この度、上場企業のユアサ・フナショク株式会社の決算報告が発表されました。同社は飲食業や食品流通業、ホテル業など幅広い事業を展開しており、この度の決算では前年同期に比べ増収増益となっています。特に売上高は916億円と好調で、経常利益も15億円と29.8%の増加を果たしました。
企業情報
企業名: ユアサ・フナショク株式会社
証券コード: 80060
決算期: 2023年3月期第3四半期
ユアサ・フナショク株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
ユアサ・フナショク株式会社の決算日は3月31日で、第3四半期決算は2023年12月31日に発表されています。同社は通常の上場企業と同様、決算発表後に有価証券報告書の提出を行っています。
主な事業
ユアサ・フナショク株式会社は食品卸売事業、ホテル事業、不動産事業の3つの主要セグメントを展開しています。食品卸売事業では冷凍・チルド食品やアルコール飲料、飼料など幅広い商品を扱っています。ホテル事業ではビジネスホテルの運営を行っており、また不動産事業では賃貸物件の運営も手がけています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の同社の業績は、売上高916億円、経常利益15億円と前年同期比でそれぞれ1.9%増加と2桁の増益となりました。利益率も高く、経常利益率は1.7%と前年同期の1.3%から改善しています。これは主に商事部門での販売増加や、ホテル部門の収益回復が寄与したものと考えられます。
売上・利益の推移
ユアサ・フナショク株式会社の過去3年間の連結業績を見ると、売上高は117,881百万円から91,648百万円へと減少傾向にあります。一方で、経常利益は1,759百万円から1,564百万円と高水準を維持しており、利益面では堅調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表を見ると、資産合計が653億円と前期末比で73億円増加しています。これは主に受取手形及び売掛金の増加や投資有価証券の増加などによるものです。一方、負債合計は286億円と42億円増加し、純資産は366億円と31億円増加しています。
資産の部
同社の資産の部では、流動資産が367億円、固定資産が285億円となっています。流動資産では現金及び預金が113億円、受取手形及び売掛金が185億円となっており、固定資産では有形固定資産が152億円、投資有価証券が108億円となっています。
負債の部
負債の部では、流動負債が265億円、固定負債が21億円となっています。流動負債の中では支払手形及び買掛金が220億円と大きな割合を占めています。
純資産の部
純資産の部では、株主資本が319億円、その他の包括利益累計額が43億円となっています。株主資本の中では利益剰余金が216億円と最も大きな割合を占めています。
ROAとROE
ユアサ・フナショク株式会社のROA(総資産経常利益率)は2.4%、ROE(自己資本当期純利益率)は6.2%となっています。ROAは前年同期の1.9%から改善しており、収益性の向上がみられます。一方でROEは前年同期の2.5%から大幅に上昇しており、自己資本の効率的な活用が進んでいることがうかがえます。
キャッシュフロー
同社のキャッシュ・フローを見ると、営業活動によるキャッシュ・フローは18億円の収入となり、前年同期比で大幅に改善しています。これは主に税金等調整前四半期純利益の増加や、売上債権の増加などによるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローは9億円の支出となっています。
配当の支払額
ユアサ・フナショク株式会社は、1株当たり100円の配当を実施しています。前期の1株当たり70円から大幅な増配となっており、業績の好調さを反映したものと考えられます。株主還元にも積極的に取り組んでいるようです。
今後の展望
ユアサ・フナショク株式会社は食品流通やホテル事業など、今後も成長が期待できる事業領域に注力しています。特にホテル事業では、稼働率の回復やインバウンド需要の増加などにより、収益の更なる拡大が見込まれます。一方で、原材料価格の高騰や人手不足など、課題も抱えているものの、着実な事業展開により、今後も業績の向上が期待できると考えられます。
編集部のまとめ
ユアサ・フナショク株式会社は、食品卸売や飲食、ホテル事業など、様々な分野で事業を展開する老舗企業です。今回の決算では増収増益と好調な業績を果たし、ROAやROEも改善傾向にあります。事業基盤が安定しており、ホテル事業の回復も追い風となっていることから、今後も着実な成長が期待できる企業といえるでしょう。株主還元も積極的に行われており、投資家にとっても魅力的な銘柄だと言えます。
ユアサ・フナショク株式会社の決算日や配当についてまとめました。
ユアサ・フナショク株式会社は3月31日が決算日で、第3四半期決算は2023年12月31日に発表されました。また、同社は1株当たり100円の配当を実施しており、前期から大幅に増配となっているのが特徴的です。今後も安定した収益力を維持し、株主還元にも注力していくことが期待されます。