オンワードホールディングスの決算レポートをご紹介します。この企業は国内外で人気のアパレルブランドを展開し、ウェルネス事業も手がけています。直近の業績をみると、増収増益と健全な経営状況が確認できました。売上高は前年同期比で8.4%増、営業利益も124.8%増と大幅に改善しています。今後も新ブランドの創出やM&Aなどを通じて事業基盤の強化に取り組み、持続的な成長を目指していきます。
企業情報
企業名: 株式会社オンワードホールディングス
証券コード: 8016
決算期: 2月期
株式会社オンワードホールディングスの決算日・決算時期(スケジュール)は?
オンワードホールディングスの決算期は2月期です。具体的には2月末日が決算日で、四半期決算は5月、8月、11月に発表されます。
主な事業
オンワードホールディングスは、国内外でさまざまなアパレルブランドを展開するアパレル関連事業と、ウェルネス事業、ペット関連事業などのライフスタイル関連事業を手がけています。主力ブランドには『23区』『KASHIYAMA』などがあり、百貨店やショッピングセンターでの小売店舗展開のほか、ECサイトでも販売しています。また、チャコットブランドのスポーツ関連用品や、ペットグッズなどにも注力しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の連結業績は増収増益となりました。売上高は1,413億83百万円と前年同期比8.4%増、営業利益は97億円と124.8%の大幅な増益となりました。また、営業利益率も前期に比べ上昇しており、収益性の改善が進んでいることがわかります。
売上・利益の推移
オンワードホールディングスの売上高は、2023年2月期第3四半期では1,413億83百万円と順調に推移しています。一方、利益面では、営業利益が97億円、経常利益が90億55百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が57億46百万円と、大幅な増益となりました。
四半期連結貸借対照表について
オンワードホールディングスの四半期連結貸借対照表を確認すると、資産合計は1,728億57百万円となっています。主な内訳として、流動資産は767億45百万円、固定資産は961億12百万円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が126億67百万円、受取手形・売掛金及び契約資産が191億5百万円、商品及び製品が370億66百万円となっています。これらの流動資産が大半を占めています。一方、有形固定資産では建物及び構築物が196億52百万円、土地が235億11百万円などとなっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が87億39百万円、電子記録債務が162億69百万円、短期借入金が310億78百万円となっています。一方、長期借入金は73億45百万円となっています。
純資産の部
純資産の部では、資本金が300億79百万円、資本剰余金が503億42百万円、利益剰余金が202億1百万円となっています。自己資本比率は44.9%となっています。
ROAとROE
オンワードホールディングスのROA(総資産経常利益率)は、前期が3.0%、当期が5.2%と改善しています。これは、経常利益の大幅な伸びに加え、総資産も順調に増加したことによるものです。一方、ROE(自己資本当期純利益率)は前期が4.8%、当期が6.9%と上昇しており、株主価値の向上にも貢献しています。
キャッシュフロー
オンワードホールディングスのキャッシュ・フローについては、営業活動によるキャッシュ・フローが順調に増加しています。一方、投資活動によるキャッシュ・フローでは、M&Aなどの積極的な投資により支出が増加しています。財務活動によるキャッシュ・フローでは、借入金の増加により資金調達が行われています。全体としては、着実に資金が増加していると言えるでしょう。
配当の支払額
オンワードホールディングスは、前期の1株当たり年間配当金を12円と設定しています。当期も同額の配当を行う見込みで、業績の回復を反映した株主還元策となっています。配当性向は26.5%で、財務体質の強化と株主還元のバランスを取れている状況です。
今後の展望
オンワードホールディングスは、新規事業の創出やM&Aなどを通じて事業基盤の強化・拡大を目指しています。主力ブランドの競争力強化に加え、新ブランドの育成にも注力していきます。また、デジタル化の推進やサプライチェーンの最適化などにより収益性の向上にも取り組む方針です。今後も、持続的な成長と企業価値の最大化を目指していくことが期待されます。
編集部のまとめ
オンワードホールディングスは、アパレル関連事業とライフスタイル関連事業を展開する総合ファッション企業です。直近の決算では増収増益と健全な経営状況が確認できました。国内外でのブランド力強化やデジタル化、M&Aなどにより、持続的な成長を目指しています。今後も株主還元を含め、企業価値の向上が期待できる企業といえるでしょう。
株式会社オンワードホールディングスの決算日や配当についてまとめました。
オンワードホールディングスの決算期は2月期で、2月末日が決算日となっています。四半期決算は5月、8月、11月に発表されます。当社の配当金は1株当たり12円を見込んでおり、業績の回復を反映した株主還元策になっています。