株式会社アールシーコアの決算内容をご紹介します。
同社は総合建設メーカーとして、「BESS(ベス)」ブランドで、環境配慮型の注文住宅の企画・施工を手がけています。最近では、暮らしと木のぬくもりを大切にしたログハウスなども展開しており、注目を集めています。
企業情報
企業名: 株式会社アールシーコア
証券コード: 78370
決算期: 2023年3月31日
株式会社アールシーコアの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アールシーコアの決算期は3月31日です。毎年4月から3月までの1年間を会計期間としており、第3四半期までの決算報告が出ています。
主な事業
株式会社アールシーコアは、「BESS」ブランドの注文住宅の企画・設計・施工を手がける総合建設メーカーです。 持続可能な循環型社会の実現を目指し、環境配慮型の木造住宅を中心に事業を展開しています。最近では、ログハウスやスモールハウスなどの新商品開発にも力を入れており、多様化する顧客のニーズに応えています。
今期の業績と利益率は?
今期の連結売上高は9,639百万円と前年同期比で10.4%減少しましたが、営業利益は99百万円と黒字化できました。前期に比べ販売費及び一般管理費が大幅に減少したことが主な要因です。また、代官山資産の売却益が大きく寄与し、最終的には2,821百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益を計上しました。
売上・利益の推移
過去3年間の連結売上高推移をみると、2023年3月期に13,940百万円まで増加していたものの、2024年3月期第3四半期では9,639百万円まで減少しています。一方で、営業利益は2023年3月期の▲886百万円から当期第3四半期には99百万円と大幅に改善しました。今後はさらなる業績回復につなげていく必要があります。
四半期連結貸借対照表について
株式会社アールシーコアの2023年12月末時点の総資産は8,698百万円と前期末比で2,496百万円減少しています。これは主に有形固定資産の減少や繰延税金資産の減少によるものです。一方、負債は4,971百万円と5,341百万円減少し、純資産は3,726百万円と2,845百万円増加しました。
資産の部
総資産の減少は主に有形固定資産が2,731百万円減少したことと繰延税金資産が600百万円減少したことが要因です。一方で現金及び預金が1,164百万円増加しました。
負債の部
負債の減少は主に短期借入金が2,894百万円減少し、1年以内返済予定長期借入金が1,406百万円減少したことが要因です。また、仮受金が705百万円、その他流動負債が405百万円それぞれ減少しました。
純資産の部
純資産は前期末から2,845百万円増加し、3,726百万円となりました。これは主に代官山資産の売却により、親会社株主に帰属する四半期純利益が2,821百万円計上されたことによるものです。
ROAとROE
株式会社アールシーコアの収益性を示す指標であるROA(総資産利益率)は第3四半期時点で32.4%と大幅に改善しました。 これは代官山資産の売却益が大きく寄与したためです。一方、自己資本利益率を示すROEは75.7%と高水準となっています。今後は、このROE水準を維持できるよう、着実な業績回復と収益力の向上が重要となります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが496百万円のプラスとなりました。一方で投資活動によるキャッシュ・フローは1,831百万円のマイナスとなっています。これは主に代官山資産の売却により1,935百万円の収入があったものの、有形固定資産の取得により2,837百万円の支出があったためです。財務活動においても4,500百万円余の借入金の返済があり、全体では1,164百万円の増加となりました。
配当の支払額
株式会社アールシーコアでは現在、配当を実施していません。過去にも一度も配当を行っていないため、株主還元策の一環として検討していくことが重要と考えられます。今後の業績回復と安定化を受けて、配当政策についても前向きに検討していくことが望まれます。
今後の展望
株式会社アールシーコアは、「BESS」ブランドをさらに強化し、ログハウスなどの新商品開発にも積極的に取り組んでいく方針です。 また、地域づくりや移住定住支援など、ソリューション提案力の強化にも力を入れるとしています。これらの施策により、持続可能な事業基盤の確立を目指し、中長期的な業績拡大につなげていきたいと考えています。
編集部のまとめ
株式会社アールシーコアは、「BESS」ブランドの住宅事業を中心に、事業領域の拡大や新商品開発に取り組む総合建設メーカーです。今期の決算では、営業利益の黒字化や、代官山資産の売却益により大幅な増益となりました。今後は、更なる収益力の向上と株主還元策の検討が期待されます。住宅市場の変化にも柔軟に対応しつつ、事業基盤の強化を進めていくことが重要でしょう。
株式会社アールシーコアの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アールシーコアの決算期は3月31日で、現在まで一度も配当を行っていません。今後の業績回復と安定化を受けて、配当政策の検討が望まれます。企業の成長と株主還元のバランスを取りながら、中長期的な企業価値向上に努めていくことが重要でしょう。