株式会社KYORITSU(以下、KYORITSU)の2023年度第3四半期決算報告がリリースされました!印刷、BPO、デジタル、環境の4つの事業を展開するこの企業の成長ぶりは目覚ましく、今後の更なる飛躍が期待されます。
企業情報
企業名: 株式会社KYORITSU
証券コード: E37814
決算期: 3月31日
株式会社KYORITSUの決算日・決算時期(スケジュール)は?
KYORITSUの決算日は3月31日です。第3四半期の決算期間は2023年10月1日から12月31日までとなります。
主な事業
KYORITSUは、印刷事業、BPO事業、デジタル事業、環境事業の4つの事業を展開しています。印刷事業では各種カタログやチラシ類の製造、BPO事業ではダイレクトメールの企画・制作・発送、デジタル事業では電子コミックの制作、環境事業ではプラスチックのリサイクルなどに取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
KYORITSUの当第3四半期の業績は、売上高294億59百万円、営業利益12億14百万円、経常利益11億38百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益6億68百万円と、前年同期と比べ増収増益となりました。特にBPO事業とデジタル事業が好調に推移しています。
売上・利益の推移
KYORITSUの売上高は過去3年間で約404億円から約294億円に増加しています。利益面では、営業利益が約7.9億円から約12.1億円に増加しており、安定した業績を維持しています。主力のプリント事業に加え、BPO事業やデジタル事業の成長が業績に寄与しています。
四半期連結貸借対照表について
KYORITSUの四半期連結貸借対照表を見ると、資産は431億81百万円、負債は264億77百万円、純資産は167億3百万円となっています。総資産は前期末比0.7%増加し、純資産は3.3%増加と着実に拡大しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が230億41百万円と前期末比2.3%増加しています。一方、固定資産は201億40百万円と前期末比1.0%減少しました。現金及び預金が増加したものの、リース資産の償却により若干減少しています。
負債の部
負債の部では、流動負債が153億81百万円と前期末比3.2%減少しました。一方、固定負債は110億96百万円と前期末比2.7%増加しています。借入金の増加などにより、固定負債が増加しています。
純資産の部
純資産の部では、167億3百万円と前期末比3.3%増加しました。利益剰余金の積み上がりにより、自己資本比率も38.7%まで上昇しています。
ROAとROE
KYORITSUのROA(総資本利益率)は2.6%、ROE(自己資本利益率)は5.1%となっています。前年同期と比べROAは0.4ポイント増加し、ROEも1.4ポイント増加しています。印刷事業の収益性改善と、BPO事業・デジタル事業の成長が両指標の上昇に寄与しています。
キャッシュフロー
KYORITSUのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが13億円のプラス、投資活動によるキャッシュ・フローが△9億円のマイナス、財務活動によるキャッシュ・フローが△1億円のマイナスとなっています。全体としては、現金及び現金同等物が25億円増加し、手元流動性が強化されています。
配当の支払額
KYORITSUは、2023年5月と10月の年2回、配当を実施しています。第3四半期では、1株当たり3円の中間配当を実施し、年間配当予想は5.50円となっています。安定配当の維持に加え、今後の成長投資にも注力していく方針です。
今後の展望
KYORITSUは、これまで培った印刷事業の基盤に加え、BPO事業やデジタル事業、環境事業などの新たな柱を育成することで、持続的な成長を目指しています。原材料価格高騰など厳しい経営環境にありますが、収益性の維持と更なる事業拡大に取り組む姿勢が評価されそうです。
編集部のまとめ
KYORITSUは、印刷事業を基盤に、BPO事業やデジタル事業、環境事業など収益源の多角化を進めており、堅調な業績を残しています。
足元では原材料価格の高騰などの影響を受けているものの、営業力の強化やコスト削減策により、収益性の維持に努めています。
今後も、既存事業の収益基盤の確立と新規事業の成長加速により、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
株式会社KYORITSUの決算日や配当についてまとめました。
KYORITSUの決算日は3月31日で、年2回の配当(中間配当3円、期末配当2.50円予定)を実施しています。
安定配当の維持と成長投資のバランスを取りながら、長期的な企業価値向上を目指しています。
今後の業績動向に注目が集まりそうですね。