日本を代表する化粧品メーカーの粧美堂株式会社。この度、同社の2023年10月1日〜12月31日の第1四半期決算が発表されました。主力のコンタクトレンズ分野が好調に推移し、全体の売上高は前年同期比7.9%増加しました。利益面でも、営業利益が37.8%増、経常利益が246.0%増と大幅な増益を達成したことがポイントです。今後も、ブランド力強化やデジタル化の推進で、さらなる成長を期待できそうです。
企業情報
企業名: 粧美堂株式会社
証券コード: E23465
決算期: 9月期
粧美堂株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
粧美堂株式会社の決算期は9月期です。第1四半期は、2023年10月1日から12月31日までの3ヶ月間となります。本決算は2024年9月期の第1四半期決算報告書となります。
主な事業
粧美堂株式会社は、化粧品、化粧雑貨、コンタクトレンズ関連、服飾雑貨などを幅広く取り扱う化粧品メーカーです。主力商品であるコンタクトレンズ関連商品の製造・販売を中心に、健康・美容分野での製品開発に注力しています。また、自社ブランド「粧美堂」の強化にも力を入れており、国内外での事業展開を積極的に行っています。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期においては、売上高は前年同期比7.9%増の5,291,918千円となりました。利益面でも、営業利益が37.8%増、経常利益が246.0%増と大幅な増益を果たしました。売上総利益率も27.0%と前年同期並みを確保できています。これは、高付加価値商品へのシフトやコスト管理の効率化が奏功したためです。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は堅調に増加しています。利益面でも、当第1四半期の増益を受けて、経常利益は大きく改善した様子がうかがえます。今後もブランド力強化やデジタル化の推進により、さらなる収益力の向上が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
当社の資産合計は14,808,560千円となっています。負債合計は8,658,255千円で、純資産合計は6,150,304千円です。前期末と比べて資産は減少しましたが、負債が大幅に減少したことで自己資本比率は40.9%まで改善しています。財務体質の強化が進んでいると評価できます。
資産の部
流動資産は11,302,767千円と前期末比で700,772千円減少しました。現金及び預金が減少したものの、商品及び製品が増加しています。固定資産は3,505,792千円と311,923千円増加しました。投資有価証券の増加が主な要因です。
負債の部
流動負債は6,026,450千円と210,372千円増加しました。支払手形及び買掛金、短期借入金が増加しています。固定負債は2,631,805千円と449,382千円減少しました。長期借入金の返済によるものです。
純資産の部
純資産合計は6,150,304千円と前期末比で149,838千円減少しました。利益剰余金が増加した一方で、繰延ヘッジ損益が減少しています。自己資本比率は40.9%と安定した水準を保っています。
ROAとROE
当第1四半期のROAは4.9%、ROEは12.8%となりました。前年同期と比べて大幅に改善しています。これは、売上高の増加と経常利益の大幅な増益により、収益性が高まったためです。今後も高い収益性を維持できるよう、ブランド力の向上やデジタル化による生産性向上に期待が高まります。
キャッシュフロー
当第1四半期のキャッシュ・フローは、営業活動で175,806千円の収入がありました。投資活動では143,327千円の支出となり、財務活動では1,007,024千円の支出となっています。この結果、現金及び現金同等物は975,645千円減少しました。今後の設備投資や借入金返済などにも十分な資金を確保できるレベルにあると評価できます。
配当の支払額
当社は、株主還元の一環として年2回の配当を実施しています。当第1四半期では、1株当たり12円の期末配当を決定しました。この水準は前期から大幅に増額しており、業績の改善を反映した株主還元といえるでしょう。今後も安定した配当を継続していくことが期待されます。
今後の展望
粧美堂株式会社は、ブランド力強化とデジタル化の推進に注力しています。この施策により、さらなる収益力の向上が見込まれます。また、中国市場での事業展開も進めており、インバウンド需要の取り込みにも期待できそうです。今後も「モノづくりのパートナー」としての地位を確立しながら、持続的な成長を実現していくことが期待されます。
編集部のまとめ
粧美堂株式会社は、化粧品、コンタクトレンズ、服飾雑貨など幅広い分野で事業を展開する化粧品大手です。今期の決算では、売上高、利益ともに大幅な増加となりました。特に、主力のコンタクトレンズ関連が好調に推移したことが成果に繋がっています。今後も、ブランド力の強化とデジタル化の推進により、さらなる成長が期待できそうです。株主還元面でも、配当の増額など積極的な施策が行われており、今後の業績拡大とともに注目の企業と言えるでしょう。
粧美堂株式会社の決算日や配当についてまとめました。
粧美堂株式会社の決算期は9月期で、第1四半期は2023年10月1日~12月31日までの期間となります。配当は年2回実施しており、今期は1株12円の期末配当を決定しました。株主還元の強化が評価できる決算でした。