フランスベッドホールディングス株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。売上高は42,885百万円と前年同期比0.2%増加し、堅調に推移しています。また、経常利益は3,171百万円で前年同期比1.2%の減少となりましたが、依然として高水準を維持しています。この決算内容から、フランスベッドホールディングスは着実に業績を伸ばしている企業だと言えるでしょう。
企業情報
企業名: フランスベッドホールディングス株式会社
証券コード: E02472
決算期: 3月31日
フランスベッドホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
フランスベッドホールディングス株式会社の決算期は毎年3月31日です。第3四半期の決算は2023年12月31日時点の業績を発表しました。
主な事業
フランスベッドホールディングス株式会社は、メディカルサービス事業とインテリア健康事業の2つの主力事業を展開しています。メディカルサービス事業では福祉用具の貸与を中心に、インテリア健康事業では高機能な電動ベッドやマットレスの製造・販売を行っています。これらの事業を通じて高齢化社会のニーズに応えるとともに、快適な睡眠環境の提供に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は売上高が42,885百万円と前年同期比0.2%増加し、経常利益は3,171百万円と1.2%の減少となりました。利益率は依然として高水準を維持しており、メディカルサービス事業の福祉用具貸与事業が好調に推移したことが寄与しています。一方で、インテリア健康事業では物価上昇や消費者の動向変化の影響を受けて、利益率が少し低下しました。
売上・利益の推移
フランスベッドホールディングスの売上高は過去3年間で58,578百万円まで増加しており、堅調に推移しています。また、経常利益も4,485百万円と高水準を維持しています。この背景には、メディカルサービス事業の福祉用具貸与事業が伸張したことや、インテリア健康事業でも高機能商品の販売が好調だったことが挙げられます。今後も両事業の成長が期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
フランスベッドホールディングスの2023年12月末時点の総資産は63,928百万円となっています。前期末比では751百万円減少しましたが、依然として健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が33,020百万円、固定資産が30,880百万円となっています。現金及び預金が減少したものの、有価証券や棚卸資産が増加したことにより、流動資産は前期末比54百万円増加しています。一方で固定資産は799百万円減少しました。
負債の部
負債の部では、25,483百万円となっています。前期末比1,071百万円減少しました。短期・長期借入金が1,200百万円増加しましたが、社債の償還などにより全体としては減少しています。
純資産の部
純資産の部は38,444百万円となっています。前期末比320百万円の増加となりました。利益剰余金が増加したことが主な要因です。自己資本比率は60.1%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
フランスベッドホールディングスのROA(総資産経常利益率)は5.0%、ROE(自己資本当期純利益率)は5.1%となっています。前期と比べROAは若干低下したものの、高水準を維持しています。ROEも5%台を維持しており、資産効率と自己資本の効率的な運用が行われています。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが4,145百万円のプラスとなり、投資活動により2,134百万円のマイナス、財務活動により3,015百万円のマイナスとなりました。これにより、現金及び現金同等物の残高は前期末比1,004百万円減少し9,350百万円となっています。財務の安定性は高く、今後の設備投資や株主還元に活用できるキャッシュを十分に確保しています。
配当の支払額
フランスベッドホールディングスは、株主への利益還元を重視しており、年2回の配当を行っています。当期の第2四半期末配当は1株当たり20.00円、第3四半期末配当は17.00円と、1株当たりの年間配当金は37.00円となる見込みです。配当性向も50%前後で推移しており、株主への還元に努めています。
今後の展望
フランスベッドホールディングスは、2021年5月に公表した3カ年中期経営計画の最終年度を迎えています。この計画では、シルバービジネスに経営資源を集中し、新しい商品やサービスの開発に力を入れています。
高齢化社会の課題解決に貢献し、持続可能な経営基盤の強化を目指しています。今後も着実な業績拡大と企業価値の向上が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
フランスベッドホールディングスの2023年度第3四半期決算は、売上高、利益ともに堅調に推移しました。メディカルサービス事業の福祉用具貸与が順調に拡大し、インテリア健康事業でも高機能商品の販売が好調だったことが業績をけん引しています。
また、財務体質も健全で、株主への配当も安定的に行っています。今後も中期経営計画に基づいてシルバービジネスに注力し、高齢化社会のニーズに応える商品・サービスの提供を加速していくことが期待されます。
フランスベッドホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
フランスベッドホールディングス株式会社の決算日は毎年3月31日です。また、同社は年2回の配当を実施しており、第2四半期末配当が1株当たり20.00円、第3四半期末配当が17.00円と、1株当たりの年間配当金は37.00円となる見込みです。株主への利益還元に積極的な企業といえるでしょう。