株式会社広済堂ホールディングスの2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は250億76百万円と前年同期比4.3%減収となったものの、営業利益は36億31百万円と50.3%増益と順調な業績を残しました。成長戦略が奏功し、各事業セグメントでしっかりとした収益基盤が築けていることがうかがえます。今期は新型コロナウイルスの収束や経済環境の改善により、全体として良い決算となりそうですね。
企業情報
企業名: 株式会社広済堂ホールディングス
証券コード: E00724
決算期: 3月31日
株式会社広済堂ホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社広済堂ホールディングスの決算日は3月31日です。第3四半期決算は12月31日が基準日となります。決算発表は2024年2月13日に行われました。
主な事業
株式会社広済堂ホールディングスは、葬祭事業、情報事業、人材事業などを手掛ける総合サービス企業です。葬祭事業では、火葬場の運営や葬儀式場の提供などを行っています。情報事業では、出版印刷やBPOサービスなどを提供しています。人材事業では、人材派遣や人材紹介などの各種サービスを手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高250億76百万円、営業利益36億31百万円、経常利益36億50百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益29億31百万円と、前年同期に比べて減収ながら増益となりました。営業利益率は14.5%と、高い収益性を維持しています。
売上・利益の推移
株式会社広済堂ホールディングスの売上高は、前期に36,668百万円を計上しましたが、当期第3四半期では250億76百万円と減少しています。一方、利益面では、前期の経常利益4,185百万円から当期第3四半期で36億50百万円と大幅に増加しています。各事業セグメントにおける収益力の強化が業績拡大に寄与しているようです。
四半期連結貸借対照表について
株式会社広済堂ホールディングスの四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が700億61百万円となっています。前期末から比べて10億73百万円減少しています。また、負債合計は298億46百万円で、前期末から45百万円増加しています。純資産合計は403億15百万円となり、前期末から11億19百万円減少しました。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が108億54百万円、受取手形及び売掛金が40億34百万円となっています。有形固定資産では、建物及び構築物が140億97百万円、土地が145億62百万円となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が21億15百万円、短期借入金が14億円、長期借入金が160億47百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が1億81百万円、資本剰余金が104億86百万円、利益剰余金が323億11百万円となっています。自己資本比率は57.1%と高い水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期の5.7%から当期第3四半期では5.2%に低下しています。一方、ROEは前期の9.8%から当期第3四半期では7.3%に減少しています。これは主に当期の純利益が前年同期比で増加した一方で、自己資本が減少したことによるものと考えられます。今後は、さらなる収益力の向上とともに、自己資本の充実を目指していくことが重要になってくるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローの状況については、四半期報告書では詳細な情報が開示されていませんでした。ただし、前期の連結キャッシュ・フロー計算書を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが6,569百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが2,783百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが3,515百万円の支出となっています。今期も同様の傾向が続いているものと推察されます。
配当の支払額
株式会社広済堂ホールディングスは、2023年6月29日の定時株主総会および2023年11月10日の取締役会において、1株当たり13.50円、29.47円の配当を決議しています。前期の年間配当金は1株当たり42.97円でしたので、当期の配当性向は約50%となる見込みです。安定的な配当政策を継続しているようです。
今後の展望
株式会社広済堂ホールディングスは、当期に発表した新中期経営計画「中期経営計画3.0」に基づき、葬祭事業における新式場の増設やコンサルティング事業の拡大などに取り組んでいきます。また、情報事業やBPO事業においても、デジタル化対応やコスト競争力の強化などを進めていく方針です。今後も、変化する事業環境に合わせた成長戦略を着実に実行していくことが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社広済堂ホールディングスの2023年12月期第3四半期決算は、前年同期比で減収ながら大幅な増益となりました。葬祭事業の好調や、各事業セグメントでのコスト管理の徹底など、経営改善の成果が表れているようです。今後も、中期経営計画に沿った各種施策を着実に実行し、収益力のさらなる向上を目指していくことが重要でしょう。株主還元につきましても、安定的な配当政策を継続しており、株主の皆様にとっても好感が持てる決算だと言えます。
株式会社広済堂ホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社広済堂ホールディングスの決算日は3月31日で、第3四半期決算の基準日は12月31日です。直近の決算では、年間配当金が1株当たり42.97円と、安定的な株主還元を行っています。今後も持続的な成長と株主価値の向上に努めていくことが期待されます。