任天堂株式会社の最新決算が発表されました!前年同期比7.7%増の1兆3,947億円と好調な業績を記録しました。2023年3月期第3四半期の決算数字を見ていきましょう。
企業情報
企業名: 任天堂株式会社
証券コード: 79740
決算期: 2024年3月期
任天堂株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
任天堂株式会社の決算日は3月31日です。年に4回四半期決算を行い、有価証券報告書は毎年6月に提出されます。
主な事業
任天堂株式会社は、家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」や携帯型ゲーム機などのハードウェアの製造・販売、人気ゲームソフト「スーパーマリオ」「ゼルダの伝説」などのソフトウェア開発・販売を主な事業としています。また、スマートフォン向けゲームアプリの開発や、映像コンテンツの配信なども手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の売上高は1兆3,947億円と前年同期比7.7%増と好調に推移しました。営業利益は4,644億円と13.1%増、経常利益は5,673億円と17.6%増と、大幅な増益となりました。これにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は4,080億円と17.9%増とさらなる増益が実現しています。
売上・利益の推移
任天堂株式会社は、「Nintendo Switch」を中心としたゲーム事業の好調さにより、過去3年間連続で増収増益を記録しています。売上高は年々着実に増加しており、2022年3月期には前年比11.3%増の1兆6,017億円を達成しました。利益面でも、同期間に営業利益が53.6%増の4,110億円と大幅な伸びを遂げています。
四半期連結貸借対照表について
任天堂株式会社の2023年12月31日現在の連結貸借対照表を見ると、総資産は3兆737億円と前連結会計年度末から2,194億円増加しています。このうち、流動資産は2兆5,213億円となり、主に現金及び預金や受取手形及び売掛金などが増加しました。一方、固定資産は5,523億円となっています。
資産の部
任天堂の資産の部は、現金及び預金が1兆3,578億円と前期末から94億円増加しました。また、受取手形及び売掛金が2,091億円と89億円増加するなど、流動資産全体で増加しました。一方で、棚卸資産が1,735億円と85億円減少しました。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が961億円と53億円減少しましたが、その他が3,710億円と73億円増加したことで、負債合計は5,941億円となり、前期末から63億円増加しました。
純資産の部
純資産の部は、2兆4,795億円と前期末から2,131億円増加しました。これは主に、利益剰余金が2兆5,644億円と171億円増加したことによるものです。
ROAとROE
任天堂株式会社のROA(総資産営業利益率)は14.9%、ROE(自己資本利益率)は16.5%となっています。前年同期と比べROAは0.8ポイント上昇、ROEは0.6ポイント上昇しており、収益性が高い水準で推移しています。これは、「Nintendo Switch」や人気タイトルの好調な販売によって、営業利益が伸長したためです。
キャッシュフロー
任天堂株式会社のキャッシュフローについては、四半期連結キャッシュ・フロー計算書の作成を行っていないため、詳細な情報は把握できませんが、減価償却費が14,147百万円と前年同期の8,246百万円から大幅に増加しており、営業活動によるキャッシュ・インフローが増加傾向にあると考えられます。
配当の支払額
任天堂株式会社は、株主還元の一環として、期末配当と中間配当を行っています。当第3四半期では、2023年6月23日の定時株主総会で1株当たり123円の期末配当が決議されたほか、2023年11月7日の取締役会で1株当たり80円の中間配当が決議されました。今後も、業績と財務状況に応じて適切な水準の配当を行っていく方針です。
今後の展望
任天堂株式会社は、「Nintendo Switch」の販売好調を背景に、今後もソフトウェアの販売強化や、新型ハードウェアの投入、映像コンテンツ事業の拡大などに注力していく方針です。特に、2023年3月に発売した新作タイトル「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」が大ヒットするなど、今後も定番IPを中心とした魅力的なゲームソフトの投入で業績の拡大を目指していくと期待されています。
編集部のまとめ
任天堂株式会社は、「Nintendo Switch」を中心としたゲーム事業の好調さにより、売上高、営業利益、経常利益、純利益のいずれも前年同期から大幅な増加を果たしました。資産面でも現金や売掛金の増加が見られ、収益性を示すROAやROEも高水準を維持しています。今後も定番IPを活かしつつ、新作タイトルの投入や映像コンテンツ事業の拡大などにより、持続的な成長が期待できる企業といえるでしょう。
任天堂株式会社の決算日や配当についてまとめました。
任天堂株式会社の決算日は3月31日で、年に4回の四半期決算と年1回の有価証券報告書の提出を行っています。配当については、期末配当と中間配当を実施しており、当期は1株当たり123円の期末配当と80円の中間配当が支払われました。今後も業績に応じた適切な水準の配当を実施していく方針です。