ノーリツ鋼機株式会社の2024年第1四半期決算が発表されました。音響機器関連事業が好調に推移し、大幅な増収増益を達成しました。さらに、為替差益の計上などで純利益も大きく伸びています。ものづくりを中心とした事業ポートフォリオの最適化を進めており、収益基盤の安定化と高い成長性を目指しています。注目の企業の決算内容を詳しくお伝えします。
企業情報
企業名: ノーリツ鋼機株式会社
証券コード: E02322
決算期: 12月期
ノーリツ鋼機株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ノーリツ鋼機の決算日は12月31日です。第1四半期決算は2024年5月10日に発表されました。
主な事業
ノーリツ鋼機は、グローバルに通用する高い技術を活用したものづくり(部品・材料)事業と音響機器関連事業を主力としています。部品・材料事業では、ペン先部材やコスメ部材、金属部材等のものづくりを手掛けています。音響機器関連事業では、音響機器等のものづくりを行っています。また、医療検査に関する予防医療事業にも取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
ノーリツ鋼機は第1四半期に大幅な増収増益を達成しました。売上収益は前年同期比56.9%増の273億4百万円、営業利益は同278.2%増の76億40百万円となりました。さらに、税引前四半期利益は同319.5%増の76億57百万円と大幅な伸びを示しています。利益率も大きく改善し、営業利益率は27.9%に上昇しました。
売上・利益の推移
ノーリツ鋼機は、過去3年間で売上は30%以上、営業利益は3倍以上と大幅な成長を遂げています。特に音響機器関連事業が牽引役となり、収益基盤が安定化してきています。今後も、ものづくりを中心とした事業ポートフォリオの最適化により、収益性と成長性の向上が期待されます。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第1四半期末の総資産は2,854億45百万円となり、前期末から59億74百万円増加しました。現金及び現金同等物が58億94百万円増加したことが主な要因です。一方で、その他の金融資産が公正価値評価の結果24億82百万円減少しています。
負債の部
負債合計は751億5百万円と、前期末から14億78百万円増加しました。これは主に為替換算の影響で繰延税金負債が10億55百万円増加したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は2,103億40百万円と、前期末から44億96百万円増加しました。親会社の所有者に帰属する四半期利益52億35百万円の計上により、利益剰余金が19億88百万円増加したことが主な要因です。
ROAとROE
ノーリツ鋼機のROA(総資産利益率)は2.6%、ROE(自己資本利益率)は2.5%となっています。過去3年間で大幅に改善しており、収益性の向上が進んでいることがわかります。今後も継続的な利益成長が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは90億67百万円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローは1億39百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは42億95百万円の支出となりました。現金及び現金同等物の期末残高は760億84百万円と、手元流動性も十分に確保されています。
配当の支払額
ノーリツ鋼機は、2024年3月期の年間配当金を91円と発表しています。前期の配当金(131円)から大幅に減少していますが、今後の事業投資に備えるための内部留保の確保が目的と考えられます。
今後の展望
ノーリツ鋼機は、ものづくりを中心とした事業ポートフォリオの最適化を進め、収益基盤の安定化と高い成長性の追求を目指しています。特に音響機器関連事業の収益性向上が大きく寄与しています。今後も、研究開発投資や体制強化などによる先行投資を計画的に行い、更なる成長につなげていく方針です。
編集部のまとめ
ノーリツ鋼機は第1四半期決算で大幅な増収増益を達成しました。特に音響機器関連事業が好調に推移し、収益力が大きく改善しています。また、為替差益の計上により純利益も大きく伸びています。今後も、ものづくりを中心とした事業ポートフォリオの最適化により、収益基盤の安定化と高い成長性の実現が期待されます。
ノーリツ鋼機株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ノーリツ鋼機の決算日は12月31日、第1四半期決算は2024年5月10日に発表されました。直近の配当金は1株当たり91円と、前期より大幅に減少していますが、今後の事業投資に備えるための内部留保の確保が目的と考えられます。ノーリツ鋼機は業績の大幅な改善を遂げており、今後の更なる成長が期待される企業です。