株式会社アルメディオの決算内容をお届けします。同社は機能性材料メーカーとして注目を集めており、前年同期と比較して大幅な増収増益を達成しました。今後の更なる飛躍に注目が集まっています。
企業情報
企業名: 株式会社アルメディオ
証券コード: 78590
決算期: 3月期
株式会社アルメディオの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社アルメディオの決算日は3月31日です。毎年4月初旬に第4四半期決算を発表し、6月上旬に期末決算を発表しています。
主な事業
株式会社アルメディオは、断熱材事業、アーカイブ事業、インダストリアルソリューション事業、ナノマテリアル事業の4つの事業を展開しています。断熱材事業では電子部品用副資材や耐火材料の開発・製造・販売を行っており、特に中国子会社の好業績が牽引役となっています。アーカイブ事業ではデータの長期保存用光ドライブとディスクの販売を、インダストリアルソリューション事業ではオーディオ・ビデオ機器の規準・調整用テストディスクの開発・製造・販売を、ナノマテリアル事業ではナノサイズの繊維状炭素の研究開発・製造・販売を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高8,374百万円(前年同期比109.5%増)、営業利益2,472百万円(前年同期比398.7%増)、経常利益2,505百万円(前年同期比399.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,829百万円(前年同期比513.3%増)となり、大幅な増収増益を達成しました。売上高に対する営業利益率は29.5%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
最近の売上高と利益の推移を見ると、2023年3月期は売上高4,940百万円、営業利益232百万円と前年から大幅に増加しました。そして当第3四半期連結累計期間は前述のように売上高8,374百万円、営業利益2,472百万円と飛躍的な伸びを示しています。中国子会社の好調な業績が売上を牽引しており、増加したボリュームによる原価低減効果も利益率の上昇に寄与しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は8,936百万円となり、前連結会計年度末から3,126百万円増加しました。これは中国子会社の受注増加による現金及び預金、原材料及び貯蔵品の増加などが主な要因です。負債は3,544百万円と前連結会計年度末から1,123百万円増加しており、前受金の増加などが背景にあります。一方、純資産は5,391百万円と前連結会計年度末から2,002百万円増加しており、利益剰余金の積み上がりが寄与しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が大幅に増加したことに加え、受注増加により受取手形及び売掛金、原材料及び貯蔵品が増加しています。固定資産については大きな変動はありませんでした。
負債の部
負債の部では、中国子会社の受注増加に伴う前受金の増加が主な要因となっています。有利子負債については、財務健全性を意識しながら適切に管理されています。
純資産の部
純資産の部では、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が大幅に増加しました。自己資本比率は59.9%となっています。
ROAとROE
株式会社アルメディオの収益性を表すROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)は、当第3四半期連結累計期間において大幅に改善しています。ROAは20.4%、ROEは34.0%と高水準を達成しており、経営効率の向上と財務基盤の強化が進んでいることが分かります。特に中国子会社の好業績が大きな影響を与えています。
キャッシュフロー
株式会社アルメディオのキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・インフローが1,203百万円と大幅に改善しています。これは主に収益性の向上と運転資金の増加によるものです。一方で、設備投資などの投資活動によるキャッシュ・アウトフローが21百万円と抑えられており、財務健全性の維持にも注力しています。全体として手元流動性が高まり、今後の事業展開に備える体制が整っています。
配当の支払額
株式会社アルメディオでは、直近の第43期第3四半期連結累計期間、第44期第3四半期連結累計期間のいずれにおいても、配当は行われていません。今後の業績動向を見極めつつ、株主還元策の検討を進めていくものとみられます。
今後の展望
株式会社アルメディオは、「中期経営計画2023」の初年度において、断熱材事業の中国子会社が大幅な増収増益を達成するなど、事業構造改革に着実に取り組んでいます。今後もナノマテリアル事業の製造・販売体制の整備などに注力し、機能性材料メーカーとしての地位を確立していく方針です。更なる業績拡大と企業価値向上に期待が集まっています。
編集部のまとめ
株式会社アルメディオは、産業資材や電子部品用副資材などのファンクショナルマテリアルの開発・製造・販売に強みを持つ企業です。当第3四半期連結累計期間の業績は大幅な増収増益となり、収益性の高い事業構造への転換が進んでいることが分かりました。特に中国子会社の好調な業績が牽引役となっており、今後の更なる飛躍が期待されます。株主還元策も含めて、今後の動向に注目が集まっています。
株式会社アルメディオの決算日や配当についてまとめました。
株式会社アルメディオの決算日は3月31日です。毎年4月初旬に第4四半期決算を、6月上旬に期末決算を発表しています。また、直近の第43期第3四半期連結累計期間と第44期第3四半期連結累計期間において、配当は行われていません。今後の業績動向を見極めつつ、株主還元策の検討が進められるものとみられます。