象印マホービン株式会社の2024年2月期第1四半期の決算報告をご紹介します。この決算は、世界的な物価高や金融引き締めにより緩やかな景気減速の中で発表されました。そんな中でも、同社は 国内で好調な調理家電と生活家電の販売 を背景に、売上高は前年同期比3.7%増の 28,144百万円 と堅調に推移しています。利益面では、販売が好調だったものの、販管費の増加により、営業利益は前年同期並みの 3,525百万円 となりました。今後も、同社が取り組む「暮らしの課題、社会の課題を解決しながら持続的に成長するソリューションブランド」への移行が注目されますね。
企業情報
企業名: 象印マホービン株式会社
証券コード: 79650
決算期: 11月決算
象印マホービン株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
象印マホービン株式会社は 11月決算 で、今回報告された決算は2024年2月20日までの第1四半期の決算となります。
主な事業
象印マホービン株式会社は、調理家電製品、リビング製品、生活家電製品など、幅広い家庭用品の製造・販売を行っている企業です。特に、同社の主力製品である圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」は人気を博しており、同社の売上の大きな柱となっています。また、ステンレスマグやホットプレートなどの生活家電製品も堅調に推移しています。
今期の業績と利益率は?
2024年2月期第1四半期の業績は、売上高が 28,144百万円 と前年同期比3.7%増加しました。利益面では、営業利益が 3,525百万円(前年同期並み)、経常利益が 3,951百万円(同2.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益が 2,695百万円(同5.5%減)となりました。
売上・利益の推移
売上高は前年同期と比較して増加しており、同社の主力製品である調理家電製品や生活家電製品が好調に推移しています。一方で、利益面では販売費及び一般管理費の増加により、経常利益や純利益は若干減少しています。今後は、引き続き販売拡大と収益力の向上に注力していく方針のようです。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表では、総資産が前期末比2,609百万円増加し115,027百万円となっています。
資産の部
流動資産は、現金及び預金や受取手形・売掛金、電子記録債権の増加などにより1,505百万円増加しました。また、固定資産では投資有価証券が増加したことなどから1,104百万円増加しています。
負債の部
負債は1年内返済予定の長期借入金の増加などにより、前期末比1,127百万円増加し28,245百万円となっています。
純資産の部
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上や為替換算調整勘定の変動などにより、前期末比1,482百万円増加し86,781百万円となりました。自己資本比率は74.7%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは3.4%、ROEは3.1%と、高い水準を維持しています。これは、同社の高い収益性と健全な財務体質を示しており、安定した収益基盤を築いていると評価できます。今後も、持続的な成長と収益性の向上が期待されます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、前期の連結キャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローが堅調に推移しており、設備投資などの投資活動に充てられるなど、同社の財務体質は健全であると考えられます。
配当の支払額
2024年2月期の年間配当金は1株当たり17円と、前期と同額を予定しています。安定的な配当政策を維持しており、株主還元にも注力している企業と言えます。
今後の展望
同社は「暮らしの課題、社会の課題を解決しながら持続的に成長するソリューションブランド」への移行を目指しており、製品開発やサービス提供の強化に取り組んでいます。今後も、IoT化やDX化など、時代のニーズに合わせた製品・サービスの提供が期待されます。
編集部のまとめ
象印マホービン株式会社の2024年2月期第1四半期決算は、国内の旺盛な消費需要を背景に売上が好調に推移しました。ただし、収益面では販管費の増加により減益となっています。今後も、同社の「ソリューションブランド」への移行の動きが注目されます。同社は高い収益性と健全な財務体質を維持しており、安定的な配当も魅力的です。引き続き、同社の成長に期待したいと思います。
象印マホービン株式会社の決算日や配当についてまとめました。
象印マホービン株式会社は 11月決算 を行っており、今回は2024年2月期第1四半期の決算が発表されました。同社は、安定的な経営と株主還元に努めており、年間配当金は1株当たり 17円 を予定しています。今後の業績にも期待が高まります。