丸東産業株式会社の決算が公表されました。同社は包装資材事業を手がけるメーカーで、今期の業績は前年同期比で減収減益となりましたが、安定的な経営基盤を維持しています。将来の成長に向けた設備投資にも積極的に取り組んでおり、注目の企業です。
企業情報
企業名: 丸東産業株式会社
証券コード: 78940
決算期: 2023年2月期
丸東産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
丸東産業株式会社の決算期は2月決算です。第3四半期決算の報告書では、2023年2月期の第3四半期(9月1日~11月30日)の業績が公表されました。
主な事業
丸東産業株式会社は、包装資材事業を中核とする企業です。主力製品は、複合フィルムや単体フィルム、各種容器などの包装資材です。食品や医薬品、日用品など、さまざまなメーカーに包装資材を供給しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高135億8,100万円(前年同期比1.2%減)、営業利益3億3,000万円(同17.3%減)、経常利益4億2,700万円(同16.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億200万円(同15.4%減)となりました。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と利益の推移をみると、2021年2月期の売上高181億3,700万円、経常利益5億700万円から、2022年2月期は売上高180億8,800万円、経常利益5億700万円とほぼ横ばいでした。当期は原材料価格の上昇や物流コストの高騰の影響を受けて減益となっています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末(2022年11月30日)の総資産は180億6,200万円で、前期末比11億7,300万円増加しました。また、負債は90億1,900万円で6億9,800万円増加、純資産は90億4,200万円で4億7,400万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が34億5,000万円、有形固定資産が66億4,000万円となっています。設備投資を積極的に行い、生産体制の強化を図っています。
負債の部
負債の部では、長期借入金が26億9,100万円と増加しており、設備投資の資金調達に充当しています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が57億7,500万円と増加しており、財務基盤が強化されています。
ROAとROE
ROA(総資産利益率)は前期の3.0%から当期2.4%に低下しました。一方、ROE(自己資本利益率)は前期の6.3%から当期5.0%に下がっています。これは、原材料高や物流コストの上昇により減益となったためです。今後は、コストダウンや生産性向上など、収益力の強化に取り組む必要があります。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況を見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは10億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは15億9,000万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは12億5,000万円の収入となっています。設備投資に伴う支出が増加しており、今後の成長に向けた投資は継続されると見られます。
配当の支払額
丸東産業株式会社は、年間配当金40円を継続しており、当期も同水準の配当を実施しています。株主への利益還元にも力を入れています。
今後の展望
丸東産業株式会社は、新工場の稼働などにより生産体制を強化し、環境対応製品の開発にも注力しています。また、原材料価格上昇分の一部を製品価格に反映する取り組みを行うなど、収益力の向上に努めています。引き続き、顧客ニーズに応える製品の提供と、効率的な事業展開により、持続的な成長を目指していくと期待されます。
編集部のまとめ
丸東産業株式会社は、包装資材事業において安定した収益基盤を築いています。当期は原材料高や物流コストの上昇により減益となりましたが、生産体制の強化や新製品の開発など、着実に事業基盤を強化しています。将来的な成長に向けた取り組みに注目が集まっており、株主還元にも力を入れるなど、投資家の皆さまからも期待される企業です。
丸東産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
丸東産業株式会社は2月決算で、年間配当金は40円を継続しています。今期は一時的な減益となりましたが、今後の成長に向けた設備投資や新製品開発に期待がかかっています。引き続き、丸東産業株式会社の動向にも注目が集まるでしょう。