今回の三光産業株式会社の第3四半期決算報告は、業績回復の兆しが見られる内容となっています。売上高が前年同期比で3.3%増加し、営業利益も大幅に改善されました。特に、日本セグメントにおける力強い業績伸長が目を引きます。
企業情報
企業名: 三光産業株式会社
証券コード: E00712
決算期: 2023年3月期
三光産業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
三光産業株式会社の決算は3月期で、第3四半期決算の発表は2024年2月14日に行われました。
主な事業
三光産業株式会社は、シール・ラベル、パネル等の特殊印刷製品の企画、製造および販売を主要事業としています。日本国内と中国、ASEANに生産拠点を持ち、幅広い製品ラインナップと顧客基盤を有しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は7,929百万円と前年同期比で3.3%増加しました。一方で、営業利益は70百万円と、前年同期の9百万円から大幅に改善されました。これは、売上原価、販売費及び一般管理費の削減に努めた結果によるものです。
売上・利益の推移
三光産業は、前期までは売上高が減少傾向にありましたが、当第3四半期では7,929百万円と反転増加しました。また、経常利益も156百万円と前年同期比で82.3%増加しています。収益性の改善が進んでいることが分かります。
四半期連結貸借対照表について
三光産業の当第3四半期末の総資産は11,767百万円となり、前期末比で548百万円増加しました。これは、主に現金及び預金、受取手形・売掛金、商品及び製品の増加によるものです。
資産の部
流動資産は7,225百万円と前期末比で507百万円増加しました。また、固定資産は4,541百万円と41百万円増加しています。
負債の部
負債総額は3,529百万円と前期末比で360百万円増加しました。これは主に、支払手形・買掛金、未払法人税等、長期借入金の増加によるものです。
純資産の部
純資産総額は8,237百万円と前期末比で188百万円増加しました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益155百万円を計上したことや、為替換算調整勘定の増加によるものです。
ROAとROE
三光産業のROAは前期末の2.8%から当第3四半期末には2.6%と若干低下しました。一方、ROEは前期末の3.1%から1.9%と減少しています。これは、利益率の改善が進んだものの、借入金の増加による財務体質の悪化が影響しているためと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは208百万円の収入となり、前年同期比で288百万円増加しています。この増加は、売上債権の減少などによるものです。一方、投資活動によるキャッシュ・フローは53百万円の支出となりました。
配当の支払額
三光産業は、1株当たり10円の期末配当を実施する予定です。前期実績の1株当たり7円から増配となっており、株主還元の強化を図っています。
今後の展望
三光産業は、株式会社エス・ワイ・エス及び株式会社エツミ光学との資本業務提携を行い、相互の得意分野を活かした新たな収益機会の創出を目指しています。また、川越工場のリニューアルや希望退職者への支援など、経営体質の強化にも注力する方針です。
編集部のまとめ
三光産業は、当第3四半期決算で業績回復の兆しが見られました。売上高の増加と収益性の改善が進んでいる点が評価できます。また、資本業務提携による新たな成長機会の創出や、財務体質の強化にも取り組んでおり、今後の業績拡大が期待できそうです。株主還元の強化にも注力しており、株主にとっても魅力的な企業といえるでしょう。
三光産業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
三光産業の決算は3月期で、第3四半期決算の発表は2024年2月14日に行われました。当期の業績は回復傾向にあり、1株当たり10円の期末配当を実施する予定です。今後の収益改善と成長に期待が高まります。