この度、株式会社グラファイトデザインの最新の決算状況がリリースされました。ゴルフシャフトの製造と販売を柱とする同社は、昨年同期に比べて売上高26.2%減、経常利益83.3%減と厳しい結果となりました。経営環境の悪化を受けて業績が下振れしたものの、自社ブランドシャフトの人気は健在であり、今後の回復にも期待が持てそうです。
企業情報
企業名: 株式会社グラファイトデザイン
証券コード: 78470
決算期: 2月期
株式会社グラファイトデザインの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社グラファイトデザインの決算日は2月末日となっており、第3四半期決算の報告は毎年1月頃に行われています。
主な事業
株式会社グラファイトデザインは、ゴルフシャフトの製造販売を主力事業としています。ゴルフクラブの組立加工なども手掛けており、ゴルフ用品の専門メーカーとして事業を展開しています。同社は国内トップシェアを誇るゴルフシャフトメーカーとして知られています。
今期の業績と利益率は?
当期の業績は減収減益となりました。売上高2,028,679千円(前年同期比26.2%減)、経常利益128,426千円(前年同期比83.3%減)と厳しい結果に終わりました。主な要因は、自社ブランドシャフトの受注減少と物価高による原価上昇により、売上総利益率が低下したことです。しかし、引き続き高い収益性を誇っています。
売上・利益の推移
過去3年の業績推移を見ると、2022年2月期には過去最高の売上高895,055千円、経常利益614,783千円を記録しました。しかし、2023年2月期第3四半期では売上高が前年同期比26.2%減少し、経常利益も83.3%減少しています。この要因は、ゴルフ需要の落ち込みと物価高の影響によるものと分析されています。
四半期連結貸借対照表について
当社は連結決算を行っておらず、単体の四半期貸借対照表を開示しています。直近の2023年11月30日時点の状況をみると、総資産6,121,071千円、純資産4,811,088千円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金3,542,939千円、受取手形及び売掛金563,885千円が主な内訳となっています。前事業年度末と比較して、現金及び預金が271,989千円減少、売上債権が123,764千円減少しました。
負債の部
負債の部では、買掛金127,980千円、短期借入金545,134千円が主な内訳となっています。前事業年度末に比べ、仕入債務が140,814千円減少しました。
純資産の部
純資産の部では、資本金589,612千円、利益剰余金4,033,080千円となっています。前事業年度末から274,598千円減少しており、これは配当金の支払いによるものです。
ROAとROE
過去3年のROAとROEの推移を見ると、2022年2月期にROA10.2%、ROE12.8%と高水準を記録しましたが、その後は2023年2月期第3四半期にはROAが2.1%、ROE2.0%まで低下しています。これは、売上高と利益が減少したことが主な要因です。今後の業績回復に期待が寄せられます。
キャッシュフロー
当社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローがプラスに推移しています。2023年2月期第3四半期では、営業CF128,426千円、投資CF△22,328千円、財務CF△378,087千円となり、現金及び現金同等物が271,989千円減少しました。これは主に、配当金の支払いによるものです。
配当の支払額
株式会社グラファイトデザインは、株主還元に積極的な企業として知られています。2023年5月25日の定時株主総会では1株当たり40円の配当が決議されました。その内訳は普通配当10円、特別配当30円となっています。加えて、2023年9月29日の取締役会では、創立35周年記念配当10円を含む1株当たり20円の中間配当が決議されました。
今後の展望
株式会社グラファイトデザインは、厳しい経営環境の中でも自社ブランドシャフトの強さを背景に、収益性の高さを維持しています。今後は、需要回復への期待と生産性向上により、業績の回復が期待されます。また、株主還元にも積極的であり、中長期的な企業価値向上が望めそうです。
編集部のまとめ
株式会社グラファイトデザインは、ゴルフシャフトの製造・販売を主力事業とする企業です。足元では需要の落ち込みや原価上昇により業績が悪化していますが、自社ブランドの強さや高い収益性を背景に、中長期的には業績回復が期待できる企業と言えるでしょう。また、株主還元にも積極的であり、投資家の関心も高い銘柄です。
株式会社グラファイトデザインの決算日や配当についてまとめました。
株式会社グラファイトデザインの決算日は2月末日で、第3四半期決算は毎年1月頃に発表されています。また、配当金は1株当たり60円と高水準で、株主還元にも注目が集まる企業です。今後の業績回復と、ゴルフ用品市場の動向に注目が集まります。