この度、中央魚類株式会社の第3四半期連結決算が発表されましたので、その内容をわかりやすくご紹介いたします。中央魚類株式会社は、水産物卸売事業や冷蔵倉庫事業などを展開する大手総合食品流通企業です。
企業情報
企業名: 中央魚類株式会社
証券コード: E02566
決算期: 3月期
中央魚類株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
中央魚類株式会社の決算は3月期となっており、今回は第3四半期(2023年10月1日~12月31日)の決算が発表されました。通期の決算は2024年3月31日に発表予定です。
主な事業
中央魚類株式会社は、水産物卸売事業や冷蔵倉庫事業を主要な事業としています。水産物卸売事業では、マグロ、エビ、カニ、ホタテなどの水産物の卸売を行っています。また冷蔵倉庫事業では、東京湾沿岸地域を中心に冷蔵倉庫を運営しています。さらに不動産賃貸事業や荷役事業なども手掛けています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期の売上高は106,776百万円となり、前年同期比で0.9%減となりました。一方で営業利益は2,079百万円と前年同期比で1.6%増と好調でした。また経常利益は2,286百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,758百万円となり、いずれも前年同期比で増加しています。
売上・利益の推移
過去3年の売上高と利益の推移を見ると、売上高は107,712百万円、106,776百万円と微減傾向にあります。一方で、経常利益は2,229百万円、2,286百万円と増加傾向にあり、収益性の向上が伺えます。特に親会社株主に帰属する四半期純利益は1,758百万円と大幅な増加となっています。
四半期連結貸借対照表について
資産の部
当第3四半期末の総資産は86,205百万円と、前期末比12,912百万円増加しました。これは主に、売掛金が11,638百万円増加したことや、投資有価証券が1,725百万円増加したことによるものです。
負債の部
一方で負債合計は57,104百万円と、前期末比9,932百万円増加しました。これは主に、支払手形及び買掛金が9,918百万円増加したことによるものです。
純資産の部
純資産合計は29,101百万円となり、前期末比2,979百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益が1,758百万円計上されたことや、非支配株主持分が83百万円増加したことによるものです。
ROAとROE
主要な指標であるROA(総資産利益率)とROE(自己資本利益率)を見ると、ROAは前年同期の2.6%から2.7%へ若干上昇し、ROEは前年同期の5.4%から6.0%へ上昇しています。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の増加によるものと考えられます。企業の収益力向上が伺えます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、経営成績の推移などから判断すると、営業活動によるキャッシュフローは良好に推移しているものと考えられます。また、投資活動によるキャッシュフローや財務活動によるキャッシュフローも安定的に推移しているものと推察されます。
配当の支払額
当第3四半期連結累計期間における配当の支払額は、279百万円となっています。前年同期と同額の配当を実施しているため、安定配当を維持しているといえます。
今後の展望
今後の見通しについては、新型コロナウイルス感染症の影響が和らぐ中で、個人消費の回復が期待されています。また、水産物の需要は堅調に推移すると見られ、中央魚類株式会社の業績も順調に推移するものと期待されます。さらに、冷蔵倉庫事業の収益力向上も業績への好影響が期待できます。
編集部のまとめ
中央魚類株式会社の第3四半期決算は、売上高は減少したものの経常利益や当期純利益が増加するなど、全体としては好調な決算となりました。水産物卸売事業の収益性が高く、冷蔵倉庫事業の収益力も高まっていることが業績を押し上げています。今後も新型コロナ禍からの回復基調が続くことで、企業業績のさらなる向上が期待されます。中央魚類株式会社は安定的な配当も維持しており、投資家からも注目されるでしょう。
中央魚類株式会社の決算日や配当についてまとめました。
中央魚類株式会社の決算は3月期で、第3四半期決算は2023年12月31日に発表されました。また、同社は1株当たり70円の配当を実施しており、安定配当を維持しています。今後も業績の向上とともに、株主還元の充実が期待されます。