株式会社クレステックの2023年7月1日から2024年3月31日までの第3四半期決算が発表されました。売上高は145億円と前年同期比で12.6%の減少となっています。営業利益は9億円と29.5%減、経常利益は10億円と25.8%の減益となりました。しかし、親会社株主に帰属する四半期純利益は6億円と14.1%減と、比較的健闘しています。
企業情報
企業名: 株式会社クレステック
証券コード: 78120
決算期: 2023年7月1日~2024年6月30日
株式会社クレステックの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社クレステックの決算日は6月30日です。また、決算発表は6月末から7月の上旬にかけて行われます。4月から翌年3月までの1年間の業績を集計し、年間の決算報告を行っています。
主な事業
株式会社クレステックは、IT系サービスの総合プロバイダーとして、企業の情報化を支援するさまざまなソリューションを提供しています。メインの事業内容は、情報システムの企画・設計・開発、ITインフラの構築・運用、デジタルマーケティング支援など、企業のIT化を総合的にサポートするものです。製品カタログの作成やウェブサイトの制作、さらにはAI活用のための開発なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
2024年3月期第3四半期の連結業績は、売上高が145億円となりました。前年同期比12.6%の減収となりましたが、経常利益が10億円と25.8%減、親会社株主に帰属する四半期純利益が6億円と14.1%の減益となっています。売上総利益率は約28.7%で、営業利益率は約6.8%となっています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は182億円から161億円へと減少しています。一方で、経常利益は14億円から10億円へ、親会社株主に帰属する当期純利益は8億円から6億円へと減少傾向にあります。売上の落ち込みに伴い、利益も減少しているのが現状です。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末時点の連結貸借対照表を見ると、資産は193億円で、前期末から8億円増加しています。負債は108億円で、前期末から1億円増加しました。純資産は84億円と、前期末から7億円増加しています。
資産の部
流動資産は112億円で、前期末から0.6億円増加しました。固定資産は80億円で、前期末から7.7億円増加しています。主な増加は有形固定資産の増加です。
負債の部
流動負債は69億円で、前期末から0.3億円増加しました。固定負債は39億円で、前期末から0.8億円増加しています。主な増加は社債の増加と長期借入金の減少です。
純資産の部
純資産は84億円で、前期末から7.3億円増加しています。利益剰余金の増加と為替換算調整勘定の増加が主な要因です。
ROAとROE
ROA(総資本利益率)は前期の5.7%から4.3%に低下し、ROE(自己資本利益率)も前期の11.9%から7.8%に低下しています。収益力が若干低下していることがわかります。事業の更なる効率化や新規分野の開拓などにより、収益性の改善が期待されます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュフローは16億円の収入、投資活動によるキャッシュフローは17億円の支出、財務活動によるキャッシュフローは5億円の収入となっています。設備投資等に積極的に取り組んでいることが分かります。手元流動性も良好な状態を維持しています。
配当の支払額
株式会社クレステックの2024年3月期の配当は、中間配当が1株当たり43円、期末配当が1株当たり53円の合計96円の配当を予定しています。前期の配当合計79円から増配となっています。株主還元を重視していることが伺えます。
今後の展望
今後の経営方針として、新規分野への事業拡大や生産性の向上などに取り組むほか、環境対応製品の開発などにも注力していく方針です。また、AI/IoT分野での製品・サービスの強化にも力を入れていく予定です。収益の改善と企業価値の向上に向けて、さまざまな施策に取り組んでいくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社クレステックは、情報システムやIT関連サービスを幅広く手がける企業です。第3四半期の決算では、売上高や利益が減少傾向にありますが、手元流動性は良好で、株主還元にも積極的に取り組んでいます。今後は新規事業への挑戦や生産性向上などに注力し、企業価値の向上を目指していくことが期待されます。
株式会社クレステックの決算日や配当についてまとめました。
株式会社クレステックの決算日は6月30日で、決算発表は6月末から7月の上旬にかけて行われます。2024年3月期の配当は、中間配当が1株43円、期末配当が1株53円の合計96円と増配となっています。株主還元を重視していることが伺えます。