株式会社イトーキの2024年第1四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比10.7%増の409億18百万円と好調に推移しています。営業利益は26.4%増の60億39百万円と大幅な増益となりました。業績の伸びの背景には、ハイブリッドワークに対応したオフィス空間の提案などが奏功したことがうかがえます。
企業情報
企業名: 株式会社イトーキ
証券コード: 79720
決算期: 12月期
株式会社イトーキの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社イトーキの決算期は12月期で、第1四半期の決算日は3月31日となっています。第1四半期の決算発表は5月13日に行われました。
主な事業
株式会社イトーキは、オフィス家具の製造・販売を主要な事業としています。オフィスの創造、ワークスタイルの変革、ビジネスパフォーマンスの向上などに取り組み、新しい働き方やオフィス空間の提案を通じて事業を展開しています。また、設備機器・パブリック事業にも注力しており、研究施設向けの製品やソリューションの提供も手掛けています。
今期の業績と利益率は?
2024年第1四半期の業績は売上高が409億18百万円と10.7%増加し、営業利益は60億39百万円と26.4%増加と大幅な増収増益となりました。利益率も着実に改善しており、売上総利益率は40.0%、営業利益率は14.7%と高水準を維持しています。
売上・利益の推移
イトーキの売上高は最近3年間で1,330億円から1,500億円に増加する計画です。一方で、営業利益は60億円から140億円に増益を見込んでおり、収益力の強化に注力しています。こうした売上・利益の伸びが実現できれば、企業価値の向上につながるものと期待されます。
四半期連結貸借対照表について
イトーキの2024年3月末の四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は1,274億59百万円と前期末から100億22百万円増加しています。一方で負債合計が815億98百万円と大幅に増加し、純資産は458億60百万円と前期末から91億39百万円減少しました。
資産の部
資産の部では、受取手形、売掛金及び契約資産が375億99百万円と大きく増加したことが特徴的です。これは好調な受注を背景としたものと考えられます。
負債の部
負債の部では、自己株式取得のための短期借入金が301億88百万円と大幅に増加しています。また、支払手形及び買掛金も120億27百万円と増加しました。
純資産の部
純資産の部では、新株予約権の行使により資本金及び資本剰余金が増加した一方で、自己株式の取得により純資産が減少しています。自己資本比率は35.9%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
ROAは前年同期の4.6%から5.1%に上昇し、ROEも前年同期の7.1%から8.9%に改善しました。これは収益性の向上や資産効率化の取り組みが功を奏した結果と言えます。今後も更なる収益力強化に期待が高まります。
キャッシュフロー
当第1四半期では、投資活動によるキャッシュ・フローがマイナス1億34百万円となりました。これは設備投資などによる支出が主な要因です。一方で、財務活動ではシンジケーション方式によるタームローン返済などによりキャッシュ・フローがマイナス10億3百万円となりました。
配当の支払額
2024年3月に行われた定時株主総会では、1株当たり配当金を42円とすることが決議されました。これは前期比5円増配となる水準です。安定的な配当の継続が期待されます。
今後の展望
イトーキは、新中期経営計画「RISE TO GROWTH 2026」の2年目を迎え、持続的な成長力の強化に取り組んでいます。ハイブリッドワークの実装など新しい働き方に対応したオフィス空間の提案やDX推進による生産性向上などが重要な施策となっています。また、ESG経営にも注力し、企業価値の向上を図っていきます。
編集部のまとめ
株式会社イトーキの2024年第1四半期決算は、売上高、営業利益ともに大幅な増収増益となりました。新しい働き方に対応したオフィス空間の提案などが奏功した結果と言えます。今後も持続的な成長と収益力の向上に向けて、積極的な事業展開が期待されます。株主還元も着実に行われており、投資家の注目も高まっています。
株式会社イトーキの決算日や配当についてまとめました。
株式会社イトーキの決算期は12月で、第1四半期決算は3月31日に行われます。2024年3月期の1株当たり配当金は42円と前期比5円増配となりました。今後も安定した配当の継続が期待されます。