旭化学工業の第2四半期決算が発表されました。売上高は38億1100万円と前年同期比で15.4%の減収となりましたが、営業損失は28百万円と赤字となりました。こうした中で、自動車部品や電動工具部品の受注は前期から増加し、業績の下支えとなっています。
企業情報
企業名: 旭化学工業株式会社
証券コード: E01031
決算期: 第58期第2四半期(2023年9月1日〜2024年2月29日)
旭化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
旭化学工業株式会社の決算は、9月1日〜8月31日までの1年間を対象としています。
第2四半期の決算は、2024年2月29日までの3か月間の業績を報告しています。
主な事業
旭化学工業株式会社は、自動車部品、産業機器部品、精密機械部品などの製造を主な事業としています。
特に自動車用プラスチック部品や電動工具用部品の生産に強みを持っており、日本、中国、タイの3つの生産拠点を展開しています。
今期の業績と利益率は?
当第2四半期の業績は、売上高38億1100万円、営業損失28百万円、経常利益29百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益23百万円となりました。
前年同期と比べると売上高が15.4%減少し、営業利益も大幅に減少しています。
売上・利益の推移
直近の決算期では、2023年8月期の売上高は86億6300万円と過去最高を更新しました。
一方で、2024年2月期第2四半期は売上高が38億1100万円と15.4%減少しており、2023年2月期第2四半期と比べても大きな落ち込みとなっています。
四半期連結貸借対照表について
2024年2月末時点の四半期連結貸借対照表では、資産合計が63億9100万円、負債合計が12億1900万円、純資産合計が51億7200万円となっています。
前期末から資産が減少し、負債も減少しているため、財務体質は健全化が進んでいると言えます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が21億3600万円、受取手形及び売掛金が8億5600万円となっています。
前期末と比べ、現金及び預金が減少する一方で、受取手形及び売掛金が増加しています。
負債の部
負債の部では、買掛金が7億6300万円、繰延税金負債が9600万円と主な項目となっています。
前期末から繰延税金負債が5200万円減少しているなど、負債全体が減少しています。
純資産の部
純資産の部は、51億7200万円と前期末から約0.5%増加しています。
利益剰余金は30億5700万円、為替換算調整勘定が10億6300万円となっています。
ROAとROE
ROAは前連結会計年度の1.4%から当第2四半期で0.5%に低下しています。
一方でROEは前連結会計年度の7.9%から当第2四半期で4.7%と大幅に悪化しています。
これは、売上減少と利益の大幅な減少によりROが低下したためです。
キャッシュフロー
当第2四半期のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが51百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが324百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが9百万円の支出となりました。
この結果、現金及び現金同等物は11億2300万円となっています。
配当の支払額
当期の配当については、2023年11月に1株当たり3円の期末配当を実施しています。
2024年2月期第2四半期の中間配当は、1株当たり5円を予定しています。
今後の展望
第2四半期の業績は苦戦したものの、自動車部品や電動工具部品の受注が回復傾向にあります。
今後は、生産性の向上や新製品投入による収益力強化に取り組み、通期業績の改善につなげていく方針です。
編集部のまとめ
旭化学工業の第2四半期決算は減収減益となりましたが、自動車部品や電動工具部品の受注回復が期待されます。
今後は生産性向上や新製品投入などに注力し、通期の業績改善を目指していくと見られます。
旭化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
旭化学工業の決算期は9月1日〜8月31日の1年間で、第2四半期は2024年2月29日までの3か月間の業績を発表しました。
当期の中間配当は1株当たり5円を計画しており、財務基盤は健全に推移しています。