レック株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました。売上高は463億94百万円と前年同期比で10.6%増加しており、好調な業績となっています。新製品の売上が伸長したことが主な要因です。利益面でも、経常利益は20億93百万円と前年同期比で52.7%増加するなど、大幅な増益となりました。
企業情報
企業名: レック株式会社
証券コード: 78740
決算期: 2023年12月期第3四半期
レック株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
レック株式会社は、3月31日を事業年度の末日としており、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日を期末日としています。今回発表された決算は、2023年12月31日を期末日とする第3四半期の決算です。
主な事業
レック株式会社は、日用品の企画・製造・販売を主な事業としています。家庭用日用雑貨品やクリーニング・衛生消耗品など、生活に関わる様々な製品を提供しています。特にキャラクター商品の開発にも強みを発揮しており、幅広い顧客層に支持されています。
今期の業績と利益率は?
今期の業績は大変好調で、売上高は463億94百万円と前年同期比で10.6%増加しています。利益率も改善しており、経常利益率は4.5%と前年同期の3.3%から大幅に上昇しています。新製品の売上が好調に推移したことが主な要因です。
売上・利益の推移
過去3年間の売上・利益の推移を見ると、売上高は毎年増加傾向にあり、2023年3月期には554億61百万円と過去最高を記録しました。利益面でも、経常利益は2022年3月期の10億82百万円から2023年3月期には20億93百万円と大幅に増加しています。今後も安定した業績が期待できる企業といえるでしょう。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月31日時点の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は885億36百万円と前期末から42億19百万円増加しています。流動資産は564億66百万円、固定資産は320億70百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が311億49百万円と前期末から46億38百万円増加しました。一方、有価証券が18億2百万円減少しています。これは、現金及び預金への振り替えが行われたためと考えられます。
負債の部
負債の部では、長期借入金が380億99百万円と前期末から40億43百万円増加しています。一方で、1年内返済予定の長期借入金が13億50百万円減少しているため、全体としては33億77百万円の増加となっています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が326億43百万円と前期末から4億74百万円増加しました。また、その他有価証券評価差額金が4億90百万円増加するなど、全体としては10億41百万円の増加となっています。
ROAとROE
レック株式会社のROA(総資産利益率)は前年同期の1.6%から2.3%に改善しています。これは、経常利益が増加したことによるものです。一方で、ROE(自己資本利益率)は前年同期の3.4%から2.7%に低下しています。これは、自己資本が増加したことによるものと考えられます。今後はROEの改善も課題と言えるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが35億27百万円のプラスとなっています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス10億43百万円となっており、これは有形固定資産の取得などによるものです。財務活動によるキャッシュ・フローはプラス21億54百万円となっています。全体としては、現金及び現金同等物が46億38百万円増加しています。
配当の支払額
レック株式会社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けており、年2回の配当を実施しています。2023年12月期第3四半期累計では、1株当たり10円の配当を実施しました。今後も安定した配当が期待できる企業といえるでしょう。
今後の展望
レック株式会社は、新製品の開発や販促活動の強化により売上の拡大を目指しています。また、原材料高や物流コストの高騰などに対しては、製品のリニューアルやコストダウンに取り組むことで、収益性の向上にも努めていきます。さらに、グループ全体のサービスの充実や新規事業への進出など、持続的な成長を目指していく方針です。
編集部のまとめ
レック株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高463億94百万円、経常利益20億93百万円と非常に好調な業績となりました。新製品の販売が伸長したことが主な要因です。今後も積極的な新製品開発や販促活動、効率化によるコストダウンなどにより、売上高と収益性の向上が期待されます。また、安定した配当政策も株主還元策として高く評価できる企業といえるでしょう。
レック株式会社の決算日や配当についてまとめました。
レック株式会社の事業年度は3月31日が期末日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日です。今回発表された決算は2023年12月31日の第3四半期決算となります。同社は年2回の配当を実施しており、2023年12月期第3四半期累計では1株当たり10円の配当を行いました。今後も安定した配当が期待できる企業だと言えるでしょう。