株式会社ブシロードの2023年12月期第2四半期決算報告が発表されました。トレーディングカードゲーム(TCG)事業を中心としたエンターテイメント事業が好調に推移し、旅行や外食などの消費回復に伴いスポーツ事業も収益性が改善するなど、全体として堅調な決算となりました。
企業情報
企業名: 株式会社ブシロード
証券コード: 78030
決算期: 2023年12月期 第2四半期
株式会社ブシロードの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ブシロードの決算は年4回行われており、第2四半期(10-12月期)の決算が本日、2024年2月13日に発表されました。
主な事業
株式会社ブシロードは、自社IPを活かしたトレーディングカードゲーム(TCG)や音楽ライブ、プロレス興行などのエンターテイメント事業を展開しています。特にTCGブランドの「ヴァイスシュヴァルツ」や「カードファイト!! ヴァンガード」が国内外で人気を集めており、デジタルコンテンツや関連商品の販売も好調に推移しています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期の売上高は221億3,946万円となり、前年同期比で8.1%減少しました。一方で、営業利益は4億621万円と前年同期比で70.6%減少しています。TCG事業やスポーツ事業が堅調に推移したものの、モバイルゲームの撤退などにより全体では減収減益となりました。
売上・利益の推移
直近3年間の売上高推移を見ると、487億9,923万円、240億906万円、221億3,946万円と減少傾向にあります。一方で、経常利益は前年同期比で69.3%減少の4億6,221万円と厳しい結果となりました。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期末の総資産は473億3,287万円となり、前期末比で9億9,702万円増加しました。流動資産は379億6,718万円と増加し、固定資産も93億5,765万円と増加しています。
資産の部
流動資産の主な内訳は現金及び預金が250億7,369万円、売掛金が55億7,563万円となっています。固定資産では投資有価証券が65億2,050万円となっています。
負債の部
負債合計は252億8,763万円となり、前期末比で13億5,109万円増加しました。主な増加は長期借入金が84億9,489万円、1年内返済予定の長期借入金が49億6,218万円となっています。
純資産の部
純資産は220億4,523万円で、前期末比で3億5,406万円減少しました。自己資本比率は44.7%となっています。
ROAとROE
ROAは前年同期の6.8%から2.0%に低下し、ROEも前年同期の8.0%から0.1%に大幅に低下しました。これは減収減益となった影響で、収益性の低下が見られる結果となりました。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは8億3,688万円の支出超過となりました。一方で、財務活動によるキャッシュフローは25億176万円の収入超過となっています。現金及び現金同等物の当第2四半期末残高は250億7,369万円と、前期末比で14億7,277万円の増加となりました。
配当の支払額
当社は年2回の配当を実施しており、第2四半期末の配当金は1株当たり4.5円、年間では9円を予定しています。前期の配当金は1株当たり9円でしたので、今期は減配となっています。
今後の展望
新型コロナウイルス感染症の影響が徐々に収束し、旅行や外出の回復が見られることから、スポーツ事業の収益性改善が期待されます。また、TCGや音楽ライブなど既存IPの強化に加え、新規IPの開発にも注力し、グローバル展開を加速させていく方針です。
編集部のまとめ
株式会社ブシロードの2023年12月期第2四半期決算は、TCGを中心としたエンターテイメント事業が好調に推移したものの、モバイルゲーム事業の撤退などによる減収減益となりました。経常利益は前年同期比で69.3%減少しました。一方で、現金及び現金同等物は前期末比で14億7,277万円増加しており、財務体質は健全に保たれています。今後はTCGやスポーツ事業の更なる成長が期待されます。
株式会社ブシロードの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ブシロードの決算は年4回行われており、今回は2023年12月期第2四半期の決算が発表されました。配当は年2回実施しており、第2四半期末の配当金は1株当たり4.5円、年間では9円を予定しています。
