MUTOHホールディングス株式会社の最新の四半期決算が発表されました。売上高は前年同期比2.9%増、営業利益は25.9%増と、順調な業績推移を示しています。特に、情報画像関連機器を中心に需要が堅調に推移し、収益性の改善に貢献したようです。今後も技術革新を続け、製品の高品質化を進めることで、さらなる成長が期待できそうです。
企業情報
企業名: MUTOHホールディングス株式会社
証券コード: E02305
決算期: 3月期
MUTOHホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
MUTOHホールディングス株式会社の決算期は3月期です。年4回の決算発表を行い、4月、7月、10月、1月に四半期決算を公表しています。
主な事業
MUTOHホールディングス株式会社は、「情報画像関連機器」「情報サービス」「設計計測機器」「不動産賃貸」の4つのセグメントで事業を展開しています。特に「情報画像関連機器」では、大判インクジェットプリンタや3Dプリンタなどの開発・製造・販売を行っており、業界でのプレゼンスを高めています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高129億2百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益8億66百万円(前年同期比25.9%増)と好調な結果となりました。売上総利益率は40.3%と、前年同期より2.4ポイント改善しています。価格転嫁と原価率改善の取り組みが功を奏したようです。
売上・利益の推移
ここ数年の売上高・営業利益の推移をみると、2022年3月期には売上高169億円、営業利益8億78百万円を記録しました。その後も堅調に推移し、今期第3四半期累計では売上高が129億2百万円、営業利益が8億66百万円となっています。主力の情報画像関連機器事業が好調に推移したことが、業績向上の大きな要因となっています。
四半期連結貸借対照表について
MUTOHホールディングス株式会社の四半期連結貸借対照表をみると、総資産は278億77百万円と、前期末比5億61百万円の増加となっています。
資産の部
主な資産の変動は、現金及び預金が12億73百万円減少した一方で、土地が22億48百万円増加しています。これは新しい賃貸不動産の取得によるものです。また、投資有価証券が13億42百万円減少しているのは、持分法適用会社の株式を売却したことによります。
負債の部
負債の部では大きな変動はなく、36億10百万円と前期末比微増しています。流動負債、固定負債ともに横ばいで推移しています。
純資産の部
純資産は229億77百万円と、前期末比5億70百万円の増加となりました。利益剰余金の増加や為替換算調整勘定の増加などにより、自己資本比率は79.4%と健全な水準を維持しています。
ROAとROE
MUTOHホールディングス株式会社の収益性指標をみると、ROA(総資産利益率)は2.6%、ROE(自己資本利益率)は2.9%となっています。前期と比べて若干の増加傾向にあり、収益性の改善が進んでいるといえます。事業ポートフォリオの最適化と販管費の抑制に努めた成果が表れているものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローが10億83百万円の収入となり、投資活動によるキャッシュ・フローは25億28百万円の支出となりました。これは新規の賃貸不動産取得に伴う設備投資の増加によるものです。この結果、現金及び現金同等物は12億73百万円減少し、当第3四半期末の残高は90億72百万円となっています。
配当の支払額
MUTOHホールディングス株式会社は、株主への利益還元を重視しており、年2回の配当を実施しています。当期は中間配当として1株当たり25円、期末配当として1株当たり45円の配当を予定しており、年間配当金は70円となる見通しです。配当性向は36.4%と、株主への還元に積極的な姿勢がうかがえます。
今後の展望
MUTOHホールディングス株式会社は、情報画像関連機器事業を中心に、ソフトウェアやサービスの提供による収益力強化に取り組んでいきます。新製品の投入や生産性向上、ブランド価値向上などにより、持続的な増収と収益性の改善を目指していきます。また、経営資源の最適化やESG経営の推進にも注力し、企業価値の向上に努める方針です。
編集部のまとめ
MUTOHホールディングス株式会社の最新決算は、売上高、営業利益ともに増加と、順調な業績を維持しています。情報画像関連機器事業の好調が牽引役となり、収益性の改善も進んでいます。今後も新製品の投入やサービス提供の拡大に注力し、さらなる成長を目指していく方針のようです。株主還元にも力を入れており、安定的な配当による株主還元も魅力的といえます。
MUTOHホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
MUTOHホールディングス株式会社の決算期は3月期で、年4回の四半期決算を行っています。年間配当金は70円を予定しており、安定的な株主還元を行っています。今後も情報画像関連機器事業を中心に業績拡大を目指し、企業価値の向上に努めていくことが期待されます。