株式会社オカムラの2023年12月期第3四半期決算報告書が発表されました。売上高が前年同期比6.4%増加し、営業利益、経常利益、純利益も大幅な増加となり、好調な業績になりました。オフィス環境事業、商環境事業、物流システム事業のすべてのセグメントで増収増益を達成しています。
企業情報
企業名: 株式会社オカムラ
証券コード: E02369
決算期: 毎年3月31日
株式会社オカムラの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社オカムラの決算日は毎年3月31日です。決算発表は決算日から約2ヶ月後の5月頃に行われています。
主な事業
株式会社オカムラは、オフィス家具、店舗什器、物流システムなどの製造・販売を主な事業としています。オフィス環境事業、商環境事業、物流システム事業の3つのセグメントで構成されており、多様なニーズに合わせた製品とサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は？
2023年12月期第3四半期の業績は、売上高210,221百万円(前年同期比6.4%増)、営業利益13,191百万円(前年同期比64.3%増)と好調に推移しました。特に物流システム事業では大型物件の売上が計上され、大幅な増益となっています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高は、2021年3月期195,413百万円、2022年3月期277,015百万円、そして2023年12月期第3四半期210,221百万円と増加傾向にあります。利益面でも、営業利益は2021年3月期10,148百万円、2022年3月期9,132百万円、2023年12月期第3四半期13,191百万円と大幅な増加を遂げています。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月期第3四半期末の四半期連結貸借対照表は、総資産257,039百万円、負債94,833百万円、純資産162,206百万円となっています。前期末と比べると、総資産は4,125百万円増加、負債は5,378百万円減少、純資産は9,503百万円増加しています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金41,015百万円、売上債権及び契約資産61,606百万円、有形固定資産74,067百万円などが主な内訳となっています。前期末と比べると、現金及び預金が2,481百万円増加、売上債権及び契約資産が11,965百万円減少しています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金21,857百万円、電子記録債務13,735百万円、長期借入金4,670百万円などが主な内訳となっています。前期末と比べると、支払手形及び買掛金が7,049百万円減少しています。
純資産の部
純資産の部では、資本金18,670百万円、利益剰余金117,589百万円、その他有価証券評価差額金12,526百万円などが主な内訳となっています。前期末と比べると、利益剰余金が5,427百万円、その他有価証券評価差額金が2,391百万円増加しています。
ROAとROE
2023年12月期第3四半期のROAは5.8%、ROEは7.8%となっています。前年同期と比べて、ROAは0.8ポイント増加、ROEは1.4ポイント増加しており、収益性が改善されていることがわかります。
キャッシュフロー
2023年12月期第3四半期のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュフロー15,425百万円の増加、投資活動によるキャッシュフロー6,852百万円の減少、財務活動によるキャッシュフロー5,766百万円の減少となりました。営業活動によるキャッシュフローの増加は、業績好調を反映しています。
配当の支払額
2023年6月期の年間配当金は76円、2023年12月期の中間配当金は43円となっています。株主還元を重視した配当政策を継続しており、安定した株主還元を行っています。
今後の展望
オフィス・店舗等の建設需要の回復に加え、物流システム事業の大型受注の積み上がりなどから、今後も業績の拡大が期待されます。ハイブリッドワーク対応製品や店舗什器、自動倉庫などの新製品の投入により、顧客ニーズにきめ細かく対応していくことが重要です。変化に柔軟に対応し、持続的な成長を目指していくと考えられます。
編集部のまとめ
株式会社オカムラの2023年12月期第3四半期の業績は、売上高、営業利益、経常利益、純利益のすべての指標で前年同期比で増加しており、好調な業績となりました。特に物流システム事業の大型案件の売上が貢献しています。今後もオフィスやストア、物流施設の需要回復が見込まれ、新製品投入による顧客ニーズの取り込みを進め、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
株式会社オカムラの決算日や配当についてまとめました。
株式会社オカムラの決算日は毎年3月31日です。直近の2023年3月期の年間配当金は76円、2023年12月期の中間配当金は43円と、安定した株主還元を行っています。決算は年2回(第2・第4四半期)の決算短信の公表と年1回(3月期)の有価証券報告書の提出で行われます。
