株式会社スノーピークは、人気のアウトドアブランドを手掛ける企業です。2024年第1四半期の決算報告によると、売上高は4,871百万円と前年同期比で減少していますが、経営の状況は堅調に推移しているようです。国内では直営店での来店客数や新規会員数が前年を上回るなど、同社のブランドに対する人気は根強いことが分かります。海外でも中国やアメリカなどで積極的な事業展開を進めており、今後の成長に期待が高まっています。
企業情報
企業名: 株式会社スノーピーク
証券コード: E31070
決算期: 12月期
株式会社スノーピークの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社スノーピークの決算日は12月31日で、第1四半期決算の報告期限は2024年5月15日です。通常の年次決算は12月期決算で、3月に株主総会が開催され、配当金の支払いなどが行われます。
主な事業
株式会社スノーピークは、アウトドアライフスタイル事業を中心に事業を展開しています。キャンプ用品やアウトドアウェアなどのブランド製品の製造・販売を行っており、国内外で店舗展開やECサイトの運営など、多角的な事業展開を行っています。アウトドア人気の高まりを背景に、同社の製品は幅広い支持を集めています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は、営業損失597百万円と前年同期の営業利益257百万円から大幅に悪化しています。一方で、経常損失は348百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は513百万円となっており、損失幅が縮小傾向にあります。利益率についても、厳しい状況が続いていますが、収益改善に向けた取り組みが進められています。
売上・利益の推移
同社の売上高は、2023年第1四半期が6,479百万円、2024年第1四半期は4,871百万円と減少傾向にあります。一方、利益面では、2023年第1四半期の経常利益328百万円から、2024年第1四半期は経常損失348百万円と大幅な悪化が見られます。アウトドア市場の調整局面が続いているものの、同社はブランド力を生かした収益改善に取り組んでいます。
四半期連結貸借対照表について
2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は35,439百万円となっており、前期末から700百万円の増加となっています。
資産の部
主な資産は、現金及び預金4,417百万円、商品及び製品11,547百万円となっています。固定資産では、建設仮勘定が2,788百万円と増加しており、米国でのキャンプ場開設などに投資が行われています。
負債の部
負債の部では、短期借入金が11,036百万円と増加しています。一方で、長期借入金は2,040百万円と減少しています。
純資産の部
純資産は15,646百万円となっており、自己資本比率は43.2%となっています。親会社株主に帰属する四半期純損失の計上などにより、前期末から170百万円減少しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は2024年第1四半期で-0.9%となっており、前年同期の1.0%から大幅に低下しています。これは経常損失の計上により、収益性が悪化したためです。一方でROE(自己資本当期純利益率)は-3.3%と、前年同期の1.6%から大幅に悪化しています。自己資本が減少したことで、収益性の低下が株主資本利益率にも大きな影響を与えています。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスとなっており、投資活動によるキャッシュ・フローも支出超過となっている状況です。これは、商品在庫の増加や米国でのキャンプ場建設などへの投資が影響しているものと考えられます。財務活動によるキャッシュ・フローではプラスとなっていますが、全体としては現金及び預金が減少傾向にあります。今後の事業展開に伴う設備投資等に十分な資金確保が課題となっています。
配当の支払額
当第1四半期においては、配当の支払いは行われていません。通常の年次決算時に、株主総会の承認を経て、前期の期末配当が支払われることになります。直近では2023年3月に1株当たり12円の期末配当が支払われています。株主還元の水準については、今後の業績動向を見極めながら検討されていくものと考えられます。
今後の展望
株式会社スノーピークは、アウトドア市場の調整局面を乗り越えるべく、直営店の強化やデジタル化の推進など、戦略的な取り組みを進めています。中国やアメリカなどの海外展開も積極的に行っており、今後の成長が期待されています。一時的な業績悪化はあるものの、同社のブランド力やアウトドアライフスタイルに対する需要の高さから、中長期的には業績回復が見込まれます。
編集部のまとめ
株式会社スノーピークは、アウトドアライフスタイル事業を中心に事業を展開する企業です。2024年第1四半期の業績は、売上高が減少したものの、直営店の好調や海外展開の進展など、同社の事業基盤は堅調に推移しています。一時的な業績悪化はあるものの、中長期的な成長への期待は大きく、株主還元の増加なども期待されます。アウトドアの人気が高まる中で、同社の今後の動向に注目が集まっています。
株式会社スノーピークの決算日や配当についてまとめました。
株式会社スノーピークの決算日は12月31日で、第1四半期決算の報告期限は2024年5月15日です。また、同社の配当は通常3月に開催される株主総会の承認を経て支払われています。直近では2023年3月に1株当たり12円の期末配当が支払われています。今後の業績動向を見守りつつ、株主還元の水準についても検討されていくことが期待されます。