大日本印刷株式会社の2023年12月期第3四半期決算は、売上高が前年同期比3.7%増の1兆612億円となり、経常利益は前年同期比18.4%増の682億円と好調でした。
業績の好調さは、スマートコミュニケーション部門や、ライフ&ヘルスケア部門の各事業が牽引したことが要因です。
企業情報
企業名: 大日本印刷株式会社
証券コード: 79120
決算期: 2023年3月期
大日本印刷株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
大日本印刷株式会社の決算期は3月期で、決算日は3月31日です。
四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日の年4回実施しています。
主な事業
大日本印刷株式会社は、スマートコミュニケーション、ライフ&ヘルスケア、エレクトロニクスに関連する事業を展開しています。
具体的には、情報セキュリティ、マーケティングソリューション、自動車用部材、半導体製造用の部材、有機ELディスプレイ製造用の部材などの製造・販売が主な事業内容です。
中長期的な成長に向けて、持続可能な事業ポートフォリオの構築や新たな価値創出に取り組んでいます。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1兆612億円、営業利益520億円、経常利益682億円、親会社株主に帰属する四半期純利益985億円と、いずれも前年同期を上回る好調な結果となりました。
特に経常利益と四半期純利益の伸びが顕著で、それぞれ18.4%増、52.9%増と大きく改善しています。
売上・利益の推移
大日本印刷株式会社の売上高は、ここ数年概ね1兆円前後で推移しています。
一方、利益面では経常利益が2022年3月期682億円、2023年12月期第3四半期682億円と2年連続で高水準を維持している一方で、四半期純利益は2022年3月期432億円から2023年12月期第3四半期985億円へと大幅に増加しています。
四半期連結貸借対照表について
大日本印刷株式会社の2023年12月末の四半期連結貸借対照表は、資産合計が1兆8,879億円、負債合計が7,067億円、純資産合計が1兆1,811億円となっています。
資産の部
資産の部では、前連結会計年度末から575億円増加しています。
主な増加要因は、有形固定資産や受取手形、売掛金及び契約資産の増加です。
負債の部
負債の部では、前連結会計年度末から246億円増加しています。
支払手形及び買掛金や長期借入金の増加が主な要因です。
純資産の部
純資産の部では、前連結会計年度末から329億円増加しています。
四半期純利益の計上による増加や、剰余金の配当、自己株式の取得による減少などが主な要因です。
ROAとROE
大日本印刷株式会社のROA(総資産利益率)は5.2%、ROE(自己資本利益率)は8.4%となっています。
前年同期と比べてROAは0.6ポイント、ROEは1.3ポイント上昇しており、企業の収益性が改善傾向にあることがわかります。
キャッシュフロー
大日本印刷株式会社の当第3四半期累計のキャッシュフローの状況については開示されていませんが、営業活動によるキャッシュフローが好調に推移していることが伺えます。
また、投資活動や財務活動によるキャッシュフローも財務体質の健全性を示唆しているものと考えられます。
配当の支払額
大日本印刷株式会社は、2023年6月に1株当たり32円の期末配当を、2023年12月に1株当たり32円の中間配当を実施しました。
この結果、年間配当金は1株当たり64円となり、前期から2円増配となっています。
今後の展望
大日本印刷株式会社は、中長期的な事業ポートフォリオの強化と新たな価値の創出に取り組んでいます。
特に、スマートコミュニケーションやライフ&ヘルスケア、エレクトロニクスの各事業分野での成長に期待が高まっています。
また、経営基盤の強化にも注力しており、持続可能な企業価値向上に向けて邁進しています。
編集部のまとめ
大日本印刷株式会社の2023年12月期第3四半期の業績は、売上高、経常利益、四半期純利益のいずれも前年同期を大きく上回る好調な結果となりました。
各事業部門の牽引力が高く、企業収益の改善が顕著に表れている決算内容だと言えるでしょう。
今後も、中長期的な事業ポートフォリオの強化と新たな価値創造に取り組み、株主還元の拡大にも期待が高まっています。
大日本印刷株式会社の決算日や配当についてまとめました。
大日本印刷株式会社の決算は3月期で、年4回の四半期決算を行っています。
直近の2023年12月期第3四半期では、売上高1兆612億円、経常利益682億円、純利益985億円と好業績を達成し、1株当たり年間配当金は64円と前期から2円増配となりました。
今後も中長期的な事業ポートフォリオの強化と新たな価値創造に注力し、株主還元の拡大にも期待が高まっています。