株式会社ウイルコホールディングスの第46期第1四半期決算まとめ・決算の発表日はいつ?配当や決算日

印刷・事務機器関連
スポンサーリンク

弊サイトは各企業の決算情報を元に決算に関するまとめ情報をご紹介しております。
詳細・正確な情報は対象企業の報告書をご確認ください。

[株式会社ウイルコホールディングスの決算報告書を分析すると、同社は情報・印刷事業と知育事業を手掛ける企業です。既存事業で順調に業績を伸ばしている一方、新規事業の通信販売事業でもテコ入れを図っています。前期からの課題であった売上の減少や利益率の低下に取り組み、経営の効率化を進めています。今後も中長期的な成長に向け、新たなサービス開発や顧客開拓に期待が高まります。]

スポンサーリンク

企業情報

企業名: 株式会社ウイルコホールディングス
証券コード: 78310
決算期: 10月31日

株式会社ウイルコホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?

株式会社ウイルコホールディングスは、10月31日を決算日としており、11月に第1四半期、1月に第2四半期、4月に第3四半期、そして10月に本決算を行っています。定期的な業績の報告と株主への還元を行っています。

主な事業

株式会社ウイルコホールディングスは、情報・印刷事業知育事業を主な事業内容としています。情報・印刷事業では、オフセット印刷やデジタル印刷などの印刷サービスを提供し、知育事業では幼児の教育に関する書籍や教材の企画・製造・販売を行っています。また最近は通信販売事業にも注力しており、新たな収益源の開拓を図っています。

今期の業績と利益率は?

当第1四半期の売上高は2,139百万円と前年同期比で7.7%減少しましたが、営業損失は46百万円と前年同期の47百万円からわずかに改善されています。また、経常損失は33百万円と前年同期の40百万円から好転しています。利益率については、売上高減少の影響を抑えるべく、原価率の改善や業務の効率化に取り組んでいるものの、まだ収益性の改善には至っていない状況です。

売上・利益の推移

過去3年間の売上高は8,816百万円から2,139百万円と減少傾向にあり、同様に経常利益も△213百万円から△33百万円と低迷しています。コロナ禍の影響やデジタル化の波などを受け、主力のオフセット印刷需要が減少していることが要因です。一方で、通信販売事業の立ち上がりや、デジタル印刷の受注増加など新規事業の成長にも期待がかかっています。

四半期連結貸借対照表について

当第1四半期末の連結貸借対照表を見ると、総資産は12,070百万円と前期末比で31百万円減少しています。一方で、純資産は5,905百万円と前期末より7百万円増加し、自己資本比率は48.9%となっています。流動性も比較的良好であり、安定した財務基盤を維持していると言えるでしょう。

資産の部

資産の部では、現金及び預金が3,997百万円と手元流動性は確保されています。また、投資有価証券が1,518百万円と、有価証券への投資も積極的に行っています。一方で、ソフトウエアが285百万円と無形固定資産への投資も増加傾向にあります。

負債の部

負債の部では、支払手形及び買掛金が459百万円電子記録債務が1,710百万円と仕入債務が大きな割合を占めています。また、長期借入金が1,357百万円と一定の有利子負債も保有しています。

純資産の部

純資産の部では、株主資本が5,203百万円と堅調に推移しています。また、その他有価証券評価差額金が650百万円と投資有価証券の含み益も積み上がっています。自己資本比率は48.9%と、財務の健全性も保たれています。

ROAとROE

ROA(総資産利益率)は前期の△1.8%から当期△0.3%と改善傾向にあり、ROE(自己資本利益率)も前期の△3.9%から当期△0.7%と同様に改善しています。収益性の低さは課題ですが、徐々に利益率の向上が見られます。今後は売上を伸ばしつつ、効率的な経営管理によってROA及びROEのさらなる改善が期待されます。

キャッシュフロー

営業活動によるキャッシュ・フローは17百万円の支出となり、投資活動によるキャッシュ・フローは194百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは63百万円の支出となりました。結果として、現金及び現金同等物は3,997百万円と一定の手元流動性を確保しているものの、営業・投資・財務の各活動において資金流出超過となっています。今後は収益性の向上とともに、キャッシュ・フローの改善にも注力していく必要があるでしょう。

配当の支払額

2024年1月に実施された1株当たり2.00円の期末配当を踏まえると、年間配当金は4.00円となります。この配当水準は前期と同水準を維持しています。企業としては株主還元を重視しつつ、成長投資にもバランスを取りながら対応していく方針のようです。

今後の展望

同社は今後、コロナ禍による需要回復とデジタル化の進展に対応すべく、ECサイトの強化や新たなサービスの開発に注力していきます。また、内製化や業務効率化によるコスト削減も同時に進めることで、収益性の改善につなげていく考えです。新規事業の通信販売事業についても、広告宣伝費の投入効果を見極めながら、順調な立ち上がりが期待されます。中長期的には、収益構造の多様化と経営の効率化によって、企業価値の向上を目指していくことが重要でしょう。

編集部のまとめ

株式会社ウイルコホールディングスは、印刷やデジタルサービス、知育教材の企画・販売など、多角的な事業展開を行っています。業績は低調ながら、コロナ禍からの緩やかな回復傾向にあり、新規事業の育成にも注力している点が注目されます。今後は収益性の向上と事業基盤の強化に向けて、デジタル化の推進やEC事業の強化などに期待が高まります。株主還元も安定して行っており、長期的な企業価値向上に取り組む同社の動向に注目が集まるでしょう。

株式会社ウイルコホールディングスの決算日や配当についてまとめました。

同社は10月31日を決算日としており、通期の業績を11月に報告しています。また4.00円の年間配当を維持し、株主還元を重視しながら事業の成長にも取り組んでいます。デジタル化への対応と収益性の向上が今後の課題となるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました