美津濃株式会社は、スポーツ用品メーカーとして有名です。最近の決算報告では、売上高が前年同期比14.0%増の1,680億円、営業利益が35.3%増の137億円と、大変好調な業績を上げています。日本、欧州、米州、アジア・オセアニアといった主要地域で製品販売が好調に推移したことが大きな要因です。
企業情報
企業名: 美津濃株式会社
証券コード: E03036
決算期: 3月期
美津濃株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
美津濃株式会社の決算期は3月期です。第3四半期の決算報告では、2023年4月1日から2023年12月31日までの9ヶ月間の業績を公開しています。
主な事業
美津濃株式会社は、スポーツ用品の製造・販売を主な事業としています。スポーツシューズ、アパレル、用具など、幅広いカテゴリーの製品を展開しています。特に、ゴルフ、野球、フットボール、バレーボールなどの競技スポーツ関連の製品が強みとなっています。
また、スポーツ施設の運営にも取り組んでおり、スポーツクラブの運営を行っています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の業績は売上高1,680億円、営業利益137億円と、いずれも前年同期を大きく上回る結果となりました。
特に、営業利益の伸び率が35.3%と顕著であり、高い収益性を示しています。各地域で販売が好調に推移したことに加え、原価率の改善などが利益率向上につながっています。
売上・利益の推移
直近の3年間で売上高は212,044百万円(2023年3月期)、168,046百万円(2024年3月期第3四半期累計)と推移しています。
一方、営業利益は14,039百万円(2023年3月期)、13,738百万円(2024年3月期第3四半期累計)となっており、高水準を維持しています。収益力の高さが伺えます。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末の四半期連結貸借対照表では、資産合計が1,955億円、負債合計が565億円、純資産合計が1,390億円となっています。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が286億円、売掛金が370億円、商品及び製品が460億円となっています。全体として流動性の高い資産構成となっています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が161億円、借入金が161億円となっています。有利子負債は抑えられており、財務的な健全性が高いと言えます。
純資産の部
純資産合計は1,390億円で、自己資本比率は70.8%と非常に高い水準にあります。強固な財務基盤を持っていると評価できます。
ROAとROE
ROAは5.8%、ROEは8.1%となっています。いずれも高い水準にあり、効率的な資産運用と収益力の高さが伺えます。前期に比べROAは改善傾向にあり、全体的に収益性が向上していると言えるでしょう。
キャッシュフロー
キャッシュフローの状況については、営業活動によるキャッシュ・フローが170億円の収入超過となっています。事業の収益性が高く、キャッシュ創出力にも優れていることがわかります。この収益力をさらに投資に活かし、成長を加速させていくことが期待されます。
配当の支払額
2023年12月期の配当は、中間配当として1株当たり35円が支払われました。また、期末配当も検討中とのことで、株主還元にも力を入れていると言えるでしょう。
今後の展望
美津濃株式会社は、海外市場でのシェア拡大、商品開発力の強化、健康関連事業への取り組み強化に注力していくとしています。特に海外市場では欧州やアジアでの販売が好調に推移しており、今後の成長が期待できます。
また、新素材の開発や機能性の向上に注力することで、競争力の高い製品を生み出していくことが重要と考えられます。
編集部のまとめ
美津濃株式会社は、グローバル展開と技術力の強化により、業績を順調に拡大させてきました。特に当期は、売上高、営業利益ともに過去最高を達成するなど、収益性の高さが際立っています。
今後も、海外市場での躍進や新製品開発に注力し、持続的な成長を目指していくことが期待されます。
美津濃株式会社の決算日や配当についてまとめました。
美津濃株式会社の決算期は3月期で、第3四半期決算の報告では2023年4月1日から2023年12月31日までの9ヶ月間の業績を公表しています。
また、2023年12月期の中間配当は1株当たり35円が支払われており、株主還元にも力を入れていることがわかります。今後の事業展開と業績に期待が高まります。