旭化学工業株式会社の2023年度第1四半期決算が発表されました。同社は自動車部品や電動工具部品の製造などを手がけている企業で、今期の業績は減収減益ながらも、全体として健全な財務体質を保っていることがわかりました。今後の展開も注目されそうですね。
企業情報
企業名: 旭化学工業株式会社
証券コード: 79280
決算期: 8月31日
旭化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
旭化学工業の決算日は8月31日です。第1四半期は9月1日~11月30日までの期間となります。
主な事業
旭化学工業は自動車部品や電動工具部品の製造を主な事業としています。特に自動車部品の受注が増加しているのが特徴的です。その一方で、電動工具部品の受注が減少するなど、外部環境の変化にも敏感に対応している様子がうかがえます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は売上高は20億32百万円と前年同期比で25.3%減と減収となりました。経常利益も25百万円と前年同期比で89.2%減と大幅な減益となっています。製品群の需要動向の変化に柔軟に対応する必要があるようです。
売上・利益の推移
直近の3期を見ると、売上高は27億円台から20億円台に減少しています。一方で、経常利益は1億円台から2千万円台に減少しており、収益性の悪化が見られます。外部環境の変化に対する対応力が今後の課題になりそうです。
四半期連結貸借対照表について
旭化学工業の財務体質は健全に維持されています。資産合計は66億円、負債合計は13億円と、自己資本比率は79.29%と高水準を維持しています。健全な財務基盤を背景に、今後の事業展開が期待されます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が50百万円増加し、受取手形及び売掛金が96百万円増加したものの、棚卸資産が25百万円減少しています。全体としては2.8%増と堅調な推移となりました。
負債の部
負債の部では、賞与引当金が32百万円増加し、その他流動負債が90百万円増加しています。一方で、繰延税金負債が48百万円減少しています。全体では6.1%増と小幅な増加となりました。
純資産の部
純資産は52億48百万円と、前期末比で2.0%増加しています。これは主に為替換算調整勘定が1億円増加したことによるものです。自己資本比率は79.29%と財務健全性が維持されています。
ROAとROE
ROAは前期末の1.8%から当期1Q実績の0.4%に低下しています。一方でROEは前期末の2.3%から当期1Q実績の0.2%に低下しています。収益性の悪化が反映された結果と言えるでしょう。今後の業績回復が望まれます。
キャッシュフロー
当第1四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成を省略しているため、詳細な情報は得られませんでした。ただし、資産の部で現金及び預金が50百万円増加していることから、収支は一定程度良好であると推察されます。
配当の支払額
旭化学工業は年1回の期末配当を実施しています。直近の2023年11月28日開催の定時株主総会において、1株当たり3円の配当が決議されました。前期から1株当たり15円減少していますが、財務体質の健全性を維持しつつ、株主還元にも配慮していることがわかります。
今後の展望
旭化学工業は、電動工具部品の受注減少など、外部環境の変化に柔軟に対応する必要がある状況です。一方で、自動車部品の受注増加など、新しい需要の開拓にも取り組んでいます。財務体質が健全であることから、これらの課題に適切に取り組むことで、今後の業績回復が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
旭化学工業は製造業を営む企業で、自動車部品と電動工具部品が主力製品となっています。当第1四半期は減収減益となったものの、財務体質は健全に保たれています。今後は外部環境の変化に対応しつつ、新たな需要の開拓にも期待が寄せられます。同社の今後の動向に注目が集まりそうです。
旭化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
旭化学工業の決算日は8月31日で、直近の決算では2023年11月28日の定時株主総会で1株当たり3円の配当が決議されました。今後の業績動向と配当政策にも注目が集まっています。