福島印刷株式会社の2024年5月20日に終了した第3四半期の決算が発表されました。売上高は49億32百万円と前年同期比で約11%減となりましたが、経常損失は45百万円、四半期純損失は41百万円と厳しい決算結果でした。
企業情報
企業名: 福島印刷株式会社
証券コード: E00722
決算期: 8月
福島印刷株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
福島印刷株式会社は8月20日を決算日としており、通常2月と8月の年2回、決算短信と四半期報告書を開示しています。
主な事業
福島印刷株式会社は印刷事業を主力としており、BF複合サービス、企画商印サービス、IPDPサービス、DMDPサービスなどの製品を手掛けています。特にデータプリントサービスの強化に注力しており、製品開発やサービスの充実化、販売強化に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期累計期間の業績は、売上高が49億32百万円と前年同期比約11%の減収となりました。利益面では、営業損失が43百万円、経常損失が45百万円、四半期純損失が41百万円と赤字となっています。厳しい経営環境のもと、原材料価格の高騰や需要減少などの影響を受けた結果です。
売上・利益の推移
前年同期と比べると、売上高は約5億96百万円減少しました。利益面でも前年同期の経常利益1億72百万円から一転して、45百万円の経常損失と大幅に悪化しています。依然として印刷業界を取り巻く環境は厳しく、コスト管理の強化などが課題となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期会計期間末の総資産は70億65百万円で、前事業年度末から1億81百万円減少しています。負債合計は18億78百万円と前事業年度末から94百万円減少しました。純資産は51億87百万円となり、前事業年度末から87百万円減少しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が増加した一方で、電子記録債権や機械及び装置が減少したことなどが主な要因です。
負債の部
負債の部では、賞与引当金が増加した一方で、リース債務や買掛金が減少したことが主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が減少したことが主な要因です。
ROAとROE
当第3四半期累計期間のROAは△0.6%、ROEは△0.8%となり、前年同期と比べて大幅に悪化しています。売上高の減少と損失計上により収益性が低下したことが主な要因です。収益力の回復が課題となっています。
キャッシュフロー
四半期キャッシュ・フロー計算書は作成されていないため、詳細な情報は開示されていません。ただし、減価償却費が4億73百万円あることから、営業活動によるキャッシュ・フローは一定程度確保できているものと考えられます。
配当の支払額
当第3四半期累計期間においては、2023年9月29日の取締役会で1株当たり6円、2024年3月29日の取締役会で1株当たり5円の配当が決議されています。前期と比べると減配となっています。
今後の展望
今後も印刷需要の減少や原材料価格の高騰など、厳しい経営環境が続くことが予想されます。福島印刷株式会社は、DPサービスの強化や原価構造改善に取り組むことで、収益力の向上を目指していきます。中長期的な視点で企業価値の向上に努めていくことが重要です。
編集部のまとめ
福島印刷株式会社の第3四半期決算は、売上高の減少と営業損失の計上など厳しい結果となりました。需要減少や原材料高など、外部環境の悪化が大きく影響しています。今後は収益性の改善に向けたコスト管理の強化や新サービスの投入など、経営基盤の強化に取り組む必要があります。株主還元面では、減配を実施せざるを得なかったことは株主にとって残念な結果です。企業価値の向上に向け、経営改善が期待されます。
福島印刷株式会社の決算日や配当についてまとめました。
福島印刷株式会社は8月20日が決算日で、通常年2回の決算発表を行っています。当第3四半期は赤字決算でしたが、2023年9月と2024年3月に1株当たり6円と5円の配当を実施しています。今後の収益改善と株主還元に期待が高まります。