プリントネット株式会社の2023年第1四半期決算が発表されました。売上高は2,452,719千円で前年同期比69,763千円の増収となりました。経常利益は136,057千円で前年同期比74,410千円の減益となりました。顧客の印刷需要は堅調に推移しているものの、原材料価格の高騰により利益率に影響がでている模様です。今後は環境配慮や生産性向上、価格維持などの取り組みに注目が集まりそうです。
企業情報
企業名: プリントネット株式会社
証券コード: 78050
決算期: 8月31日
プリントネット株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
プリントネット株式会社の決算日は8月31日です。第1四半期の決算発表は翌年の1月12日に行われました。有価証券報告書の提出期限は9月30日までとなっています。
主な事業
プリントネット株式会社は、ネット印刷通信販売事業を主力事業として展開しています。主な事業内容は、オフセット印刷・デジタル印刷・加工などの総合的な印刷サービスの提供です。同社は、幅広い顧客の要望にお応えできるよう、印刷物を小ロットから大ロットまで柔軟に対応し、低価格で高品質な印刷物を提供しています。また、同社は環境に配慮した取り組みにも力を入れています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は、売上高が2,452,719千円と前年同期比69,763千円の増収となりました。一方で、経常利益は136,057千円と前年同期比74,410千円の減益となりました。利益率は5.5%と前年同期より3.5ポイント低下しています。これは、原材料価格の高騰の影響を受けたためです。同社は価格と品質の維持に努めつつ、生産性向上や環境への配慮に取り組んでいきます。
売上・利益の推移
プリントネット株式会社の過去3期の売上高は、2023年8月期が6,89,500千円、2022年8月期が9,629,680千円、2021年8月期が8,443,080千円と推移しています。一方で、経常利益は2023年8月期が419,882千円、2022年8月期が689,500千円、2021年8月期が621,740千円となっています。直近期は原材料高の影響を受けて減益となりましたが、それ以前は増収増益を続けてきました。
四半期連結貸借対照表について
当第1四半期末の総資産は7,314,027千円で、前事業年度末より98,153千円減少しました。流動資産は2,684,038千円で71,295千円減少し、固定資産は4,629,989千円で26,857千円減少しました。
資産の部
流動資産では現金及び預金が874,279千円と前事業年度末より164,928千円減少し、受取手形及び売掛金が828,133千円と57,507千円増加しました。固定資産では有形固定資産が4,053,050千円と15,752千円減少しました。
負債の部
流動負債は2,420,482千円で40,065千円減少し、固定負債は1,168,070千円で151,095千円減少しました。流動負債の短期借入金が630,370千円と91,790千円増加した一方で、固定負債の長期借入金が821,380千円と145,083千円減少しました。
純資産の部
純資産合計は3,725,475千円となり、前事業年度末より93,008千円増加しました。自己資本比率は50.8%と前事業年度末より1.9ポイント上昇しました。
ROAとROE
プリントネット株式会社のROAは直近3期平均で5.9%、ROEは12.1%となっています。ROAは原材料価格高騰の影響で低下傾向にありますが、ROEは自己資本比率の改善により比較的高い水準を維持しています。今後は生産性向上や在庫管理の効率化などによりROAの改善に取り組むことが課題となりそうです。
キャッシュフロー
プリントネット株式会社は、営業活動によるキャッシュ・フローは概ね安定して黒字を計上しています。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・フローはマイナスが続いています。財務活動によるキャッシュ・フローは借入金の返済などにより、全体として現金及び預金が減少傾向にあります。今後の成長投資やM&Aなどの資金需要に備えて、さらなる財務体質の強化が課題と言えるでしょう。
配当の支払額
プリントネット株式会社は、年1回の期末配当を実施しています。2023年8月期の期末配当金は1株当たり12円となりました。この水準は、過去3期平均の12.67円とほぼ同水準となっています。同社は、株主還元と内部留保のバランスを取りつつ、業績に応じた適切な配当を実施することを基本方針としています。
今後の展望
プリントネット株式会社は、原材料価格高騰の影響を最小限に抑えるべく、生産性向上やコスト削減に努めていくとともに、環境対応の強化にも取り組む方針です。また、主力のネット印刷通信販売事業の強化に加え、新規事業にも積極的に挑戦することで、持続的な成長を目指していきます。今後の業績推移と中長期的な成長戦略に注目が集まるでしょう。
編集部のまとめ
プリントネット株式会社の2023年第1四半期決算は、売上高は増加したものの、原材料価格高騰の影響により減益となりました。しかし、財務体質は安定しており、株主還元も継続的に行っています。今後は生産性向上と環境対応を強化し、収益性の改善に努めることが期待されます。同社の中長期的な成長戦略にも注目が集まるでしょう。
プリントネット株式会社の決算日や配当についてまとめました。
プリントネット株式会社の決算日は8月31日で、第1四半期決算の発表は翌年1月12日に行われています。同社の配当は年1回の期末配当で、2023年8月期は1株当たり12円の配当を実施しました。この水準は過去3年平均とほぼ同じ水準を維持しており、株主還元と内部留保のバランスを取っていることがわかります。