旭化学工業株式会社の2024年5月期第3四半期決算が発表されました。業績は順調で、売上高、営業利益、純利益ともに増加しています。この企業の魅力をぜひチェックしてみましょう。
企業情報
企業名: 旭化学工業株式会社
証券コード: E01031
決算期: 8月末
旭化学工業株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
旭化学工業の決算は8月31日に行われ、その後11月の株主総会で決算内容が承認されます。そして四半期決算は11月、2月、5月、8月に発表されています。
主な事業
旭化学工業は自動車部品や電動工具部品の製造・販売を主な事業としています。金属プレス加工、樹脂成形加工、金型設計・製造などを強みとし、国内工場と海外の中国、タイの工場で生産しています。顧客の多くは大手自動車メーカーや電動工具メーカーです。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は59億7百万円で、前年同期比9.3%減少しました。一方、経常利益は1億42百万円と30.7%減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億円と3.3%増加しています。利益率は低下したものの、全体としては健全な業績だといえます。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高と利益の推移をみると、売上高は86億円台から59億円台と減少傾向にあります。一方、経常利益は2億円前後で推移しており、利益率は3%前後を維持しています。新型コロナの影響もありますが、堅実な経営が続いていると評価できます。
四半期連結貸借対照表について
旭化学工業の総資産は67億40百万円となっており、前期末比4.7%増加しています。一方、負債合計は13億48百万円で、前期末比4.5%の増加にとどまっています。
資産の部
主な資産は現金及び預金18億61百万円、受取手形及び売掛金9億33百万円、有形固定資産22億5百万円などとなっています。前期末から現金が減少しましたが、受取手形や有形固定資産が増加しています。
負債の部
主な負債は買掛金8億20百万円、退職給付に係る負債1億11百万円などとなっています。買掛金が増加したことが負債の増加につながっています。
純資産の部
純資産は53億91百万円と、前期末比4.8%増加しています。利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の増加が主な要因です。自己資本比率は79.99%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前期2.4%から1.5%に低下しましたが、ROEは前期5.3%から1.9%とやや上昇しています。総資産が増加しているもののそれ以上に利益が増加したため、ROEが上昇したものと考えられます。今後の更なる収益力向上に注目したいところです。
キャッシュフロー
当第3四半期のキャッシュ・フローの詳細は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フローは2億71百万円のプラスと好調を維持しています。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは4億42百万円のマイナスとなり、設備投資などに資金を使っているようです。財務の健全性は保たれています。
配当の支払額
当期の配当は、中間配当が1株当たり5円、期末配当が3円の予定です。前期の年間配当8円から増配されており、株主還元が強化されています。
今後の展望
今後も自動車部品や電動工具部品の受注は堅調に推移すると期待されています。具体的には、半導体不足の改善など自動車業界の回復、電池を使う製品の市場拡大などが追い風となると見られます。また、中国やタイの生産拠点の強化や新製品開発にも注力していくとしています。今後の業績拡大が期待できる企業だといえます。
編集部のまとめ
旭化学工業の2024年5月期第3四半期決算は、売上高、営業利益、純利益ともに前年同期を上回る好業績となりました。自動車部品や電動工具部品の需要は堅調で、生産効率の向上による収益改善が見られます。また、株主還元の強化など株主に対する姿勢も前向きです。今後の事業拡大に大いに期待がかかっている企業だと言えます。
旭化学工業株式会社の決算日や配当についてまとめました。
旭化学工業の決算は8月31日に行われ、その後11月の株主総会で承認されます。2024年5月期の中間配当は1株当たり5円、期末配当は3円の予定で、前期より増配となっています。今後も安定的な配当を継続していくと見られ、株主還元への取り組みが強化されていることがうかがえます。