6%減少し390億円となりました。科学事業の売却による譲渡益の計上により、親会社の所有者に帰属する四半期利益は76.3%増加し2,352億円と大幅な増益になりました。今後は内視鏡事業や治療機器事業の成長が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の総資産は1兆4,680億円で、前連結会計年度末から406億円減少しました。主な変動要因は、科学事業の譲渡による現金及び現金同等物の増加や棚卸資産の増加などです。負債合計は7,181億円と前連結会計年度末から1,492億円減少しました。
資産の部
当第3四半期末の資産合計は1兆4,680億円で、前連結会計年度末から406億円減少しました。科学事業の譲渡による現金及び現金同等物の増加や棚卸資産の増加などがあった一方で、無形資産の減少などがありました。
負債の部
負債合計は7,181億円と前連結会計年度末から1,492億円減少しました。主な要因は、科学事業の譲渡に伴う未払法人所得税の減少や、社債及び借入金の返済などによるものです。
純資産の部
純資産合計は7,498億円と前連結会計年度末から1,086億円増加しました。自己株式の取得や配当金の支払いがあった一方で、科学事業の譲渡益の計上などにより利益剰余金が大幅に増加したことが主な要因です。
ROAとROE
当第3四半期末のROAは51.1%と前連結会計年度末から8.7ポイント上昇しました。これは、科学事業の譲渡益の計上により利益が大幅に増加したことが主な要因です。一方、ROEは42.4%と前連結会計年度末から0.7ポイント低下しました。これは、自己株式の取得による資本の減少などが影響しています。
キャッシュフロー
当第3四半期累計期間のキャッシュ・フローでは、投資活動によるキャッシュ・フローが3,914億円の増加となりました。これは主に、科学事業の譲渡による収入の計上によるものです。一方で、自己株式の取得などにより財務活動によるキャッシュ・フローは2,407億円の減少となりました。この結果、現金及び現金同等物の当第3四半期末残高は3,485億円となりました。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間における配当金の支払額は202億円となりました。1株当たり配当金は16円で、前年同期より2円増加しています。今後も安定的な配当を行っていく方針のようです。
今後の展望
オリンパス株式会社は、「患者さんの安全と持続可能性」「成長のためのイノベーション」「生産性の向上」に注力し、グローバル・メドテックカンパニーへの変革を加速させています。内視鏡事業や治療機器事業の成長に加え、新規事業の開発にも注力することで、持続的な成長を目指していきます。
編集部のまとめ
オリンパス株式会社の2024年3月期第3四半期決算は、売上高、営業利益ともに増加し、科学事業の売却益により親会社の所有者に帰属する四半期利益が大幅増益となりました。今後は内視鏡事業や治療機器事業の成長に加え、新規事業の開発にも注力することで、企業価値の向上が期待されます。
オリンパス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オリンパス株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期の決算発表は2024年2月14日に行われました。また、当期の配当金は1株当たり16円と、前年同期から2円増加しています。今後も安定的な配当を行っていく方針のようです。