横浜丸魚株式会社の2023年12月期第3四半期決算が発表されました!売上高は前年同期比4.7%減の29,774百万円と減収となりましたが、経常利益は543百万円と20.4%増と増益を達成しています。水産物卸売事業や水産物販売事業が好調に推移したことが主な要因です。
企業情報
企業名: 横浜丸魚株式会社
証券コード: E02615
決算期: 3月期
横浜丸魚株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
横浜丸魚株式会社の決算日は3月31日です。そのため、今回の決算は2023年12月期第3四半期の決算となります。年に4回の四半期決算と、年1回の本決算を行っています。
主な事業
横浜丸魚株式会社は、水産物卸売事業を中核事業としています。その他にも水産物販売事業や不動産等賃貸事業、運送事業など多角的な事業展開を行っています。特に水産物卸売事業では、国内最大級の中央卸売市場である横浜中央卸売市場に本拠を置き、鮮魚、冷凍、塩干加工品などの取り扱いを行っています。
今期の業績と利益率は?
今期の売上高は29,774百万円と前年同期比で4.7%の減収となりました。しかし、営業利益は244百万円と95.4%増、経常利益は543百万円と20.4%増と大幅な増益となりました。利益率面でも売上総利益率の改善により収益性が向上しています。
売上・利益の推移
過去3年間の売上高は40,670百万円(2022年3月期)、31,252百万円(2022年12月期第3四半期)、29,774百万円(2023年12月期第3四半期)と推移しています。一方で、経常利益は1,284百万円(2022年3月期)、450百万円(2022年12月期第3四半期)、543百万円(2023年12月期第3四半期)と増加傾向にあります。
四半期連結貸借対照表について
2023年12月末時点の総資産は23,761百万円で、前期末比4,648百万円の増加となっています。この主な要因は受取手形及び売掛金の増加2,206百万円、投資有価証券の増加1,990百万円によるものです。
資産の部
流動資産は9,583百万円と前期末比2,758百万円増加しました。固定資産は14,177百万円と前期末比1,889百万円増加しています。
負債の部
負債合計は9,192百万円と前期末比2,928百万円増加しました。主な要因は支払手形及び買掛金の増加2,777百万円、繰延税金負債の増加634百万円などによるものです。
純資産の部
純資産は14,568百万円と前期末比1,719百万円増加しました。主な要因は利益剰余金の増加260百万円、その他有価証券評価差額金の増加1,443百万円などによるものです。
ROAとROE
ROAは前期の5.3%から当期5.5%と向上しています。ROEも前期の5.5%から当期6.2%と改善傾向にあります。これは売上総利益率の改善や、投資有価証券の時価評価による評価差額の計上など、収益性と自己資本効率が高まったためと考えられます。
キャッシュフロー
四半期連結キャッシュ・フロー計算書は開示されていませんが、営業活動によるキャッシュ・フロー、投資活動によるキャッシュ・フロー、財務活動によるキャッシュ・フローの状況は確認できません。今後の情報開示に期待したいと思います。
配当の支払額
2023年6月27日開催の定時株主総会において、1株当たり22円の期末配当が決議されました。これにより、年間配当金は1株当たり40円となりました。配当性向は67.1%と、株主還元に意欲的な姿勢が窺えます。
今後の展望
横浜丸魚株式会社は、2023年度から2025年度までの3ヶ年を対象とした中期経営計画『横浜丸魚グループ中期経営計画 2023 〜Rebirth〜』をスタートしました。この計画では、「水産卸売事業を通じた社会貢献」「長期的視点の経営」「人を大切にする経営」を経営の基盤としながら、4つの重点施策に取り組むことで、持続的な成長と企業価値向上を目指しています。中期的には安定的な収益基盤の確立が期待されます。
編集部のまとめ
横浜丸魚株式会社は、水産物卸売事業を中心に堅調な業績を残しています。特に経常利益が20.4%増加するなど、収益性の改善が進んでいます。また、ROAやROEも向上するなど財務指標も好転しています。今後は新中期経営計画に基づき、持続的な成長を遂げることが期待されます。株主還元面でも配当性向67.1%と株主還元にも積極的に取り組んでいます。
横浜丸魚株式会社の決算日や配当についてまとめました。
横浜丸魚株式会社の決算日は3月31日です。年間配当金は1株当たり40円、配当性向は67.1%と株主還元にも力を入れています。今後も中期経営計画の遂行に期待が高まりそうです。