こんにちは!株式会社SCREENホールディングスが発表した最新の決算報告をご紹介します。売上高が3,478億円と前年同期比3.8%増、利益も大幅に伸びた好決算でしたね。同社は半導体製造装置やグラフィックアーツ機器などの製造・販売を手掛けており、最新の技術トレンドに合わせて強化してきた事業が順調に推移しているようです。
企業情報
企業名: 株式会社SCREENホールディングス
証券コード: 7750
決算期: 3月期
株式会社SCREENホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
同社の決算は3月期で、通常は毎年5月頃に決算発表を行っています。今回の四半期決算は、2023年4月1日から12月31日までの第3四半期の業績を示したものです。
主な事業
株式会社SCREENホールディングスは、半導体製造装置、グラフィックアーツ機器、ディスプレー製造装置、プリント基板関連機器などを製造・販売しています。特に半導体製造装置事業は同社の中核事業で、国内外のエレクトロニクス企業に幅広く製品を提供しています。また、印刷機器や基板装置など周辺事業も手掛けており、エレクトロニクス業界全般にわたる総合的な装置メーカーといえます。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の売上高は3,478億円と前年同期比3.8%増加しました。利益面でも、営業利益は636億円と12.4%増、経常利益は646億円と13.1%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は445億円と6.6%増と、いずれも増益となりました。特に半導体製造装置事業の堅調な推移が業績を牽引しています。
売上・利益の推移
最近3期の連結業績をみると、売上高は第1四半期531億円、第2四半期1,415億円、第3四半期1,532億円と、順調に推移しています。利益面でも営業利益は第1四半期123億円、第2四半期247億円、第3四半期267億円と、4半期ごとに着実に増加しています。エレクトロニクス業界全体の好調さを背景に、同社の主力事業が順調に推移していると言えます。
四半期連結貸借対照表について
同社の直近の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計は6,914億円と前期末から約22.9%増加しました。流動資産は5,389億円、固定資産は1,524億円となっています。一方、負債合計は3,656億円と前期末から39.1%増加しており、契約負債や仕入債務の増加が主な要因です。
資産の部
資産合計の増加の主な要因は、現金及び預金の増加、棚卸資産の増加、売上債権の減少などです。同社は業績が好調で手元流動性も確保できていることがわかります。
負債の部
一方で負債合計も大幅に増加しています。これは主に契約負債や仕入債務の増加によるものです。業績好調に伴い、発注や仕入れが増加したことが背景にあると考えられます。
純資産の部
純資産合計は3,257億円で、前期末から8.6%増加しました。配当金の支払いがあった一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により、着実に積み上がってきています。
ROAとROE
同社のROA(総資産利益率)は8.6%、ROE(自己資本利益率)は16.9%となっています。前期と比較してROAは若干低下しましたが、ROEは改善しています。これは純資産が増加したことで、自己資本利益率が高まっているためです。同社は安定した収益性と効率的な資本運用を実現できていると評価できます。
キャッシュフロー
第3四半期のキャッシュ・フローでは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,273億円の収入となりました。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローが232億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが264億円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物の残高は2,540億円と、前期末から804億円増加しています。同社は堅実な財務基盤を維持しながら、将来の成長に向けた設備投資も積極的に行っていると言えます。
配当の支払額
同社は株主還元にも積極的で、第2四半期末配当として1株当たり167円、期末配当を1株当たり365円と、年間で532円の配当を実施する予定です。業績好調を反映した配当の増額となっています。
今後の展望
足元の業績は好調ですが、世界経済の先行きには不透明感も残されています。中国などの不動産市場の停滞など、リスク要因も存在しています。一方で、5GやAIの進展によるIoTやDXの需要拡大、GXを意識した半導体の微細化やパワー半導体の需要増加など、今後も成長が期待できる事業領域があります。同社は、これらの技術革新に対応した新製品の開発と、海外展開の強化に取り組んでいく考えです。引き続き同社の動向に注目していきましょう。
編集部のまとめ
株式会社SCREENホールディングスは、半導体製造装置を中心とした堅調な事業展開により、第3四半期も好業績を収めました。売上高3,478億円、営業利益636億円と、前年同期比でいずれも2桁増と高い成長率を示しています。また、キャッシュ・フローも良好で、安定した財務基盤を維持しつつ、設備投資にも積極的に取り組んでいます。株主還元面でも、年間配当532円と増額した配当を実施する予定です。中長期的にもエレクトロニクス関連の技術革新需要に支えられ、同社の更なる飛躍が期待できそうです。
株式会社SCREENホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算は3月期で、通常は5月頃に決算発表を行っています。また、同社は株主還元にも積極的で、年間配当532円と、業績の好調を反映した増額配当を予定しています。今後も半導体や5G、GXなどの成長分野に注目しながら、同社の動向を見守っていきたいと思います。