丸藤シートパイル株式会社の2023年度第3四半期決算が発表されました。この企業は建設基礎工事用鋼製重仮設資材等の販売や賃貸などを主な事業としています。今期は新型コロナの影響が和らぐ中、顧客ニーズへの迅速な対応と価格改善などにより、業績が好調に推移しました。
企業情報
企業名: 丸藤シートパイル株式会社
証券コード: E02616
決算期: 3月31日
丸藤シートパイル株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
丸藤シートパイル株式会社の決算期は3月31日です。毎年6月頃に翌期の第1四半期決算を、2月頃に第3四半期決算を発表しています。
主な事業
丸藤シートパイル株式会社は、建設基礎工事用鋼製重仮設資材の販売、賃貸、加工、運送等を主な事業としています。建設現場で使用される鋼材製品を中心に、関連する様々なサービスを提供しています。
今期の業績と利益率は?
今期第3四半期の連結売上高は256.23億円と前年同期比で3.5%の増加となりました。また、経常利益は15.64億円と前年同期比で33.3%の増加と好調な業績を示しています。これにより、営業利益率は4.7%と改善されました。
売上・利益の推移
過去3年の推移を見ると、売上高は350.4億円、351.04億円、256.23億円となっています。一方で利益面では、経常利益は17.92億円、15.48億円、15.64億円とほぼ横ばいで推移しています。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期末の資産合計は430.11億円となり、前年度末に比べて7.21億円減少しました。これは主に商品や建設資材の減少によるものです。負債合計は139.23億円で、前年度末に比べ15.90億円減少しました。仕入債務の減少が主な要因です。
資産の部
流動資産は333.21億円で、前年度末比で8.96億円減少しました。これは主に建設資材の減少によるものです。固定資産は96.89億円で、前年度末比で2.75億円増加しています。
負債の部
流動負債は133.07億円で、前年度末比で17.91億円減少しました。これは仕入債務の減少が主な要因です。固定負債は6.15億円で、前年度末比で2億円増加しています。
純資産の部
純資産合計は290.88億円で、前年度末比で8.68億円増加しました。これは利益剰余金の増加によるものです。自己資本比率は67.6%と、前年度末より3.1ポイント上昇しています。
ROAとROE
今期第3四半期のROA(総資産経常利益率)は3.6%、ROE(自己資本当期純利益率)は4.7%となっています。前年同期と比べROAは0.8ポイント、ROEは0.6ポイント上昇しており、収益性が改善されています。これは、価格改善と固定費の抑制に取り組んだ成果が表れているものと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは11.84億円のプラスとなっています。これは主に売上債権の減少によるものです。一方で、投資活動によるキャッシュ・フローはマイナス3.41億円となっているのは、有形固定資産の取得によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローはマイナス7.32億円となっています。
配当の支払額
当期の1株当たり配当金は90円と前期から10円増配となりました。配当性向は30.6%となっています。収益力が改善されたことから、株主還元の強化を図っているものと評価できます。
今後の展望
今後の事業環境は、都市部の再開発事業や防災・減災対策などの公共投資を背景に一定の需要は確保されると見られます。一方で、建設資材価格の高騰や労働力不足など、収益面での課題も残されています。当社は最終年度を迎えた中期経営計画の達成に向け、受注拡大と収益力の強化に全社一丸となって取り組んでいく方針です。
編集部のまとめ
丸藤シートパイル株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高、利益ともに前年同期を上回る好調な結果となりました。建設資材の価格高騰に対応した価格改善や固定費の抑制などにより、収益力が改善されています。今後の事業環境は不透明な要素もありますが、同社は中期経営計画の目標達成に向けて注力していくと見られます。今後の業績推移に期待が高まっています。
丸藤シートパイル株式会社の決算日や配当についてまとめました。
丸藤シートパイル株式会社の決算日は3月31日で、年2回の四半期決算を行っています。配当は1株当たり90円と前期から10円増配されており、収益力の改善を反映した株主還元となっています。引き続き同社の動向に注目していきましょう。