株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの最新の決算状況をご紹介します。サマンサタバサは、ファッションブランド事業を中心に展開する企業で、ハイクオリティなバッグやアクセサリーなどを販売しています。この度の決算では、経営改革に取り組み業績回復のための施策に力を入れていることが分かりました。今後の更なる成長に期待ができそうです。
企業情報
企業名: 株式会社サマンサタバサジャパンリミテッド
証券コード: E03463
決算期: 2023年3月1日~2024年2月29日
株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの決算期は2023年3月1日~2024年2月29日です。四半期決算は3か月に1度公表されており、今回の報告は2023年9月1日から11月30日までの第3四半期の決算となっています。
主な事業
株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドは、主にファッションブランド事業を展開しています。人気ブランド「サマンサタバサ」を中心に、バッグ、ジュエリー、アパレルなどの企画・販売を行っています。国内外に多数の直営店を構え、インターネット通販などの販売チャネルも展開しています。
今期の業績と利益率は?
当社の当第3四半期連結累計期間の売上高は166億45百万円と、前年同期比で8.8%の減少となりました。一方で、営業損失は9億10百万円と前年同期の14億61百万円の損失から改善しています。これは、店舗の収益構造の見直しや、高付加価値商品の販売比率上昇などの取り組みが効果を発揮したためです。
売上・利益の推移
当社の売上高は2022年以降減少傾向となっていましたが、当第3四半期連結累計期間では166億45百万円と前年同期比で8.8%の減少となっています。利益面では、前期まで続いた営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失の状況から改善傾向にあり、当第3四半期連結累計期間の営業損失は9億10百万円と前年同期から改善しました。
四半期連結貸借対照表について
当社の資産合計は158億35百万円となっています。前連結会計年度末と比較して5億19百万円の減少です。負債合計は147億12百万円と前連結会計年度末比11億62百万円減少し、純資産は11億22百万円と前連結会計年度末比6億43百万円増加しています。
資産の部
資産の大部分を占める流動資産は88億9百万円で、前連結会計年度末比で7億57百万円減少しています。主な要因は、現金及び預金が9億84百万円減少した一方で、売掛金が1億42百万円増加、商品及び製品が92百万円増加したことなどです。
負債の部
負債の主な変動は、1年内返済予定の長期借入金が24億円減少、未払法人税等が1億99百万円減少、賞与引当金が1億20百万円減少した一方で、長期借入金が13億円増加したことなどです。
純資産の部
純資産は前連結会計年度末比6億43百万円増加の11億22百万円となりました。これは主に2023年5月31日付でA種種類株式の発行による資本金及び資本準備金の増加9億円、一方で親会社株主に帰属する四半期純損失11億89百万円を計上したことによるものです。
ROAとROE
当社のROA(総資産利益率)は前年同期比で改善していますが、依然マイナスの状態が続いています。これは、当期純損失の計上による影響です。一方のROE(自己資本利益率)は全体の低水準で推移しており、収益力の改善と資本の強化が課題だと言えます。今後の構造改革の成果が注目されます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は開示されていませんが、前年同期では営業活動によるキャッシュ・フローはマイナス3億91百万円、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス1億22百万円、財務活動によるキャッシュ・フローはプラス2億円となっています。今期についても厳しい状況が続いていると考えられ、今後の改善が望まれます。
配当の支払額
当社は最近数期にわたり配当を行っておらず、当第3四半期連結累計期間においても配当の支払いはありませんでした。業績回復と財務基盤の強化に向けた取り組みが先行していると考えられます。今後の配当再開に期待したいところです。
今後の展望
当社は現在、Reborn計画と称する全方位的な構造改革に取り組んでおり、収益構造の改善と財務基盤の強化を最優先の経営課題としています。具体的には、店舗の収益性に応じた経営資源の再配分、新業態の展開、製造・物流の効率化、資産の有効活用などに取り組んでいます。これらの改革が進捗すれば、業績の回復と持続可能な成長につながることが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの最新決算は、売上高の減少や営業損失の状況が続いています。しかし、収益構造の改善や財務基盤の強化に向けた取り組み「Reborn計画」が進行中で、早期の業績回復が期待されます。ブランド力の高いサマンサタバサを中心に、新たな商品開発や販路拡大などの施策にも注目が集まります。今後の動向にも期待が高まっています。
株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの決算日や配当についてまとめました。
株式会社サマンサタバサジャパンリミテッドの決算期は2023年3月1日~2024年2月29日で、四半期決算は3か月に1度公表されています。当第3四半期決算(2023年9月1日~11月30日)では売上高が前年同期比8.8%減、営業損失は改善傾向にあります。一方、最近数期にわたり配当は行われていません。今後の業績回復と配当再開に期待が寄せられています。