こんにちは。市場在庫の過多による減収などがありましたが、Canon電子の2024年第1四半期の業績をご紹介します。売上高は224億50百万円と前年同期比9.1%減となりましたが、経常利益は20億64百万円と11.2%増と好調でした。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億51百万円と25.3%増加しました。
企業情報
企業名: キヤノン電子株式会社
証券コード: E02301
決算期: 12月期
キヤノン電子株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
キヤノン電子株式会社の決算は12月期で、2024年5月10日に2024年第1四半期の決算報告書を提出しています。
主な事業
キヤノン電子株式会社は、コンポーネント事業、電子情報機器事業、その他の事業を展開しています。コンポーネント事業ではデジタルカメラ関連部品やセンサー、レーザープリンター関連部品などを製造しています。電子情報機器事業ではドキュメントスキャナーやハンディターミナル、レーザープリンターなどを展開しています。その他の事業では情報関連事業やITソリューション、環境機器関連事業などを手がけています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、売上高が224億50百万円と前年同期比9.1%減となりましたが、経常利益は20億64百万円と11.2%増加しました。さらに、親会社株主に帰属する四半期純利益は19億51百万円と25.3%増加しており、良好な利益率を示しています。
売上・利益の推移
キヤノン電子株式会社の売上高は、2023年第1四半期は247億6百万円、2024年第1四半期は224億50百万円と若干減少しています。一方で、経常利益は2023年第1四半期が18億55百万円、2024年第1四半期は20億64百万円と11.2%増加しており、利益の伸びが顕著です。親会社株主に帰属する四半期純利益も2023年第1四半期の15億57百万円から2024年第1四半期は19億51百万円と大幅な増加となっています。
四半期連結貸借対照表について
キヤノン電子株式会社の2024年3月31日時点の四半期連結貸借対照表をみると、総資産が1,347億35百万円、純資産が1,155億29百万円となっています。前期末と比べ、総資産は35億89百万円増加し、純資産は16億83百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が910億81百万円、固定資産が436億53百万円となっています。前期末と比べ、流動資産は28億15百万円増加し、固定資産は7億74百万円増加しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が167億72百万円、固定負債が24億33百万円となっています。前期末と比べ、流動負債は12億40百万円増加し、固定負債は6億65百万円増加しています。
純資産の部
純資産の部では、純資産が1,155億29百万円となっています。前期末と比べ16億83百万円増加しています。
ROAとROE
キヤノン電子株式会社の2024年3月期第1四半期のROAは1.4%、ROEは1.7%となっています。前年同期と比較して、ROAは0.2ポイント上昇、ROEは0.4ポイント上昇しています。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益が増加したことで、収益性が高まったためと考えられます。
キャッシュフロー
キャッシュフローについては、当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フロー計算書が開示されていないため詳細は不明です。ただし、前年同期と比べて現金及び預金は1,595百万円増加しており、良好な資金繰りが維持できていると考えられます。
配当の支払額
2024年3月期の期末配当金は1株当たり30円と、前年同期と同水準となっています。連結配当性向は約15.8%です。キヤノン電子の株主還元は堅調に推移していると言えるでしょう。
今後の展望
キヤノン電子株式会社は、デジタルトランスフォーメーション(DX)への取り組みを強化しており、金融機関向けシステム開発などが好調に推移しています。また、宇宙関連事業では自社製の超小型人工衛星の打ち上げや実証実験にも成功しており、新事業領域の開拓にも期待がかかっています。今後も安定的な業績と収益性の向上が期待される企業だと言えるでしょう。
編集部のまとめ
キヤノン電子株式会社は、デジタルカメラ関連部品や情報システムなどの事業を手がける総合電子部品メーカーです。2024年第1四半期の業績は、売上高は前年同期比減少したものの、経常利益と純利益は大幅に増加しました。財務の健全性も高く、株主還元も堅調に推移しています。今後はDXへの取り組みの強化や宇宙関連事業の拡大など、新しい成長分野への期待も高まっています。中長期的にも安定した業績が期待できる企業だと言えるでしょう。
キヤノン電子株式会社の決算日や配当についてまとめました。
キヤノン電子株式会社の決算は12月期で、2024年5月10日に2024年第1四半期の決算報告書を提出しています。また、2024年3月期の期末配当金は1株当たり30円と前年同期と同水準となっており、連結配当性向は約15.8%と株主還元も堅調に推移しています。